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カテゴリー「_奥山保全再生」の記事一覧

奥山植樹地は今、芽吹きの季節

5年前、スギの人工林を皆伐した場所に、シカよけ網を張って実のなる木を植樹しました。

 

1か月前の植樹地の写真です。

シカよけ網の緑以外、緑色のものは何もないといっていいような状態でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4月16日の植樹地

 

しかし、本日行くと、植樹地は新緑でいっぱいでした。

同じ場所とは思えないぐらいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

5月15日の植樹地

 

全て、自然のなせるわざです。自然はすごいです。人間にはこんなことはできません。

しかも、人間が植えた苗木以外に、野鳥やテンなどの動物が持ち込んだ種からさまざまな樹木が発芽して、しっかりと育ってきています。

今のところ、特に発芽本数が多いのはコシアブラやクロモジです。クマイチゴも大繁殖の兆しです。

鳥や動物の森造り、すごいと実感します。

植樹したウワミズザクラも元気です。

 

この植樹地が今後、どうなっていくのか、興味津々。

ずっと調査し続けて、いつかまとめてみたいと思っています。

このような調査に興味のある方は、ぜひ植物の遷移調査にご参加ください。

 

 

 

 

 

 

 

くまもり表彰第1号は、兵庫県宍粟市波賀町原集落のみなさんに

宍粟市波賀町原集落の周りの山々を久し振りに見にいって、12年前とまわりの風景がすっかり変わっているのに気づきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

2015年4月2日のリンゴ園周辺航空写真:人工林部分がかなり除去されている。

 

 

ここには、幸福重信さんというすばらしいリーダーがおられました。

 

2014年秋、奥山の実りゼロという異常年に、どっと山からクマが出てきて、集落で経営している観光リンゴ園に残されたリンゴの実を全部食べてしまったことがあります。そのとき、みなさんは頭が真っ白になって、クマを殺してやろうと思ったそうですが、みんなでよくよく考えてみると、彼らの餌と知りながら、実のなる木を伐って山にスギばかり植えたのはわたしらや。クマこそ被害者。

後、何年生きられるかわからんけど、自分たちのしたことに責任とって死にたくなったということで、集落のみなさんの意見が一致。

 

「クマとの共存」を宣言され、以後、毎年、1ヘクタールずつスギの人工林を除去して自然林に戻していくことを約束してくださったのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2004年、熊森と原観光リンゴ園が初めて手を結んだ時の記念すべき写真

 

 

熊森も、人工林除去後の裏山に実のなる木を植えるなど手伝いましたが、決めたことを本当に実行し続けた幸福重信さんと原の集落のみなさんは、ご立派です。

熊森はこれまで他団体を表彰したことなどありませんが、それなりに大きくなった今、他団体を表彰することも考えていくなら、第1号は、幸福重信さんと原の集落のみなさんです。

 

クマ狩猟再開や、ジビエ料理の普及など、うまいこと言って、自分たち人間が犯した罪を物言えぬ弱者である野生動物たちにかぶせて終わらせようとしている人たちがほとんどの中で、原集落のみなさんは、自分たち人間の犯した誤りを反省し、毎年みんなで汗水を流して人工林の自然林化にはげんで来られました。

 

すごいです。後に次ぐ集落が現れてほしいですね。

4月25日 春の自然林、人工林、原生林

4月25日、今まさに新芽が吹きだして「山笑う」状態の兵庫県南部の山を見ながら出発。

兵庫県北部の、まだ「山笑う前」の状態である山を見てきました。

1日1日、刻々と変化するこの時期の山の色や状態を、この地にとどまって見続けられたら楽しいだろうなと思いました。

人工林と広葉樹の2次林の林相の違いがはっきり分かる時期です。広葉樹林はこの時期赤っぽいです。もうすぐ新緑に覆われることでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人工林を伐採した場所がありました。内部が良く見えます。動物の餌になる物など、内部には本当に何もないです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

下写真の正面の逆3角形部分の針広混交林が、中国山地タイプの原生林で、巨木の森です。

延々と続く人工林地帯の中で残った原生林はこのあたりではここだけです。よくぞ残ってくれました。

何年か前までは、クマの生息地でしたが、今はもういないようです。トホホ。熊森会員の皆さんは理由をご存じだと思いますが、原生林内部の下層植生が消えてしまったのです。外から見ると今でもすばらしい原生林なのに、内部は信じられない荒廃ぶりのはずです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本当は、原生林の中の写真も撮りに行きたかったのですが、夕方になってきたので今回は断念しました。クマたちは生きるためにずっと下の方へ移動していったと地元の方が教えてくださいました。

 

 

 

 

 

 

 

4月16日 雪解け後の植樹地メンテナンス  宍粟市波賀町

<4月7日>

今年の大雪で、兵庫県北部各地の実のなる木植樹地のシカよけ網が倒壊しました。

早く網を立て直さなければ、シカに苗木を食べられてしまいますから、メンテナンスをあせる心があります。

しかし、雪が多く残っていたら、植樹地に近づけません。

やきもきしながら、波賀町の植樹地に行ってみました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4月7日波賀町植樹地

 

 

斜面上方の雪は完全に消えていましたが、植樹地のある斜面下は、まだ結構厚い雪に埋まっています。

この場所に積もった雪なのか、上からなだれ落ちてきた雪なのか、よくわかりません。

谷川の雪解け水の水量が多く、川を渡るのは危険です。ウ~ン。

 

<4月16日>

雪よけ用スコップを持って、植樹地に到着。植樹地まで近づきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4月16日波賀町植樹地

 

 

ここは苗木がたくさん育っていた場所なのに、目の前に見えるのはクワの苗木だけ。

他の苗木は、雪に押し倒されて、雪の下敷きになっているもようです。

えっー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

手前のピンクのリボンは、クワの苗木

 

一番奥の植樹地に行くと、どういう訳かここだけはすでに雪が消えており、苗木はどれも立っていました。

シカに食べられないうちにと、あわててシカよけ網を張り直しました。セーフ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

張り直したシカよけ網

 

 

この日は3つの植樹区画のシカよけ網を張り直して、1日を終えました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

植樹地遠景

 

何十本もの杭を深く打ち直したので、腕が腱鞘炎になりそうでした。

フーッ、ボランティアのみなさん、よくがんばってくださいました。ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ボランティアのみなさん

 

 

ここの残りの網張りは、全国大会後に、すぐ来てやります。

 

 

4/8植樹地のシカ防除ネット修復作業 豊岡市但東町 4/12(水)、4/16(日)手伝ってください!

今年の兵庫県但馬地方は数年ぶりの大雪でした。

雪解け時に塊となって斜面を動いていく雪の力で、毎年植樹地のシカ防除ネットが倒されます。一刻も早く修復しなければ、シカに苗木を食べられてしまうので、さっそく4人で修復作業に出かけました。

 

くまもり植樹地に行く道中、人工林のスギの木で倒れているのがありました。通れないのでチェンソーで伐り倒しました。直径30cmくらいの元気なスギの木でした。こんな木まで倒してしまうとは・・・、雪の力はすごいです。

倒れていたスギの木を伐採

 

いよいよ、植樹地に到着。運んできた資材を降ろしました。

アー重たかった。資材運びも大変です。

 

いよいよ植樹地に入ります。

シカ防除ネットを張ったままにしておいた斜面のパッチディフェンスは、杭もネットも倒れていました。

左斜面から流れた雪に押された

 

平地部分のシカ防除ネットは無事でした。

平地の植樹地は大丈夫

 

下の写真は、去年初めての試みとして、雪が降る前にネットを降ろしておいた場所です。ほとんどの杭が立ったまま残っています。セーフ。

雪が降る前にネットを降ろしておいた場所

 

しかし、何と、もうすでにシカが来て、新芽を食べてしまっていました。あ~あ。

シカに幹をかじられた苗木

 

シカにかじられた頂芽

 

一緒に植樹をしてくださった会員の皆さんのお顔が浮かんできます。せっかく植えてくださったのに、申し訳ない。

実は、心配で、3月下旬にも、ここの植樹地を見に来ていたのですが、その時は、まだ雪が残っていて、降ろしたネットが雪に埋まったまま凍り付いていました。

 

近くに住んでいつも見回りしていないと、ネットの引き上げチャンスを逃してしまうと思いました。

都会に住んで、ボランティアを募って修復に来るという今のシステムでは、どうしても対応が遅れてしまいます。

 

 

しかし、嘆いている暇はありません。さっそく、倒れている苗木を起こしたり、植え替えたりしながら、防除ネットも修復していきました。

 

今回新しく買ってきた杭は、雪で折れないように、直径5.5cm、長さは210cmもあります。地面に埋め込むことを考えるとこれぐらい長くないとシカから苗木を守れません。

この日の豊岡市は最高気温28度。暑いくらいでした。

 

苗木の状態を見て、植え替えも実施

 

上から順番に直す

一つ一つ状況が違います。丁寧に直していきます。

みんなで協力して効率よく

ヤマグワの苗木は非常に成育が良くて大きくなっていたので、防除ネットを大きめに張り直しました。

みんな、がんばりました

 

この日は4人で日没まで作業しましたが、まだ半分以上残ってしまいました。

そこで4月12日(水)に緊急的にいきもり活動但東町を実施します。

 

また、4月16日(日)は兵庫県宍粟市波賀町戸倉にある植樹地の防除ネットを補修します。こちらはまだ雪が残っているので、雪かきをしながらの作業になると思います。両日とも、人手がもっともっと必要です。

手伝っていただける方は、本部にすぐにご連絡ください。<森再生担当>

 

次回のいきもり活動

【内容】

4月12日(水)くまもり広葉樹植樹地のシカよけネットの補修(兵庫県豊岡市但東町)

4月16日(日)くまもり広葉樹植樹地のシカよけネットの補修(兵庫県宍粟市波賀町)

【集合時刻・場所】

午前8:00 阪急電車神戸線夙川駅南口ロータリー(兵庫県西宮市)

【参加費】無料

(兵庫県ボランティア保険に未加入の方は年間500円で加入できます。保険期間4月1から来年3月31日まで)

【お申し込み先】

TEL:0798-22-4190

Mail:contact@kumamori.org

よろしくおねがいします。

 

 

季節が少し早いのですが、大阪私立中学・高等生徒がスギ・ヒノキ人工林の皮むき間伐に挑戦!

昨年の11月13日、大阪のインターアクトクラブ年次大会で室谷副会長がくまもり講演会を実施しました。当日は本部スタッフも同行して、「人間と野生動物が共存するには?」というワークショップを実施し、たくさんのアイデアを出していただきました。

 

その時参加していた生徒たちが、春休みのこの時期、実際に山に入って皮むき間伐をしたいと申し出てくれました。うれしかったです。

本当は、皮むき間伐は4月~8月あたりの樹木が水を大量に吸い上げる時期が一番適しているのですが、とりあえず、3月30日に実践していただきました。中学1年生4名、中学3年生1名、高校1年生16名、先生2名を含めて総勢23名の参加です。

三田市のNPO法人、「里野山家」さんと共催で実施しました。「里野山家」の佐藤さんに、場所の提供と昼食作りをお願いしました。

 

最初は、説明です。日本の森や林業の現状、野生動物や地元の獣害の現状、皮むき間伐の意義を、熊森本部スタッフが話しました。

 

開会風景

自然林と人工林の違いを説明

現場に移動、まずは準備体操と皮むき間伐のデモンストレーションです。

まずはみんなで準備体操

熊森本部スタッフが見本を見せます

皮が剥いたところから甘い樹液が

いよいよ、生徒たちにやってもらいます。最初は皮が剥きにくい木ばかりで大変でした。

皮がちぎれて、きれいに剥けません

午前中はあまり時間がなく、すぐに炊き出しの時間が来てしまいました。炊き出しは生徒たちも手伝いました。

生徒が薪割に挑戦!

電動のこぎりにも挑戦します

ロケットコンロで火の番です。

炊き出しをしている間、手の空いている人を連れて佐藤さん宅の裏山を案内しました。佐藤さんの裏山は人工林を皆伐してクヌギなどの実のなる広葉樹を植林しています。

スギとヒノキの違い、放置人工林には下草がないことなどを説明

シカネットの手前がクヌギなどの広葉樹植樹地

お待ちかねのお昼ごはんです。育ちざかりの中高生にたくさんたべてもらおうと大量のカレーを作っていただきました。

 

 

お庭に机を並べてのお昼ご飯

クマの生態についてスタッフから説明

お昼のあとはくまもりスタッフから、豊かな森の指標であるクマの生態などを説明しました。

たらふく食べた後は午後の皮むき間伐開始です。まずはスタッフがチェンソーで樹木を伐り倒すデモンストレーションをお見せしました。

少し他の木にかかりましたが、倒すことができました

切り口の断面で年輪を数えました。35~40年生でした。

いよいよ午後の皮むき間伐開始です。細い木より太い木の方が水分をたくさん吸い上げているからか、意外と皮が剥けやすいことを、数人の生徒が発見しました。さらに分かってきたのが、ヒノキよりスギの方が皮が剥けやすいということです。スギはヒノキより多くの水を含んでいるようです。

ヒノキの皮は剥くのが大変でしたが、最後まで頑張ります

きれいに剥けて感無量。こちらの2人はこの日のMVP。剥けやすいスギの木を完全に見分けています。

こちらは皮をつなげて剥いていくのに挑戦中です

細い木をのこぎりで伐りたいという生徒がいたので、やってもらいました。さっき見せてもらったチェンソー伐採を参考にして、受け口と追い口をしっかり入れていました。自分で木を倒したのが嬉しかったようで、記念に伐った木の輪切りを持って帰りました。

こんな細い木でものこぎりで伐るのはかなり大変です。

自分たちが間伐した人工林をバックに記念撮影

 

中学・高等の生徒のみなさん、森再生のための皮むき間伐をしていただき、ありがとうございました。この日の成果は65本。まだ皮が剥けにくい時期に実施した割には、たくさんできました。

生徒のみなさんにとっては、自然や林業、野生動物や地元の人達のことを考える良いきっかけになったのではないかと思います。

昨年は関西大学学生、そして今回の大阪の私立中学・高等の生徒、くまもりは、これからも学生や生徒の皮むき間伐のご要望におこたえします。ぜひ、お声かけください。

 

今年は、この後、6月4日(日)、7月30日(日)、9月3日(日)の3回の一般向け皮むき間伐イベントを実施します。

たくさんの方にご参加いただきたいです。

 

<くまもり本部2017年4月度> 森林整備・環境教育・クマ飼育 ボランティア募集(会員・非会員)

※拡散希望

熊森協会本部では、各分野のボランティアを募集しています。

以下に、4月度の予定を掲載させていただきます。

会員・非会員に関わらず多くの方々にご参加していただきたいです。

学生さんや若い方も、みなさん誘い合ってご参加ください。

ご参加いただける方は、活動日の3日前までに電話、FAX、メールにて熊森協会本部事務局までご連絡ください。

本部電話番号 0798-22-4190

本部FAX番号 0798-22-4196

メール contact@kumamori.org

 

2017年4月の活動予定

<いきものの森活動>

①4月8日(土)植樹地のネット補修

      (兵庫県豊岡市但東町)

②4月16日(日)植樹地のネット補修

      (兵庫県宍粟市波賀町戸倉)

集合時刻・場所 午前8:00 阪急電車夙川駅南口ロータリー

現地までは本部が用意した車にご乗車いただけます。自車参加も可能。

  • いきものの森活動は人工林の間伐や実のなる木の植樹、クマの潜み場の草刈りや柿もぎなど、兵庫県北部を中心に実施しているフィールド活動です。参加者のペースに合わせて活動を進めていきますので、どなたでもご参加いただけます。

現地までは本部が用意した車にご乗車いただけます。自車参加も可能。

天候不順で中止になることがあります。

当日連絡先090-1073-0980(担当:家田)

 

<環境教育部例会(於:本部事務所)>

③4月11日(火)10:15~ 見学も歓迎。

  • 小学校や保育所などで、森や野生動物の大切さを伝える環境教育を実施しています。環境教育部例会では、授業に向けての練習や打ち合わせ、プログラムの作製を行います。絵本の読み聞かせや紙芝居にご興味のある方、子どもがお好きな方、ぜひご参加ください。

 

<保護飼育グマのお世話>

④とよ君ファンクラブ(大阪府豊能町高代寺)

4月6日、13日、20日、27日(毎週木曜日) 

  • 大阪府豊能町高代寺で保護飼育しているツキノワグマのとよ君のお世話です。

現在はとよ君が冬ごもりに入っているので、安否確認のみになります。3月中旬には冬眠が明けると予測されます。

現地までの交通手段がない方は、本部にご相談ください。自車参加も可能。

⑤太郎と花子のファンクラブ(和歌山県生石高原)

4月23日(日)(毎月第4日曜日)

和歌山県生石高原で保護飼育しているツキノワグマの太郎と花子のお世話です。

集合時刻・場所 午前8:30に阪急夙川駅南口ロータリー

現地までは本部が用意した車にご乗車いただけます。自車参加も可能。

・環境教育以外は兵庫県ボランティア保険(4/1~3/31の年間500円)への加入が必要です。

・本部の車に乗車される場合は集合場所から現地までの交通費は不要です。

多くのみなさんのご応募をお待ちしております。

どうぞ、よろしくお願いします。

 

2003.5.25兵庫県豊岡市但東町での植樹風景

2003年当時、こんな急な斜面でも命綱をつけて植樹活動をしていました。この場所に植えたクリの木は今ではクマが食べに来た痕跡のクマ棚が見られるようになっています。

兵庫県本部<実のなる木植樹地> シカ除けネットの雪害状況を点検

くまもり本部がこれまで植樹をしてきた場所は全て奥山にあります。

毎年雪で植樹地のシカ除け柵の杭が折れたり倒れたりするため、雪害対策として植樹地のネットを降雪前に一部はずしてあります。雪が解けると同時に修復しておかなければシカに苗木を食べられてしまいます。各植樹地を点検してきました。

 

 

①まず1か所目は兵庫県宍粟市原のリンゴ園近くに植えたクマ用の柿の大苗植樹地です。少し雪が残っていますが、現場に入ることはできました。

ここは、昨年金網フェンスの下を掘ってイノシシが入っていたので、地元の方と電気柵を張った場所です。

金網フェンスが雪で曲がっていました

部分的に電気柵のポールが折れていました

 

まだ、イノシシに入られた形跡はありません

ここは金網フェンスや電気柵のポールを買いなおす必要があるので、地元の方と協力して至急、修復します。

 

②続いて、兵庫県宍粟市戸倉の植樹地。ここはスキー場も近くにあり、今春かなり雪が積もった場所です。まだスキー場に雪が残っていましたが、暖かくなってきて雪が緩くなってしまったため、今年の営業は終了していました。

 

戸倉植樹地の斜面上の杭が倒れてしまっているので、シカに苗木を食べられる前に、タイミングを見計らってネットの修理に行かなければなりません。今はまだ無理です。

ゲレンデには雪が残っています

 

ここの植樹地はまだ、完全に雪に埋まっています

よくみると左の植樹地の上側は杭が倒れています

 

 

③続いて、兵庫県但東町大河内です。ここは例年そんなにも雪は積もりませんが、今年は大雪となりました。

アスファルトの雪は結構解けてます

雪に阻まれて、植樹地には行けません。

雪がまだ40~50センチほど残っていたので、植樹地に行くのはあきらめました。この植樹地も、雪解けと同時にネットを修復しに行かなければなりません。

 

本部のある阪神間はすっかり春ですが、北部の但馬地方の奥山は、まだまだ雪で覆われていました。

人間はこの程度の雪で山に入れなくなりますが、シカはどうなのでしょうか。彼らは生きるために必死で、わずかに雪から顔を出した苗木の新芽を食べてしまうかもしれません。シカに食べられる前にネットの修復をすませたいです。

植樹地のネットの補修はいきもり活動で実施します。

 

4月のいきもり活動は4月8日(土)と4月16日(日)です。

4月8日は兵庫県豊岡市但東町の植樹地のネット補修を実施します。4月16日は兵庫県宍粟市波賀町戸倉の植樹地を修復します。植樹した苗木を育てていくにはこういう地道な活動が必要です。是非ご参加ください。

【内容】

くまもり広葉樹植樹地のシカよけネットの補修

【集合時刻・場所】

午前8:00 阪急電車夙川駅南口ロータリー(兵庫県西宮市)

【参加費】無料

(兵庫県ボランティア保険に未加入の方は年間500円で加入できます。)

【お申し込み先】

TEL:0798-22-4190

Mail:contact@kumamori.org

 

 

 

3月7日本部【いきものの森活動】皮むき間伐イベントのための選木作業

戦後我が国は、人工林を造り過ぎて放置、内部が大荒廃しています。

そのため、山で生きられなくなった野生動物たちがどんどん集落に出て来るなどの大変な弊害が地元に出ています。この拡大造林政策の後始末に、国や地方自治体が、乗り出していただきたいのですが、お願いしてもお願いしてもなかなか動いていただけません。

 

とりあえず、わずかであっても、気づいた市民の力でなんとかしよう。

熊森本部の森再生活動で特に力を入れているのが、小学生でもできる人工林の皮むき間伐です。

昨年は計4回の皮むき間伐イベントを実施しました。

今年は去年以上にたくさんの方に参加していただいて、人工林の皮むき間伐による自然の森の再生活動をどんどん拡げていきたいです。

 

3月7日のいきもり活動はその皮むき間伐イベントのための選木作業を実施しました。今回の参加者の中には皮むき間伐をしたことがない人もいたので、まずは試しにみんなで皮を剥いてみました。

皮むき間伐に挑戦!

実は皮むき間伐は樹木が水分を吸い上げている4月~8月くらいが最も適しています。この日はまだ樹木がほとんど水分を吸い上げていないので皮がなかなか剥けません。

2人でやっても時間がかかりました

今回は試しに皮むき間伐を体験してもらい、次は実際のイベントで皮の剥け具合の違いを体感してもらいます。

この日は林業経験のある方がいたので、2,3本樹木を伐採していただきました。

現役時代はもっと大きなチェンソーを使っていたそうです

カナダで林業をやっていたそうですが、頼もしい限りです。

 

皮むき間伐に行くといつもお昼ごはんを作ってくださるお宅があります。熊森のイベント共催団体のNPO法人里野山家の佐藤さんです。この日は炊き出しをお手伝いさせていただきました。

初めての薪割体験!

チェンソーはここでも活躍します

薪でごはんを炊くのもなかなか体験できません。

野菜も現地で収穫します♪

みんなで作ったごはんはサイコーです!

 

 

ごはんを食べたら、今日のメイン作業の選木です。と、その前に、現場へ行く途中にトゲトゲのイバラがたくさんあって道を遮っていたのでイバラを除去。自分の身を守るための進化だと思いますが、このイバラはとてもやっかいでした。

鉈でイバラを除去します。

現場の人工林はスギが少し混じったヒノキ林です。中は暗くて下草はほとんど生えていませんでしたがイノシシやシカの糞はいくつか見られました。通り道になっているのでしょうか。

人工林に入りました。

イノシシのフン

まずは樹高を測って、このエリアの人工林の樹高の平均の値を出します。レーザー距離計という機械を使って樹高を測ります。

レーザー距離計で樹高を計測

樹高に対する胸高直径を形状比と言いますが、これ以上の太さがあれば風雪害に耐えられる太さを計算し、その樹木を残します。それより細い木は皮むき間伐の対象となります。

直径メジャーを樹木に巻くと直径がすぐに分かります

残す樹木にはピンクテープを巻きます

ピンクテープを巻き終わって辺りを見回すと、ピンクテープが集中している場所と何も巻いていない樹木が多い場所があります。このままでは樹木が込み合うところとそうではないところができてしまうので、半径4mの円の中に何本くらいの樹木を残せば広葉樹林に遷移しやすいかの目安を考えて、その本数になるように調節します。山林所有者さんの意向も踏まえた上で適度な強度間伐をめざします。

手前の人が持っている4mの竿で円を測ります

最後はまた佐藤さんのお宅でお茶をしました。こういう時じゃないと地元の方とお話できる機会はないので、貴重な時間です。

冷えた体が温まります。

最後に恒例の記念撮影

この日は雪が舞うときもあって寒い一日でしたが、普段なかなかできない体験だったからか、みなさんとても楽しそうでした。

 

今回のいきもり活動参加者の感想

●久しぶりに山に入って、自然に触れる喜びと、まだまだ間伐が必要だなと、あらためて思う1日でした。自分個人的には、まだまだフィールド作業に入れてないんで、少しでも増やし、森再生に貢献したいと思います。皮むき間伐が、自然に優しい方法と聞けましたし、もっとやりたいと思います。それにしても、人間の根源的な喜びや働きって、自然への交流と回帰なんじゃないかなと感じます。今日はありがとうございました。T.Nさん(大阪)

●初めて皮むき間伐をやりましたが、コツがなかなか掴めず四苦八苦しながら作業してました。6月はもっと簡単に皮むき出来るようなので、次回は子供達と参加しようと思います。かまどで作ったお昼のカレーはとても美味しく、今後は佐藤さんと一緒に里山体験もしていきたいです。K.Iさん(兵庫県)

 

次回のいきもり活動は3月12日(日)です。

【内容】

くまもり広葉樹苗木畑のシカよけネットの補修(兵庫県宍粟市千種町鷹巣)

【集合時刻・場所】

午前8:00 阪急電車夙川駅南口ロータリー(兵庫県西宮市)

【参加費】無料

(兵庫県ボランティア保険に未加入の方は年間500円で加入できます。)

【お申し込み先】

TEL:0798-22-4190

Mail:contact@kumamori.org

※3月12日はまだ参加者が少ないので、我こそはという方は是非ご参加ください。よろしくお願いします。

積雪に備えシカ防除網降ろし 参加者募集中

熊森本部では、「いきものの森活動」いう名で会員のみなさんなどからボランティアを募り、月に2回ほどのペースで本部職員指導の元、広葉樹植樹地の手入れやスギ・ヒノキ人工林の間伐などのフィールド活動を実施しています。

 

12月1日には、兵庫県の奥地の急斜面にある熊森植樹地でシカよけネットを外し、積雪時に雪の重みでシカよけ柵が倒れないように、雪に備える作業をしていただきました。こうしておかないと、下の写真のようになり、雪がとけた春先に、シカに苗木の新芽を食べられてしまうということが起きます。

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雪で倒れたシカよけ柵 2015年3月29日撮影

まず、今秋の植樹地のネット外しからやりました。

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これで、雪対策完了

次は、2014年の植樹地です。

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(ネットを外す前)

 

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(ネットを外した後)

まだ少し葉が付いている苗木もありましたが、苗が大きく育っているので、今シカが来ても、もうシカの口が届かないと思います。(そうあってほしいです)

今回は、先日ボランティアツアーで熊森協会に来てくださった方が、初参加してくださいました。

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ボランティアに支えられている熊森の森林再生活動

 

この方は、「緑いっぱいと思っていた山がまさか人工林だったなんて。これまでの自分の山に対する常識がすべて覆りました」と言われ、帰りに会員になってくださいました。これからも、ボランティア活動に参加していただけるそうで、うれしいです。

 

今年最後のいきものの森活動は12月4日(日)です。

新たにご参加いただける方で、ボランティア保険にまだ加入していない方は、12月2日の15時までにご連絡ください!

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