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カテゴリー「NPO法人奥山保全トラスト」の記事一覧

6月8日③モリアオガエルの卵

対岸のあちこちの木々の枝に、モリアオガエルの卵がたくさん産み付けられていました。(対岸の木々に付いている白い塊)

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土砂が池にせり出してきているのが気になります。池の周りを人工林にする前は、周りは広葉樹林で、こんなことは起きなかったのだそうです。どうして人工林にするとこんなことになるのか、地元の人から詳しい経過報告を聞き、納得しました。

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山の崩れが止まってきたので、池の水がなくなった時期に、もう一度、土砂を取り除けば今後はもう大丈夫だと思うと、長年三重の山を見続けてきた方々が教えてくださいました。

 

池の周り、360℃、見渡す限りすべてトラスト地です。

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山頂から3分の1ぐらいの所に見えるのが崩れです。

 

 

6月8日② オタマジャクシの天の川

池のふちに黒い線が引かれており、キラキラ輝いていました。

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そばへ行ってみてびっくり。オタマジャクシの塊でした。さっそく、オタマジャクシの天の川と名付けられました。

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池のまわりはイタドリの大草原です。シカはイタドリが好物と聞いていますが、食べていないところを見ると、もうシカはほとんどいないのでしょうか。草の中では小さな茶色のカエルがいっぱい飛び跳ねており、何度も踏んでしまいそうになりました。

 

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池の周りをはじめ、トラスト地内の人工林約30ヘクタールは、いずれ広葉樹の自然林に戻していく予定です。

6月8日①三重県大台町池ノ谷

NPO法人奥山保全トラス トが所有する池ノ谷を訪れました。

日本一の清流宮川の水が初めて湧きだすところが、池ノ谷です。

途中の宮川では、アユ釣りの人が川に入って友釣りをされていました。

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池ノ谷に着くと、3年前の大雨で崩れた国道の復旧作業が終わっていました。コンクリートを使わずに、石をかごに入れたものを積み上げる工法でした。

ここを通過してしばらく行くと、道路の復旧がまだのところが出てきます。車の通行は無理なので、車から降りてみんなで歩きました。

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池の入り口にある桑の木には実がびっしりと付いていましたが、まだ小さくて実は熟してもいませんでした。(平地では、今ちょうど実は食べごろです)

池に行くと、今年も、透明度100%のきれいな泉ができていました。いつ見ても絵葉書のように美しい風景です。

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くまもり新年の誓いは、この国の奥山の風景を変えてみせる(=自然林にもどす)  

自然生態系は、絶妙のバランスの上に成り立っています。

シカ増加問題に関して、まるでシカに問題があって勝手にシカが増加したように、環境省はとらえておられるのでしょうか。

環境省は、ハンターを増やしたり、民間捕殺会社を創設したりして、シカを殺せばシカ増加問題が解決するかのように、次々と殺害強化法案を出し続けていますが、そんな単純な問題ではありません。

各地の山で、キツネ、ウサギ、ネズミなど、多くの野生鳥獣たちが激減している問題の方は、どうされるおつもりでしょうか。

 

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食料がなく動物が棲めないスギ人工林を除去中(遠景)静岡県

 

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上記写真の(近景拡大)静岡県2013年11月撮影

 

シカ増加問題は、人間が、戦後、自然を大破壊した結果、自然生態系がバランスを壊してしまったのが原因だと、私たちはとらえています。

シカも人間の自然破壊の被害者なのです。

自分たち人間がしてきたことを隠し、物言えぬ生き物たちにすべての罪をかぶせるやり方は、銃によってこの地球上で最強となった人間として、この上もなく卑怯であり、いじめの最たるものです。

環境省は、どうして、根本原因である、破壊し過ぎた山の自然林復元に、林野庁が乗り出してくださるようお願いしないのでしょうか。

 

殺すだけでは解決しない、シカ増加問題。今こそ、壊した自然の復元を!

三重県支部 池ノ谷トラスト地調査第2弾 山の昆虫が激減という異常 池は満水

6月7日、研究者と共に、池ノ谷の崩落現場を再度調査に行きました。参

加者7名。

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1か月前とは打って変わって、池は水をたっぷりとたたえていました。

1昨年の大雨で上流から崩れた土砂が流れてきて、池にせりだして

いました。ちょうど、ウツギの白い花が満開で芳香を放っていましたが、

ハチが2匹いただけです。この少なさは異常です。

多くの生物種が消え、生命の息吹が感じられない山は、不気味でさ

えありました。

動物種の8割を占めるといわれる昆虫がいなくなると、生態系は支え

られません。そうなる日々が近づいているそうです。

 

 

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池にせり出した木々の枝には、モリアオガエルの泡のボールが、80

個ぐらい付いていました。

これだけでも、かなりのオタマジャクシが誕生することでしょう。

 

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オタマジャクシなどを食べに来たのでしょう。たくさんのイモリが山から出

てきて、池の中を、所狭しと泳いでいました。

 

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研究者の先生によると、崩れてきた礫(れき)の河原は、中部地方では

よくみられる光景なのだそうです。そしてそこには、そういう場所に適した

植物が生えるようになるそうです。しかし、紀伊半島では、これまで自然

の森に守られて、このような崩れが起きなかったためか、礫(れき)の河

原に生える植物が見当たらないということでした。

 

山の上の方に登っていくと、礫が動いていない所も多くありました。

とにかく雨の多い地域なので、自然の森が再生されて安定状態になる

まで、100年ほどかけて見守るしかないということになりました。

 

調査に参加してくださったおひとりが、熊森に入会したいと言ってくださ

いました。仲間が増えていくのはうれしいものですね。(三重県支部発)

動物の棲める森再生・・・静岡県トラスト地人工林部分で400本間伐

この度、林業の経験がある3名の熊森本部スタッフ(3名とも30代)は、10月3日4日5日の2泊3日で、静岡県浜松市佐久間町にあるトラスト地(=渡辺保護区)内にある人工林の強度間伐に行ってきました。

 

この山は、元静岡テレビ社長が所有していた山で、294haもの広さがあり人工林の部分もかなり含まれています。地元の森林組合が、静岡県の「森の力再生事業」を使って、2010年に一部の人工林部分に縦に列状間伐を入れてくださいました。今回は、その場所に横列状の間伐を入れ、結果、7割間伐ぐらいにして、自然林を再生させようというものです。

 

トラスト地に向かう道中、この前の台風で山が崩れて抜けたところを、車窓から見ました。人工林の崩れやすさを再確認しました。

 

 

奥山保全トラストのトラスト地到着

列状間伐実施地には、少し、潅木などが生えて来ていましたが、表土があまり残されていないせいか、思ったほども森の再生が進んでいませんでした。

間伐実施跡地には、アセビ、シキミ、ススキなど、鹿の食べないものばかりが生えていました。鹿の糞があちこちに落ちていました。きっと、いろいろな植物が、日光を浴びて発芽したであろうに、鹿に食べられて枯れてしまったんだろうと思われます。この後、自然遷移をたどって、ゆっくり森に戻るのを待つしかありません。

地元の森林組合が実施してくださった縦列状間伐地

今回の僕たち3名の任務は、上写真の列状間伐地の左側に残された真っ暗なヒノキ人工林を、7割間伐して帰ることです。

 

現場①間伐前

↓間伐後

 

 

現場②間伐前

↓  間伐後

鹿が伐採跡地に入りにくいように、伐採した木はわざと枝も払わず、現場に放置しておくことにしました。終わってみると、見違えるほど山が明るくなっていました。これで森の再生は、さらに進むと思われます。間伐見本を示せたので、この後、会員の皆さんが寄付して下さった基金を使って、地元森林組合に、今回自分たちがやったような7割間伐を、順次お願いしていくことになりました。

 

熊森のミッションは、各地の奥山に、動物たちの棲める森を再生し、今、集落に出ている野生動物たちが山に帰れるようにして、地元の方にも、動物たちにも喜んでいただくことです。

 

自分たちの力で、少しでも山を自然な姿に戻すことができたと思うと、林業をしていた頃とは違い、清々しい気持ちで帰路につけました。

 

写真では見えないと思いますが、ヘルメットには熊森のロゴが付いています。また、僕たちの着ている制服の胸に、日本熊森協会という名前が、刺しゅうされています。僕たちは、熊森のスタッフであることを、日々誇りに思っており、どこへ行っても、隠さず、「日本熊森協会です」と、正々堂々と名乗っています。

 

ただ今、三重県大台町池ノ谷満水、モリアオガエルの産卵多し

今年の少雨で、6月4日にはいったん干上がりかけた池ですが、その後の雨もあって、現在は無事、池は満水状態ということです。

6月3日から、モリアオガエルが卵を産みだし(上写真の白いアワ)、6月13日現在、たくさんの卵が池の周りの木々に産み付けられているそうです。

現在、池に通じていた道は、去年の秋の紀伊半島集中豪雨で崩れ落ち、一般人は池に行くことが出来なくなっています。写真で楽しんでください。

 

環境省 ナショナル・トラスト法作り、立ち消え

国民がお金を出し合って、守るべき自然を買い取り永久保全するナショナル・トラストは、自然を守るための有効な手段のひとつです。ところが、日本では、なかなかナショナル・トラスト活動が進みません。その理由の一つに、ナショナル・トラスト活動を支援するための法整備がないことがあげられます。

2年ほど前、環境省が、ナショナル・トラスト法作りに取り組み始めたことを知って、ナショナル・トラスト活動を大きく進めている当協会としては、大いに期待しました。先日届いた(社)日本ナショナル・トラスト協会の会報に、今年の全国大会に環境省大臣官房審議官小林正明氏が出席され、「ナショナル・トラスト活動を支援する法律も徐々にできて来ています」と挨拶されたと書かれていたのを読んで、いよいよだとうれしくなりました。

当協会が作成し、雑誌「ビッグイシュー1月1日号」で今年発表させていただいた「日本版ナショナル・トラスト法案」を持参して、意見交換会を持っていただこうと思い立ち、環境省担当部署である生物多様性施策推進室に電話をしました。部署替えによって、以前の熱心だった担当者はもうおられず、新しい方にかわられていました。

くまもり「いよいよナショナル・トラスト法の原案が形になってきたのですか」
環境省「生物多様性地域連携促進法(2011年10月1日施行)が施行されました」
くまもり「ええっ、その法律に、ナショナル・トラスト活動のことなど載っていましたか」
環境省「12条です」

注:12条 国は、生物の多様性の保全を目的として国民又は民間の団体が行う生物の多様性の保全上重要な土地の取得が促進されるよう、これらの者に対し、情報の提供、助言その他の必要な援助を行うものとする。     

くまもり「この一文だけですか。今までと何も変わっていませんが」
環境省「今、新たな法制定は考えておりません」
       
なぜかわかりませんが、私たちが知らない間に、日本版ナショナル・トラスト法を作ろうという話は、国の方で立ち消えになってしまったようです。 

ビッグイシュー1月1日号で、当協会副会長が日本版トラスト法を初提案

ビッグイシュー1月1日号が、ナショナル・トラスト(保護団体が国民に呼びかけて寄付金を集め、豊かな自然や価値ある歴史遺産物などを買い取り、責任を持って保全すること)を、9ページにもわたって大特集しています。

そのなかで、当協会副会長(弁護士)が、日本でもナショナル・トラストが進むように、イギリス、オーストラリア、韓国に次いで、日本でもトラスト法を制定すべきだとして、わが国初の日本版トラスト法の原案を発表しました。

トラスト例として、2010年NPO法人奥山保全トラストがナショナル・トラストに成功した三重県大台町676ヘクタールと、(公財)柿田川みどりのトラストがナショナル・トラストに成功した富士山裾野の柿田川の湧水周辺土地が取り上げられています。

今号は、当協会にとっても、記念すべき内容の号です。会員のみなさんは、ぜひ、大都市の大きな駅周辺で立ち売りしているホームレスの方たちから、ビッグイシュー1月1日号を、お買い求めください。

10月20・21日 第2回くまもり奥飛騨トラスト地ツアー報告 (岐阜県) ブナの実の9割がシイナ

本部スタッフ2名は、地元ペンション経営者にも手伝っていただきながら、13名のツアー参加者を、中部山岳国立公園内の岐阜県奥飛騨にある82ヘクタールのトラスト地にご案内してきました。

<1日目>

①午後1時、JR高山駅に集合後、スギの節あり家具づくりで有名な奥飛騨産業の工場見学にいきました。

従業員314名という広大な新工場内を岡田社長にご案内いただき、大喜びの参加者たち。岡田社長は、知る人ぞ知る、くまもり岐阜県の支部長なのです。

②奥飛騨クマ牧場

経営者の方と、いろいろお話できました。

③宿泊場所のペンションです。

山の実り凶作年には、クマが庭のシバグリの木にやってきます。去年は来ました。このあたりの人たちは、昔からクマとうまく共存しており、みんなでそっと見守っているだけだそうです。何の問題もないということでした。ちなみに今年は、クマが全く来ていないそうです。

<2日目>

①いろいろと説明していただきながら、紅葉鮮やかなトラスト地を見学。感動の連続でした。

ミズナラのドングリと、人間が食べてもおいしいブナの実を、少しお土産に持って帰りました。ブナの実を爪で開けてみてびっくり。9割が殻だけで、中身のないシイナだったのです。今年9月末までの岐阜県のクマの駆除数は50頭です。ブナの実がこんな状態で、クマたちは大丈夫だろうか。心配になってきました。

参加者一同、大満足の奥飛騨トラスト地ツアーとなりました。詳しい内容は、12月の会報で、会員の皆さんにお伝えする予定です。

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