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食べもの通信7月号!

食べもの通信社が発行している「食べもの通信2019年7月号」2ページ~4ページに、日本熊森協会の森山まり子名誉会長インタビュー記事が掲載されました。

どのようなものをどのようにして食べればいいのかというオーソドックスな内容を、1970年から追求し続けてきた「食べもの通信」。

ネット情報が氾濫している今、年間購読料8000円を出してこのような雑誌を購読されている方はどれくらいおられるのだろうか。

疑問に思い読者数をたずねてみると、意外に多い。

なぜだろうと、思わず中身を読んでしまいました。

 

単なる料理本ではなく、生産者や消費者の話、医学情報や環境問題と内容はバラエティに富んでいます。

「クマに奥山の森を返す活動を続けて26年」なんて内容が、トップの特集記事になるぐらいですから、編集者の興味関心はかなり柔軟で幅広いと言わざるを得ません。

 

日本という歴史のある国で、祖先が長年かかって作り上げてきた食文化は貴重です。

しかし、何をどう食べるかは個人的な問題ですから、少しでも強制力が働くと、相手を傷つけてしまう恐れがあります。

 

編集部の方に、どんな方がこの雑誌を購読されているのですかとたずねると、お姑さんが購読されて、そっとこの雑誌をお嫁さんに見せたりされていますという一例を教えてくださいました。なるほど、こうすれば角が立ちにくいですね。

 

いろいろな方がいろいろな目的で購読し続け、50年間にわたり愛されてきた「食べ物通信」。

日本熊森協会の「くまもり通信」も、かくありたいと思いました。

 

森山名誉会長の2019年5月時のインタビュー、ぜひ多くの方に読んでいただきたいです。

これはおもしろい、読み応え十分、一気に読破 林将之著「葉っぱはなぜこんな形なのか?」

図鑑分野でベストセラーとなった「葉で見分ける樹木」など、樹木図鑑を次々と世に出される一方、今や講演など各方面で大活躍されている日本熊森協会顧問でもある林将之先生(1976年山口県生まれ)が、上記名の初エッセイ集を5月に講談社から出されました。

 

「葉で見分ける樹木」図鑑は大変優れもので、熊森本部スタッフたちも山行き時に必携となっていますが、今回の、「葉っぱはなぜこんな形なのか?」の内容に関しては、中身が予測できず、日本熊森協会本部に送られてきたものを、とりあえず読んでみることにしました。

葉っぱはなぜこんな形なのか? 植物の生きる戦略と森の生態系を考える

表紙の葉っぱの絵の中に、クマとシカの小さな絵が入っています。なぜかな?読んでみてのお楽しみ。

 

感想の前に、まずこの本で、林将之先生が24歳の2000年に「このきなんのき」という樹木鑑定サイトを主管して立ち上げておられることを知りましたのでご紹介しておきたいと思います。樹木の写真を送って名前を尋ねると、先生をはじめ、いろいろな市民ボランティアがかかわって、無料ですぐに名前を教えてもらえるのです。すばらしい市民サービスですね。

さっそくサイト内をのぞいてみました。大変利用しやすくなっています。こんなサイトを作ってくださっていたのか。林先生らしいなあと思いました。みなさんも大いに利用してください。

 

さて、この本の感想ですが、私たち熊森はこれまで最高の研究者についてもらって、ずいぶんいろんな樹木について勉強してきましたが、この樹木の葉っぱが、なぜ不分裂葉、なぜ分裂葉、なぜ全縁、なぜ鋸歯縁、なぜ単葉、なぜ羽状複葉など1回も考えてみたことがありませんでしたので、大変新鮮でおもしろかったです。

 

知識偏重の世の中ですが、先生が言われるように、自然界はわからないことだらけだけれど、まず、固定観念なしに自分で考えてみるという姿勢が、とても大切だと思うようになりました。先生は、本書に書いたことは筆者の知識を基にした主観であり、科学的な根拠をしっかり確かめた訳ではないと断られています。もちろん集めた葉っぱの枚数は10万枚に上るということで、膨大なデータがバックにあってのこと。単なる無責任な思い付きではありません。

 

どうしてこの本が楽しいのかというと、指導教官の顔色や所属学会の評判、他人の指摘やバッシングなど気にしてカチカチにならざるを得ない学問の世界の中で、林先生がそのようなことを一切気にせずに全く自由に考え自由に発言されているからだと思います。先生の中に強さや自信があってのことでしょうが、本来学問はこのように自由に意見交換されるべきものだろうと改めて思いました。論文ではなくエッセイなら思い付きでいいのだと思いました。一読者として、先生と一緒になって考えながら読み進められました。もちろん、読み終わってから、樹木の葉っぱを見る目が変わってきたのは言うまでもありません。世界がまた新しく大きくなりました。

 

林先生ありがとうございましたと終わりたいところですが、実はこの本、題名からはわかりませんが、約5分の2のページが、クマ、シカ、オオカミの問題や自然と人間の関係について述べられているのです。先生の知見がどんどん広く大きくなっていっておられるのを感じます。ここでも先生は、この本は、論文でもなければ知識を紹介する本でもなく、僕の考えを紹介するエッセイと断って、これまた林先生の自由闊達な所見が述べられているのです。ふーん、そのような考え方もあるのかと、妙に感心したり影響を受けたりしてしまいます。自然界のことは、神のみぞ知るの世界なので、神でない私たち人間としては、全く普通の一市民として、正直に思うまま自由な議論を気楽に出し合えばいいのだと林先生の初エッセイ集から教わりました。林先生のさわやかで正直な人間性が伝わってくるエッセイ集でもありました。今回の出版を心からお祝い申し上げます。

 

今後、日本熊森協会としては、林先生の講演会を企画していきたいですし、その時には、この楽しくしかも考えさせられる本をたくさん仕入れて、おすすめ本として販売しようと思いました。

 

 

 

 

【速報】赤松顧問の投稿が毎日新聞全国版に!!

森林環境税で「放置人工林の天然林化を」

日本熊森協会の発足間もない頃から支援し続けてくださっている赤松正雄顧問(元衆議院議員)の森林環境税についての投書が、本日、毎日新聞の「オピニオン」欄に大きく掲載されました!

令和元年5月2日毎日新聞の朝刊

「私が顧問を務める一般財団法人「 日本熊森協会 」はクマなどの大型 野生動物がすむ奥山の再生に全国規模で取り組んできた自然保護団体である。森林環境税法の制定に当たっ ては、放堕人工林の天然林化を盛り込むよう強く主張した。
残念ながら法律に明記はされなかったが、衆参両院総務委貴会での可決に際する付帯決議に「 地域の自然条件等に応じて放置人工林の広葉樹林化を進めること」が盛り込まれた。決議は政府に対し、自治体に具体的な指針を示し、必要な支援を行うよう求めている。これが有名無実にならないことを切に望む」(記事より抜粋、全文はこちらでお読みください

と、熊森の国会でロビー活動とその成果として、広葉樹林化の付帯決議がついたことも書いてくださっています。

 

ここからがスタートです。付帯決議を有名無実化させず、天然林化を進めるため、熊森は既に動き出しています。赤松顧問の投書がたくさんの方に読まれ、天然林化へ向けた共感の輪が広がるよう、この記事をみなさんに広めていただきたいです。

 

 

 

 

 

人間は、海に何ということをしてしまったのか 黒い津波 知られざる実像 NHKスペシャル

東北大震災当時、津波の映像も被害の大きさも、衝撃でした。

と同時に、もう一つの衝撃が当時ありました。

どうしてきれいなはずの東北の海の水があんなに真っ黒なのか。

まさかヘドロでは?

人間はここまで海を汚染してしまったのだろうかと、ぞっとしたことを覚えています。

 

黒いヘドロの津波

 

震災から8年、やっと、2019年3月3日NHKスペシャルで、黒い津波~知られざる実像~が報道されました。

 

最新の研究で、黒い津波の正体が次第に明らかになってきたのだそうです。(見逃した方は、ネットで見れます)

陸地に到達した津波は当初、透明でしたが、そのわずか5分後には真っ黒な色に変わっていたということです。

やはり、この黒い津波の正体は、人間活動によって海底にたまったヘドロでした。

これでは、海底に住む貝やヒラメや海藻は生きられません。

 

沿岸漁業が廃れた原因は、かつて大陸棚の白化現象と聞いていましたが、今や海底は真っ黒の汚いヘドロの堆積場になってしまっていたのです。(どちらも、人間活動が原因です)

魚が消えるのは当然でしょう。育てる漁業がこのような海洋汚染の原因という指摘もあります。

 

戦後だと思いますが、母なる海に、わたしたち人間は、何ということをしてしまったのでしょうか!

呆然とさせられました。

 

しかし、すぐに気を取り直して、海底のヘドロをチューブで吸い上げて陸に運び、乾かして、燃やすなりして処理しなければならないと思いました。

今、生きている大人は、みんな責任をとらねばなりません。

 

 

ところが、NHK番組が言及したのは、黒い津波によって、より津波被害が大きくなった事実と、今後、黒い津波の被害から人はどう生き残るかでした。

 

その前に、海底に堆積されたヘドロを回収して、母なる海をもう一度生き物たちが棲めるようにきれいにすることを考えるべきではないでしょうか。

 

みなさんはどう思いますか?

 

もちろんプラスチックも回収しなければなりません。

クリックすると新しいウィンドウで開きます

海を埋めるプラスチック ネットから

 

この片づけをしないのなら、人間は地球上で暮らす資格はもうありません。

マイクロプラスチックのことまで考えると絶望的になりますが・・・

 

 

熊森を早くもっと大きくして、海問題にも取り組める実践自然保護団体になりたいです。

国民の皆さん、どうぞご入会下さい。

熊森は会員の会費と寄付だけで活動している団体なので、どんな問題に対しても、遠慮なく発言し、遠慮なく行動できるのです。

年会費1000円から会員になれます。

市民の力で地球を守りましょう!

【速報】天然林化をめざし、熊森が兵庫県養父市の人工林2haを購入 記者会見!

豊かな水源の森の復元をめざします

平成31年1月23日、当協会は、兵庫県養父市大屋町にあるスギ・ヒノキ人工林2㏊を購入し、29日、養父市八鹿市民会館にて記者発表を行いました。

4社(神戸、朝日、読売、毎日)の新聞社が取材

説明しているのは、当協会室谷悠子会長

 

(経緯)

熊森の奥山等放置人工林を天然林に戻す活動を知った山林所有者が、今後の山の管理を託したいとして譲渡を申し出てくださったことからトラスト(=購入保全)が実現しました。

購入地は、養父市域を西から東へ流れる大屋川の、中流域水源にあります。

今回トラストした山林付近を撮影

 

今回購入した山は、標高450mの山の頂上西側斜面に位置しており、全体が50~70年前に植林されたスギ・ヒノキに覆われています。ツキノワグマなど貴重な野生動物の生息する地域にあります。

面積はわずかですが、当協会は将来的にはこのようなトラスト地を増やしたり地権者に協力をお願いしたりして、この地域の奥山を保水力豊かな天然林に戻していきたいと考えています。

 

熊森が天然林化をめざしている場所:
①奥山全域、②尾根、③沢筋、④急斜面、⑤山の上3分の1

 

日本熊森協会は、設立以来22年間、地元の方の協力を得て、クマをはじめとする多種多様な生物が棲める保水力豊かな森の保全・再生に取り組んできました。

地域の水源を守り、人間と野生動物の棲み分けができる環境を取り戻すために、今後も山林を取得したり天然林化を希望される地権者と話し合ったりして、放置されたスギやヒノキ人工林を一定面積以上皆伐し、広葉樹林を中心とした天然林を再生させる取り組みを進めていきます。

 

当協会はこれまで市民の寄付金により271haの山林を取得してきました。

(滋賀県高島市215ha、兵庫県豊岡市10ha、高知県香美市46ha、他に、滋賀県にトチノキ巨木群を保有)

今回のトラストを契機に、水源の森再生の動きを兵庫県内外でさらに広げていきたいと考えています。

注:熊森から生まれた公益財団法人奥山保全トラストは、奥山原生林のトラストを続けており、現在約2100ヘクタールの山林を保有しています。

 

28日から始まった通常国会には、森林環境税法案が提出されます。

熊森は、森林環境税法にスギ・ヒノキの放置人工林を天然林に戻すことを明記してほしいという運動を大々的に進めており、森林環境税を使った天然林再生の取り組みを全国に広めていきたいと考えています。

人工林の放置により、全国各地で湧き水が激減してきています。人工林を造りすぎてしまったことは、私たちだけではなく、林野庁も認めています。

湧水が枯渇してしまわないうちに、放置人工林を天然林に戻して行かなければなりません。

まだの方は、ぜひ、下の署名にご協力願います。

 

森林環境税で天然林再生を求める署名はこちらから
◆署名用紙のダウンロード◆
◆ネット署名◆

無実の雌グマを撃ち殺した人間側の罪は? フジテレビ土曜プレミアム「人肉を食べるクマの謎」

番組を見て、熊森本部はあまりのくだらなさに論評する気も失せました。しかし、HPで取り上げてしまった以上、放映後放置というのも無責任なので、とりあえず論評させていただきます。(番組の内容はひどくて、許せないものでした)

 

先週、フジテレビがとんでもない番組の予告編を何度も何度も流しているという通報が、熊森本部に相次ぎました。

 

1月21日、熊森本部は大阪のフジテレビ視聴者センターの責任者に電話をして、米田(まいた)一彦氏の推測はテレビ受けするセンセーショナルでおもしろいものかもしれないが、熊森としては米田氏個人の根拠のない妄想的なものに過ぎないととらえている。放映することによって、クマはもちろん青少年をはじめとする国民が受ける害は大きい。その理由は・・・と説明させていただきましたら、東京に伝えるということでした。

 

その後、何の連絡もないので、放映を中止されたのか、内容を訂正されたのか、さっぱりわかりませんでした。

 

1月26日になって、関西テレビ(兵庫県のフジテレビ版)のテレビ欄に、「前代未聞、人肉を食べるクマの謎」と出ていたので、やはり放映されるのかと思い、今度は、東京のフジテレビ視聴者センターの責任者に電話をしました。大阪からの連絡は入っていました。このことは評価しますが、「まず、番組を見てください」の一点張りで、こちらの説明に耳を傾ける姿勢はありません。いったんまちがったことを報道してしまえば取り返しのつかないことになるのに、報道者としての責任感が全くないと感じました。

 

そういう訳で、放映が始まるのではないかと思われる夜10時過ぎぐらいからテレビをつけて、見たくもない番組を見る羽目になりました。

 

「ばったり出会ったクマと20分間にらみ合うことになり、最後、ナイフでとがらせた竹でクマの目をついたら、目の下の固い所にあたってしまって、クマがきびすを変えてゆっくり逃げて行った。口の周りにべっとり血がついていた」という、当時、タケノコ採りに入ってクマと遭遇して生還した人の証言がありました。これは事実だと思います。(こういうとき、人間の方がゆっくり後ずさりすべきということを、番組として告知してほしかったです)

しかし彼が会ったクマが、米田氏の言う殺人グマスーパーK(米田氏命名)かどうか、誰にもわかりません。4名はいずれも亡くなられているので、当時の状況の証言を得ることは不可能です。

 

よって、生還者以外の話は、

再現ビデオも含め、全て米田氏の推測に基づくやらせと思われます。

牙をむいて登場したクマも、もちろん本物ではありません。
猟友会の皆さんは、このテレビを見て、自分たちが利用されたと怒っておられるのではないでしょうか。

 

写真家の宮崎学氏は、クマをスカベンジャー(=腐肉食動物)だと言われています。腐肉ばかり食べているわけではないので、私たちはスカベンジャーだとは思いませんが、クマは雑食性ですから、もし、地面に動物の死体があれば食べることはあります。草食動物以外は、みんなスカベンジャー的な要素をもっており、動物の死体があればすぐに食べて片付けてしまいます。これは自然なことです。

 

2016年に秋田県鹿角市の熊取平でタケノコ採りに入った4名がクマと遭遇して死亡した事件は、確かに前代未聞の痛ましい事件でした。どうしてこんなことが起きたのか知りたくなる人間の心理はわかります。

 

科学の歴史を振り返ると、たったひとりの人が唱えた異論が、後の世で正しいと認められることの繰り返しですから、米田氏ひとりが唱えているだけだとして否定する気はありません。しかし、スーパーKというクマが、人肉の味をしめて人喰いグマとなり、次々と人肉を求めて人を襲ったという米田氏の推測には、やはり無理があると思いました。

 

もし、そんなクマが誕生していて今も4頭いるのなら、その後も、熊取平でクマによる死亡事故が相次いでいるはずです。しかし、この3年間、皆無です。(第一、米田さん、人肉は、一度食べると病みつきになるほどおいしいものなのでしょうか?海外のニュースによると、最近は、鳥葬しても、添加物などの化学物質で人間の体が汚染されているためか、鳥が食べなくなったそうですが)

 

熊取平の事件はあくまで事故であり、クマの一撃で死亡した人間を、当時タケノコを食べるためにササ原に集まっていた多くのクマたちが、スカベンジャーとして食べただけのことだろうと、熊森は推察します。

 

それにしても、ササ原からひょっこり顔を出して人間がいるのに気づき、再度ササ原に戻った雌グマが、4人を死亡させたクマだと間違われ、ハンターたちに撃ち殺されました。胃の中はほとんどタケノコで、一部人肉が入っていたそうですから、スカベンジャーをしたのでしょう。人を殺した犯人かどうか確かめもせず撃ち殺し、犯人ではなかったようですなんて終わり方に、大変疑問を感じました。

 

もう、今回を最後に、熊取平で人喰いグマ誕生の米田報道は終わりにしてほしいです。これまでクマと共存してきた秋田県の人たちが、人喰いグマ誕生の報道を真に受けて、クマを大量に捕殺したのです。

事実かどうかわからないことをまるで事実のように、劇にまでして再現報道するテレビ局の責任は、誠に大きいと言わざるを得ません。

 

 

 

 

 

 

 

1月26日21時~ フジテレビが、検証不可能な米田一彦氏の人食いグマ誕生推測を放映予定 フジテレビ視聴者センター03-5531-1111に電話を!

1月26日(土)、21:00~23:10にフジテレビの土曜プレミアム・報道スクープSPという番組内にて、

「男女4人惨殺…人食いグマの謎に迫る」

というタイトルで、2016年に秋田県で起きたクマによる人身事故の話題が蒸し返し放送されるようです。

 

 

1月25日、東洋経済オンラインが配信した、フジテレビ「報道スクープSP 激動!世紀の大事件Ⅵ~平成衝撃事件簿の真相~」取材班による

「男女4人食った「凶暴グマ」のおぞましい実態」

という、記事を読むと、大体の中身が予測されます。

 

 

2016年に鹿角市で起きたクマによる4件の死亡事故後、米田一彦氏の「人喰いグマ誕生」や、「スーパーK」などのセンセーショナルな推測が、マスコミをにぎわせました。

 

しかし、日本熊森協会は、米田氏の推測に重大な疑義をいだいています。

「秋田に人喰いグマがまだ3頭生き残っている」は、米田一彦氏の毎度のお騒がせネタです(2017.5.12くまもりHPブログ)

 

米田氏は2018年初め、「まだ、人喰いグマが4頭残っている」として、またしてもセンセーショナルな推測を発表し、マスコミに大きく取り上げてもらっていました。

しかし、これらはあくまで米田氏の推測に過ぎず、私たちは米田氏以外に同様のことを主張している人を知りません。

(そんなクマが本当にいるのなら、昨年度も秋田県で、クマによる死亡事故が続発したはずですが・・・)

 

フジテレビとしては視聴率を上げることを狙っておられるのでしょうが、たったひとりの者の推測を報道するのは、大変危険です。

クマに知識のない国民が聞いたら、ほんとうかと信じてしまうかもしれません。

クマのためにならないだけでなく、国民のためにもなりません。

物事の正誤は多数決で決まるものではありませんが、もし、このような強い批判のある内容を報道するのであるなら、米田氏の推測を否定している日本熊森協会などの主張も同時に報道して国民の判断を仰ぐべきでしょう。

 

 

クマの生息推定数1000頭の秋田県で、2016年に476頭、2017年には793頭という絶滅も危ぶまれるような前代未聞のクマの大量捕殺が行われました。

 

現在、熊森本部は、2017年になぜこのようなクマの大量捕殺がなされたのか、情報公開で秋田県から取り寄せた793頭もの膨大なクマの駆除データを分析中です。

 

分析作業はまだ中途ですが、この大量捕殺は、クマによる被害が発生したのが原因ではなく、秋田県民がクマに恐怖を抱くようになって実施されたものであることがわかってきました。

 

米田氏の推測や、それを検証もせずに大々的に報道したマスコミの責任は、誠に大きいと思います。

クマの生命を奪うことになるかもしれない問題については、報道はもっと慎重であるべきです。

 

熊森本部は、1月21日、大阪のフジテレビ視聴者センタに電話して、クマに口がないのをいいことに、このような一方的な内容を報道しないよう、責任者に厳重に申し入れました。

責任者は名前を教えてくれませんでしたが、担当者に伝えますということでした。

フジテレビは私たちの厳重抗議にもかかわらず、予定通り報道するのでしょうか。

 

この報道に問題を感じられる方は、フジテレビが今後も高視聴率を保つテレビであり続けられるためにも、ぜひ、フジテレビ視聴者センター03-5531-1111まで電話をしてあげて下さい。

 

 

直径12㎝規制を守っている兵庫県でクマがくくり罠に多く掛るわけ

くくり罠は、ハンターひとりにつき30個までの設置が認められています。

四つ足動物の足がくくり罠の踏み板を踏んでしまうと、一瞬にして足にワイヤが掛り、押しバネのものすごい力で足がワイヤで締め上げられます。

逃げようともがいているうちに、動物の足がちぎれ、4つ足動物の足が3本になってしまうこともあります。

くくり罠

 

2007年にわが国では、残酷極まりないトラバサミの狩猟使用が禁止されました。

今、残酷罠の筆頭はくくり罠です。

しかも、くくり罠には、獲ろうとしているシカ・イノシシだけではなく、猟犬やクマ、キツネ、タヌキなど、捕獲許可が出ていない動物の足も当然、無差別に掛ります。

最近は、3本足になった元4つ足動物が結構目撃されているそうです。

再びくくり罠にかかって2本足になると、もう歩くことはできません。

そのようになった動物の姿を想像しただけで、私たちは胸がつぶれそうになります。

人間にこんなことをする権利があるとは思えません。

人間が悪魔になってしまっています。

人間は悪魔になってしまってはならないのです。

 

2007年当時、環境省は私たちの「くくり罠も使用禁止に」の訴えがあまりにも強かったため、困っていました。

結果、環境省は、「シカ・イノシシを大量に獲らなければならないので、くくり罠を禁止にすることはできないが、くくり罠の直径を12㎝以下にするように規制をかけます。12㎝だとクマが誤捕獲されることはまずなくなるので、とりあえず今のところはこれでこらえてください」と、言われました。

もちろん、私たちは、くくり罠の残酷性、誤捕獲の多発性を指摘して、一歩も引きませんでした。

しかし、日本の自然保護団体は会員数が少なくて力が弱いので、残念ながら、くくり罠を使用禁止にすることができませんでした。

 

ところが最近、くくり罠12㎝規制が守られている兵庫県で、2016年に19頭ものツキノワグマがくくり罠に誤捕獲されていたことが判明しました。

なぜ?

調べてみてわかりました。

縦の長さは確かに12㎝ですが、横は20㎝ある弁当箱型くくり罠が使用されていたのです。

 

弁当箱型くくり罠

 

違法ではないかと、すぐに環境省鳥獣保護管理係に電話をしました。

縦さえ12㎝であれば、横は何センチでも違法ではありませんとのこと。

これではクマがかかって当たり前です。

いつそんな風に変わったのか、私たち自然保護団体には全く知らされていませんでした。

ショックです。

 

ネット販売されているくくり罠のカタログをひさしぶりに見てみると、2007年の時と違って、土穴など掘らなくても設置できるタイプのものができていたり、安価になっていたり、とにかく少し見ない間に、くくり罠がすごく進化しているのがわかりました。

 

人間は、どんどん技術を発展させ、工夫していきます。

野生動物は自然と共に生きているだけなので、技術を発展させることなどできません。

このまま無制限にくくり罠の使用を進めていけば、どちらがどちらを滅ぼすか、もう結果は見えています。

 

環境省がせっかくくくり罠12㎝規制を出してくれたのに、日本で一番クマが多い長野県がまず一番に直径の無制限緩和許可を発表し、いくつかの県がこれに続きました。

その結果、長野県はくくり罠に誤捕獲されるクマが後を絶たないというハンターからの内部告発が、熊森に入っています。

誤捕獲グマは法に従って放獣すべきなのですが、面倒だからと闇から闇にかなりの数のクマが違法に殺処分されているということです。

しかし、想像はできても、残念ながら、私達には確認する力がまだありません。

 

兵庫県は12㎝規制を守ってくれているだけまだましかと思っていたら、私たちの知らない間に弁当箱型くくり罠の使用が許可されてしまっていました。

欧米の大自然保護団体と比べると、まだまだ小さな私たち完全民間の自然保護団体のできることなど知れています。

しかし、山の中でどんなに残酷なことが行われているのか、想像すれば黙っている訳にはいきません。

とにかく今年もがんばりますが、会員数も、職員数も、もっともっとほしいです。

現在、新たな職員を募集中です。

熊森活動に人生をかけてみようという方のご応募をお待ちしています。

 

 

 

 

研究者の研究都合と行政の弱腰が引き起こした和歌山県台湾ザル根絶殺害の誤り

2019年1月2日京都新聞で、和歌山県の台湾ザルが根絶されたことを知り、空恐ろしくなりました。それにしても、おかしいなあ。当時、すでに、台湾ザルは三重県でも目撃されていたので、和歌山県だけで根絶できるはずがないと思い、ネットで調べてみました。

 

和歌山県庁記者発表 平成29年12月21日(木)

なんだ、和歌山県の大池地域から根絶したというだけの話か。それならわかります。しかし、離れザルが戻って来ることもあるのではないでしょうか。また、交雑ザルの中には、外見はまるでニホンザルだが、DNA鑑定すると台湾ザルとの交雑種だったというのも多かったと聞いています。(全て殺処分) これらは、見た目にはわからないということです。

 

京都新聞記事:「交雑種サル 不妊手術か安楽死か 問われる人間の功罪」

 

 

日本霊長類学会は、国の特定外来生物である台湾ザルをよくぞ根絶したと、和歌山県に学会功労賞まで授与したそうです。しかし、熊森としては、人間としてやってはならない残酷なことをしただけで、和歌山県にとってこの事業に何の意味があるのだろうかと思います。自然生態系にも地域住民にも、何の益もありません。

 

 

 

熊森と和歌山県台湾ザル根絶殺害問題

2000年に和歌山県の台湾ザル・混血ザル根絶殺害問題が起きた当初から、熊森は、これはナチスのわがままで思いあがったホロコースト思想と同一だとして、まだ小さな会だったにもかかわらず、祖先の全生命尊厳思想を守れと根絶殺害反対の大運動を展開しました。

 

まず元動物園があった現地へとんで行ってみました。廃園の際、台湾ザルを殺すに忍びないとして、当時の飼育者が横の山に放したであろうことが想像されました。そこにサルがいても困る人は誰もいないような場所だったからです。

 

地元の人たちにインタビューしてみました。サルによる被害は困るけど、それがニホンザルであるか台湾ザルであるか、そんなことに関心はないということで、地元住民としては当然だろうと思いました。

 

次に、和歌山県庁の担当部署に行くと、台湾ザルだけを根絶殺害するなんて、そんなかわいそうなことはできないという反応でした。日本人なら当然だろうと、私たちは安心しました。

 

しかし、権威に傘を来た日本霊長類学会の学者たちの根絶殺害願望はものすごく強くて、様々な理由を付けては行政に予算化を迫りました。しかし、どうも聞いていると、要するに混血することで自分たちのニホンザル遺伝子研究がやりにくくなるというのが台湾ザルを根絶させたい唯一の理由のようでした。

捕獲会社(WMO)の職員は仕事がほしいので、行政に根絶殺害すべきだ、うちが請け負うと通い始めます。

 

私たちはそれなりに生態学の知識がありますから、研究者たちにいくらでも反論できますが、3年ごとに部署替えされる日本の行政は皆素人状態から勉強し始めるので、肩書きのある研究者と熱心な業者にどんどん押されて行きます。当時の行政担当者は、ノイローゼ状態になったのではないかと同情します。

 

熊森は当時、形勢が危うくなってきたのを察知し、台湾ザル根絶殺害反対の署名活動を開始しました。夏の暑い日、兵庫県からJRの和歌山駅まで行って、駅前で声をからしてみんなで署名集めしたのを思い出します。(当時、まだ和歌山県支部はなかった)

 

そもそも台湾ザルが野生化したのは昭和34年(1956年)のことです。台湾ザルとニホンザルが自然交雑したのは、同種だからで、今後どんどん血は薄まっていくだろうし、仕方がないと私たちは思いました。研究者の皆さんの迷惑はわかりますが、そんなに混血ザルの存在が困るのなら、当時無制限に輸入されていた(現在も、ほんの一部にしか輸入制限はかけられていない)外来種の輸入を止めるべきだっただろうと思いました。

 

学術権威の力はすごいです。そのうちついに和歌山県行政は学者たちに押し切られて、台湾ザル・混血ザルの根絶事業開始に向かいます。しかし、当然ですが、県には反対意見が殺到。困った県は、当時無人島を探し始めました。避妊・去勢した台湾ザルに和歌山県がえさを与えて終生保護飼育する案です。和歌山県は賛同してくれる地権者を募ったのですが、現れなかったようです。今の熊森なら、島を買うこともできるかもしれませんが、残念ながら当時の熊森にはその資金がありませんでした。

 

和歌山県が、パブコメを募ったところ、根絶殺害反対がほとんどでした。この後は、賢い研究者の先生方の入れ知恵だと思うのですが、和歌山県民に限定して、1000人を無作為に抽出し、アンケートをとったところ、650人から返答があり、過半数の賛同が得られたということで、台湾ザル・混血ザル根絶殺害が一気に決定してしまったのです。

 

熊森は、負けました。今、思い出しても、悲しくなります。私たちの力が足りなかったばっかりに、何の罪もない台湾ザル・混血ザル全頭の命を奪うことになってしまったのです。申し訳なくて胸が痛みます。何回合掌しても、しきれるものではありません。

 

社会というのは、ほとんどの人が、そんなえげつないこと、そんな人の道に外れたことできないと思っていても、ほんの例外的な賢く強い一部の利権がある人たちの策略だけで行政の政策が決定され、訳のわからないままみんながその恐ろしい流れに流されていくことになるものなんだと、私たちはこの件から学びました。私たち利権のない自然保護勢力がもっともっと大きくなっておかなければなりません。

 

それにしても、あの時、650人が回答して、台湾ザル・混血ザルの根絶殺害を決めたアンケートとはどういうものだったのか、当時非公開で教えてもらえなかったような気がします。

 

この度、調べてみると、アンケートは2択になっていて、

1、捕獲して安楽死

2、避妊去勢後、施設で飼育

だったそうです。

なにい!3、このまま放置がない。

 

本当に研究者たちは頭がいいですね。狭い施設で何百頭ものサルを飼うのはかわいそうと思う一般県民の心を利用して、自分たちが望む方向に、アンケート結果を誘導したのでしょう。

 

ちなみに、大池地区の、台湾ザル・混血ザル根絶事業によって殺されたサルの数は、366頭。和歌山県が使った予算は5000万円だったそうです。1頭あたり13万円。捕殺業者にとっては、ぼろい仕事だったかもしれません。

 

霊長類学会の先生方は、一面、確かに優秀で偉い方たちであり、敬意を表します。しかし、台湾ザル・混血ザル根絶問題では、とんでもない間違いを犯されました。人間以外の生き物たちの命を人間が自由に操作して良いという前例を作ったことは、今後、自然に対する尊厳を国民が失って自然破壊を進める文化を作ることになる(実際なっている)と私たちは思います。

 

研究者のわがままだけからスタートしたナチスのホロコースト思想が、ついに行政や専門知識のない人たちを脅してここまでやったのかと思うと、改めて今の日本社会が空恐ろしくなりました。

 

 

2019年、無関心層にも訴えよう

あけまして おめでとうございます。

 

昨年末、出張で地方ホテルに宿泊した際、久しぶりにテレビニュースを見てみようと思い、チャンネルをいくつか回してみました。(家には、テレビがない)

夜だというのにどこの局も、みんなでギャハハと馬鹿笑いをしていました。

 

この国はいったいどうなってしまったんだろう。

見事にみんな、「今だけ、金だけ、自分だけ」
軽薄さに気味が悪くなってきて、テレビのスイッチを切ってしまいました。

 

殺されていく生き物たちの悲しい悲鳴、理不尽に苦しんでいる人間たちの苦悩、そして、何よりも、私たちの一番大切な母なる地球が、人類という一種の動物たちのあくなき欲望によって修復不可能なまでに大破壊され続けている。無理な馬鹿笑いに付き合っている暇などありません。

 

悲惨な現実を知らない日本人が多過ぎるのではないでしょうか。

いや、「見ザル、聞かザル、言わザル」を決め込んで、現実逃避しているかわいい意気地なしが多いのかもしれません。

 

このような人たちは、理不尽な悲しみ苦しみがついに自分に回ってきた時、見て聞いて声を上げる力が残っていた元気な時に、もっと動いて倫理感あふれる社会を作っておけばよかったと後悔するのでしょうか。その時は、もはや、時遅しです。

 

くまもりは、このような社会の無関心層にも訴えていこうと、ブログ、フェイスブック、ツイッターに加えて、インスタグラムも開始しました。現在、くまもりフェイスブックのフォロワーは、1723人ですが、くまもり室谷会長は、当面この数字を5000人に広げたいと、新年の方針会議で抱負を述べられました。みなさん、フォロワーを増やしていってください。マスコミが真実を伝えようとする熊森を取り上げてくれないのなら、熊森がマスコミになって真実を国民に伝えようという発想です。

(兵庫県庁記者クラブ代表者は、昨年、熊森からの兵庫県鳥獣行政の問題性を指摘する新事実発覚の記者会見要望に対し、「熊森の記者会見は拒否します」という民主主義社会にあってはならない県知事県庁忖度?回答をよこしました。今年も、記者会見要望を、お願いし続けていきます。)

 

熊森は今年も現実から目をそさらさず、発達した巨大な科学技術の前に今や弱者となってしまった他生物や自然の側に立ち、奥山保全・再生を中心に、自然農、国土大破壊のリニア新幹線や奥山風力発電問題など、自らの正義感と良心に基づいて勇気いっぱいに声を上げ、楽しく行動し続けます。

 

国民のみなさんの活動ご参加、ご寄付のほどを、よろしくお願いします。

 

破滅型の物質科学文明を持続可能な自然尊重文明に方向転換させるために、熊森は今年もがんばります。

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