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【速報】天然林化をめざし、熊森が兵庫県養父市の人工林2haを購入 記者会見!

豊かな水源の森の復元をめざします

平成31年1月23日、当協会は、兵庫県養父市大屋町にあるスギ・ヒノキ人工林2㏊を購入し、29日、養父市八鹿市民会館にて記者発表を行いました。

4社(神戸、朝日、読売、毎日)の新聞社が取材

説明しているのは、当協会室谷悠子会長

 

(経緯)

熊森の奥山等放置人工林を天然林に戻す活動を知った山林所有者が、今後の山の管理を託したいとして譲渡を申し出てくださったことからトラスト(=購入保全)が実現しました。

購入地は、養父市域を西から東へ流れる大屋川の、中流域水源にあります。

今回トラストした山林付近を撮影

 

今回購入した山は、標高450mの山の頂上西側斜面に位置しており、全体が50~70年前に植林されたスギ・ヒノキに覆われています。ツキノワグマなど貴重な野生動物の生息する地域にあります。

面積はわずかですが、当協会は将来的にはこのようなトラスト地を増やしたり地権者に協力をお願いしたりして、この地域の奥山を保水力豊かな天然林に戻していきたいと考えています。

 

熊森が天然林化をめざしている場所:
①奥山全域、②尾根、③沢筋、④急斜面、⑤山の上3分の1

 

日本熊森協会は、設立以来22年間、地元の方の協力を得て、クマをはじめとする多種多様な生物が棲める保水力豊かな森の保全・再生に取り組んできました。

地域の水源を守り、人間と野生動物の棲み分けができる環境を取り戻すために、今後も山林を取得したり天然林化を希望される地権者と話し合ったりして、放置されたスギやヒノキ人工林を一定面積以上皆伐し、広葉樹林を中心とした天然林を再生させる取り組みを進めていきます。

 

当協会はこれまで市民の寄付金により271haの山林を取得してきました。

(滋賀県高島市215ha、兵庫県豊岡市10ha、高知県香美市46ha、他に、滋賀県にトチノキ巨木群を保有)

今回のトラストを契機に、水源の森再生の動きを兵庫県内外でさらに広げていきたいと考えています。

注:熊森から生まれた公益財団法人奥山保全トラストは、奥山原生林のトラストを続けており、現在約2100ヘクタールの山林を保有しています。

 

28日から始まった通常国会には、森林環境税法案が提出されます。

熊森は、森林環境税法にスギ・ヒノキの放置人工林を天然林に戻すことを明記してほしいという運動を大々的に進めており、森林環境税を使った天然林再生の取り組みを全国に広めていきたいと考えています。

人工林の放置により、全国各地で湧き水が激減してきています。人工林を造りすぎてしまったことは、私たちだけではなく、林野庁も認めています。

湧水が枯渇してしまわないうちに、放置人工林を天然林に戻して行かなければなりません。

まだの方は、ぜひ、下の署名にご協力願います。

 

森林環境税で天然林再生を求める署名はこちらから
◆署名用紙のダウンロード◆
◆ネット署名◆

クマたちの餌場になっていたくまもり植樹地

日本の森は、クマがいて初めて森林生態系が完成します。

くまもりは、クマの棲む町但東町(兵庫県)が大好きです。
地元や行政が土地を提供してくださったので、但東町には4か所のくまもり植樹地があります。

 

12月22日、久しぶりに2002年度の植樹地を見に行きました。

今年の豪雨で地面がえぐれた林道を、奥山に向かって車で注意深く25分間ほど進みます。

途中、あんなに暗かったヒノキの放置人工林が一部、明るくなっていました。

わあ、間伐が始まったんだ。

間伐されたヒノキの人工林と縦横に造られた作業道

 

やっと、くまもり植樹地に到着。

あれから 16年、当時、植えた3年苗のクヌギやコナラが、見上げるまでに大きくなっていました。

なつかしい植樹地風景

 

人工林の山の中に、突然、ドングリ公園?が出現。

シカが多いため、森にはなっていない

 

今年も、クマたちが存分にここを利用してくれていました。

シバグリ(手前の木)は、どれもクマ棚でいっぱい

 

クヌギやコナラの下には、ドングリの殻斗(かくと)がたくさん落ちていました。

中のドングリは全て食べられて、殻だけが残っていた

 

あっ、クマの糞です。

原型が崩れかけたクマ糞を発見

 

神戸東ロータリークラブのみなさんをはじめ、2002年にここに植樹してくださったみなさん、

この植樹地が、冬籠り前のクマたちにささやかながら食料を提供して、クマの生存を支えていますよ。

 

次にもうひとつの植樹地に向かいました。ここは、2012年にも植樹しています。

シカ除け網の中で元気に育っていた2012年のカキ苗

 

2002年に植えた柿苗のシカ除けチューブは、もう外してあります。

どの木にも今年のクマ棚と爪痕がびっしり。

クマに枝を折られた後、新しい枝をいっそう伸ばしたカキノキ(クマの剪定)

 

この場所は伐採跡地でしょうか、以前、長いこと草原でした。

今年行くと、大きく育ったススキの間から、ものすごい勢いでアカマツが伸び出していました。

森の遷移が始まったんだ!

 

「動物たちに帰れる森を、地元の人達に安心を!」

クマたちの絶滅を止めるために、森再生に挑戦する一方、くまもりは緊急避難措置として、実のなる木を奥地に次々と植えてきました。正解だったと思います。

 

人とクマの棲み分けを復活させるため、来春も、また実のなる木を奥地にいっぱい植樹しましょう!

 

 

 

 

 

 

【御礼】 トチノキ巨木トラスト基金 目標額1400万円を達成!熊森の会員のみなさまのおかげで、巨木群を守ることができました

熊森通信96号で、会員のみなさまに、ご寄付を呼びかけさせていただいた、琵琶湖源流のトチノキ巨木群40本のトラスト基金が、目標額に達成しました。

熊森通信発送から、1か月足らずで、たくさんのみなさまにご協力いただき目標額に達成したことは驚くべきことで、関係者一同、感激でいっぱいです!
熊森会員のみなさまの力なくして、巨木群は守れませんでした。心から感謝申し上げます。

豊かな自然を守りたいというみなさまの熱い支援を受けて、熊森本部も滋賀県支部もびわ湖源流の水源の巨木林が永遠に守られるよう、びわ湖源流の森林文化を守る会とともに保全に取り組んでいきます。

本当にありがとうございました。

日本熊森協会 会長 室谷 悠子

~基金の口座を閉鎖させていただきました~
これから入金をしようと思っていただいていた方もおられると思いますが、基金の目標額達成に伴い、下記口座は閉鎖させていただきました。
入金ができなくなりますのでご注意をお願いいたします。
ご寄付を予定されていた方は誠に申し訳ありません。お気持ちはしっかりと受け止め、今後の保全活動に取り組んでまいります。

ゆうちょ銀行郵便振替口座 00980-1-235939

【8月13日の締め切り間近】 林野庁「全国森林計画」(案) のパブリックコメント

くまもり会員のみなさま

 

現在、平成31年から46年までの全国森林計画(案)<林野庁平成30年作成>のパブリックコメントが募集されています。この計画は、今後15年間で、全国の森林をどのように維持・管理をしていくかの基本方針と具体的な数値目標を定めるものです。

 

~放置人工林の天然林化を進めてほしい~

この一言だけでもいいので、林野庁に声を届けてください

 

天然林を再生させることで、多くの野生鳥獣や地元の人々の命が救えます。

 

パブリックコメントの詳細はこちら。意見提出フォームもあります。
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=550002719&Mode=0

 

(FAXの場合)
林野庁森林整備部計画課全国森林計画班パブリックコメント担当宛
FAX番号:03-3593-9565
※氏名及び住所、連絡先(電話又はメール)明記が必要です。

 

 

日本の全国各地で放置人工林が荒廃し、沢枯れ、豪雨の際の土砂崩れ、野生動物の生息環境の破壊、花粉の大量発生など様々な弊害が既に発生しており、放置人工林を保水力豊かで生物多様性に富む天然林に戻していくことが緊急の課題です。

 

しかし、今後15年の森林の維持・管理の方向性を決める全国森林計画案では、針葉樹と広葉樹の複層林化を進めるとは記載されていますが、放置人工林を天然林に戻していくという方向性は、打ち出されていません。それどころか、平成46年には、天然林は今よりさらに57万㏊減る計画となっています。

 

このような計画では、放置人工林の天然林化が進むとは思えません。保水力豊かな天然林再生を盛り込んだ全国森林計画案となるように、意見を届けていただきたいです。
締め切りが8月13日と迫っていますのでご注意ください。下記、熊森の意見も参考にしてください。

 

(熊森の意見の要旨)
1 水源保全、生物多様性保全、災害防止、花粉症低減のため放置人工林を天然林へ再生することを計画を盛り込むべき
2 天然林が減少する計画はあまりにも問題。天然林が増えていく計画に転換を
3 林業に向き、継続的な手入れが可能な場所でのみ、自立でき、持続可能な林業が育つような施策を
4 豪雨の際の流木対策は、治山ダムを奥地の奥地までつくるのではなく、緑のダムと言われる天然林の保水力、治山力を生かしたものにすること(これ以上自然に逆らって、奥山をコンクリートで固めるのはやめるべき)

 

 

 

猛暑のせい?兵庫県ミズナラのドングリに大きな生育の遅れ

2018年夏、兵庫県の奥山を調べたところ、なぜかドングリの実りがかなり遅れていることが分かりました。

若杉原生林やその近辺のミズナラの木も、例年と違いこの時期としては実がまだ小さく、殻斗に埋まったままです、数も少ないように感じました。

2015年8月初旬、若杉原生林近くのミズナラのドングリ(赤枠内)

 

2018年8月初旬、上写真近くのミズナラのドングリ(赤枠内)

 

冬ごもりに備えてのクマの食い込みが、7月下旬から8月上旬にかけてもう始まっています。(飼育グマ「とよ」も、7月からの食欲がすごいです)

クマの命を支えてきたミズナラは、ナラ枯れによってすでに大量枯死してしまっています。残されたミズナラの実りがこのような状態では、クマたちは今年いっそう山で生きていけなくなるのではと心配です。

 

兵庫県と岡山県は今年もまた11月15日から1ケ月間、クマ狩猟を行うと発表しています。

 

兵庫県は人里での目撃数の増加や捕獲数の増加から、県内のクマが爆発増加したとして、熊森の大反対を押し切って、2016年から20年ぶりにクマ狩猟を再開しました。

その時、山奥でクマ狩猟を再開することで、山奥から人里に出てくるクマを山奥に追い返す効果を期待していると発表していました。山中でクマを追いかけまわすことがどうして、クマが人里に出て来ることを抑えることになるのか熊森には理解できません。

 

クマの生息奥地はブナ・ミズナラを伐採後植林したスギ・ヒノキの人工林で覆われており、内部も大荒廃。

残された天然林内でも近年ナラ枯れや下層植生の衰退が進み、クマが食料を得られる状態にはありません。

この状態を放置したまま、クマに山から出てきたら殺すぞというのは、あまりにも人間としての反省が足りず、他生物という弱者への配慮のなさ過ぎではないでしょうか。狩猟ではなく、奥山放置人工林の天然林化こそを進めてほしいです。

 

まだまだ暑い日が続きますが、両県の担当者は、クマ生息地の山を見に行ってほしいと思います。

県庁職員のみなさんは当協会の原生林ツアーにご参加いただき、本来のクマの生息であった奥山に食料がない現状を体で感じてとっていただきたいものです。

 

クマ狩猟再開を行政に提案されたクマ研究者は、研究対象物に愛情がないのか、クマの生態がよくわかっておられないのか、一体何なのだろうと思います。

 

 

 

7月26日 オリックス株式会社による徳島県天神丸風力発電事業計画の予定地を初視察

2018年7月26日、室谷会長と本部職員2名は、早朝、西宮市を出発し、徳島に向かいました。

天神丸風力発電事業の計画地は徳島県随一のブナを中心とする豊かな森が残っている地域で、絶滅寸前の四国ツキノワグマの大切な大切な生息地でもあります。

このような場所をオリックス株式会社が開発しようとしています。熊森としては絶対に認められません。

 

剣山林道東口に「クマ出没注意」看板。この林道を登ると風車設置計画地。

 

天神丸風力発電事業は、徳島県の那賀町、美馬市、神山町にまたがる標高1500m級の険しい山々の尾根に計画されています。総延長約30kmの尾根筋に、高さ178mもの風車を42基設置する巨大な開発計画です。

天神丸風力発電計画地。赤線が計画範囲で、白い棒は風車を見立てて178mの仮想の棒を立てたもの。(熊森本部作成)

 

この日は途中で、徳島新聞の記者さんや熊森徳島県会員らと合流し、現地の山を詳しく知る地元の方の案内で、剣山スーパー林道を4駆で進みました。

 

以下は、当日の視察を3分半の動画にまとめたものです。

 

熊森から

四国の山々は、スギやヒノキの人工林でふもとから頂上まで埋まっている所が多いのですが、この開発計画地は、頂上一帯がブナの巨木の森で、こんこんと清らかな水が湧き出していました。

この水は最終的に四国最大といわれる吉野川に流れ、愛媛県、香川県、高知県、徳島県に住む64万人もの人々の生活を支えていきます。

同行してくださった徳島県会員が、「自然の森は、こんな高標高のわずかな地域にしか残っていないんですね」と、驚いておられました。

案内してくださった地元の方も、「こんな場所を開発するなんて、絶対にだめだよ」と言われていました。

 

 

以下は、翌日の7月27日徳島新聞朝刊

7月27日朝刊、徳島新聞の記事

 

環境省、経済産業省、徳島県知事、各首長、県民、国民、多くの人々が白紙撤回していただくことに言及しているのに、オリックス株式会社は、まだあきらめていないようです。

かくなる上は、この場所での風力発電はダメの声を、全国からオリックス株式会社に届けていきましょう。

 

 

 

 

 

8月5日(日)好天の第23回くまもり原生林ツアー無事終了 今年も大好評

クマたちが棲む奥山水源の森を、都市に住む多くの方々に親子で見ていただこうと毎年熊森本部が夏休みに企画している「くまもり原生林ツアー」、今年で22年目です。今回は37名の方がご参加くださいました。

 

朝7時40分に兵庫県西宮市を出発。バスの中では、熊森本部スタッフによる子供から大人まで楽しめるミニ奥山生態学講座や楽しいリクリエーションが実施され、なごやかな中、岡山県との県境に向かいます。

バスの中で生き物の鳴き声クイズに答える参加者

 

今回は、先日の台風により何ケ所かで山が崩れ道路が閉鎖されていたり、若杉天然林の駐車場のトイレの取水装置が土砂に埋まりトイレが使えなくなっていたりで、回り道を余儀なくされました。

 

やっと若杉天然林に到着です。

 

駐車場には、他にも大型バスが1台来ており、乗用車も結構多かったです。ここは穴場だったのに、みんなに知られることになってしまったのでしょうか。今年の人の多さには驚きました。

 

83ヘクタールの面積に、ブナ、カエデ、ミズナラ、トチノキなどの巨木をはじめとした199種類の樹木が立ち並ぶ中国地方でも有数の天然樹林で、氷の山後山那岐山国定公園の特別保護地区に指定されています。吉野川の源流であり、谷のせせらぎ、木々が風に揺れる音や、野鳥や虫の声・・・別世界となっています。

 

いよいよ入山です。

健脚コースが2班、ゆっくりコースが3班と、班に分かれて山に入っていただきました。

熊森スタッフのガイドで若杉天然林内を歩く参加者たち

 

当日の地元岡山県西粟倉村の気温予想は、なんと37℃。しかし、標高950~1100mにある若杉天然林内は25℃で、涼しく感じました。(ふもとはやはり、猛暑でした)

 

今回、10名の子供たちが親子で参加してくれました。大人も子供も、森の中に入ると目を輝かせて、いろいろな植物や生き物たちを見ておられました。

ヤマアカガエル

ルリタテハ

オオミズアオ(残念ながら死んでいました)

このトンボは???

 

頂上付近の湿地では、トンボが乱舞していました。下界が暑すぎるので、避暑に来ているのでしょうか。

 

哺乳類が全く見られないのが残念です。20年前にはクマも2頭いましたが、なぜか今はもう痕跡がありません。せめてウサギやシカだけでも見れたらなあといつも思うのですが、訪れる人が多い上。国を挙げて狩猟や野生動物の大量駆除を推進している平成では無理でしょう。(やはり、入山制限も必要です。)

 

今年も、若杉天然林の沢の水温をみんなで測ってみました。

沢の水温は何度でしょう

 

沢の水は磨かれたガラスのように透明で冷たく、暑い夏を忘れさせてくれました。

なんと、計測結果は18℃から場所によっては19℃と、例年の16℃と比較すると水温が2-3度も高くなっていました。

湧き水の温度は年中一定のはずなのですが、この殺人的な猛暑では、、、。

 

 

 

〈参加者の皆さんからいただいた、今回のツアーの感想〉

Nさん「人工林と天然林の違いがよく分かりました。若杉天然林の中は涼しくて気持ちよかったです。参加してよかったです。」

スギ・ヒノキの人工林には、光が入らず、下草が生えない。説明するスタッフと、真剣に説明を聞く参加者

 

Fさん「まわりの人工林地帯に囲われるような形で残った若杉天然林は、非常に貴重であるとともに、後世に残していかなければならないと感じました。秋も行きたいですね。」

 

Kさん「若杉天然林に、今はクマが見られなくなってしまったと聞き、天然林を守ることはもちろん、まわりの人工林を天然林へ戻すことも必要なんだと思いました。クイズなどもあって楽しみながらツアーに参加できました。」

 

暑い中、参加してくださった皆さん、本当にありがとうございました。子供たちは、夏休みの自由研究として、この日のことをぜひまとめてみてください。期待しています。

林野庁が 「全国森林計画(案)」に対するパブリックコメントを募集中

案件:H30-357

案件名 : 「全国森林計画(案)」に対する意見・情報の募集について

公示日 : 2018/07/25

締切日 : 2018/08/13

意見応募要領

林政審議会平成30年4月13日配布資料

全国森林計画の素案の概要について

担当課 :林野庁森林整備部計画課
電話:03-3502-8111(内線6144)

 

 

熊森から

資料は膨大です。

見てもらうだけで、読む必要はないと思います。

もうこれ以上、山崩れや流木被害で死者が出ないようにしなければなりません。

 

災害に強い山を取り戻すため、

野生鳥獣が昔のように山で暮らせるようにするため、

水源の森を確保するため、

 

人間はおごりを捨てて、人間が管理する山(林業用)を最小限にし、人間が管理しない自然放置の豊かな山を最大限取り戻すべきであることを訴えてください。

 

代々熊本県の林家である平野虎丸氏が訴える 公務員は林業から手を引くべし

<林業に携わる公務員は>
・林業収入があってもなくても赤字でも、きちんと給料がもらえます。
・経営が赤字になっても自分は負担せず、国民の税金で穴埋めします。
・山は人間が思うように管理できると、傲慢にも錯覚しています。
・森林・林業基本計画、全国森林計画、森林経営管理法案・・・国民が読んでも何のことかわからないむずかしい文章を次々と出してきて、一応パブリックコメントを国民に求めます。(国民の意見を取り入れる気など、はなからありませんが。)
かれらは、本当の森造りは野生生物にしかできないことに気づいていません。
そんな公務員たちが、戦後、
・国民の貴重な財産である国有林で、林業を開始しました。
・民間の山主たちに、自分たちが決めた林業政策を国策として強要しました。
その結果、日本の山や林業は、どうなったのでしょうか。
以下は、平野虎丸氏の

森林整備、水源涵養林、森づくりなどといういろいろな呼び名で植林が行われていますが、目的はすべて、木材用途(林業)です。
しかし、あまりにも植え過ぎました。

木材が多過ぎるので値段が安くなり、国や県が行っている分収造林の場合、入札不調となる場合が多く、伐期がきたスギでも伐採されずに山に残されているのです。
それが今回のような土砂崩れや流木災害の原因にもなっています。

 

私たちが昨年購入した宮崎県五ヶ瀬町三ヶ所の山林も、国有林の隣接地にあり急斜面で沢を抱いており、山崩れがあちこちで発生しています。
数年前入札不調で伐採されなかったために、お金が入らなかった元の山主さんたちから「アケボノツツジがあるので購入してほしい」という希望がありましたので、購入しました。
宮崎県と分収造林契約されている山ですが、10年間契約を延長されて山主さんたちにお金が入る目途がなくなったためです。

 

山主さんたちは皆高齢です。
生きているうちに県と契約したスギの分収造林が少しでもお金になることを願っておられたのですが、叶いませんでした。
分収造林で入るお金よりも、私たちに山を売ったお金のほうが高くなったので喜ばれました。
そういう方々がたくさんおられます。

 

私たちは宮崎県から引き続き分収造林契約を望まれていますが、早期に伐採したいという私たち側の理由で分収造林契約をしません。
国や県と分収造林契約している山は、山主さんが伐採したくても出来ないというのが実態です。

 

国や県と契約していない民間の山林は伐期が来ればいつでも伐ることはできますが、急斜面など、出しが悪い場所の場合、業者が安く買いたたくので山主さんは「売らない」選択をします。
出しが悪い山の場合、値がつかないことも多々あります。
そういうわけで山にたくさんのスギが残っている現状です。

 

最近は、木材を山から減らすために、火力発電(バイオマス発電)に利用しているようですが、国民の(膨大な)税金で植林・保育した木材用途のスギを「燃やす」、などというのは許されないことだと思います。
火力用途なら、自然に生えた雑木で十分だからです。

 

これほど山にスギが残っているにもかかわらず、まだスギが植林されて続けているのは、スギを植林することを仕事とする公務員がいるからです。
商品は多すぎれば価値が下がり、売れ残ります。
林野庁や県の森林整備課・森林保全課がなくならない限り、スギ余りは続き、山崩れや流木災害、洪水が増えることになります。

 

伐期が来ているにもかかわらず伐採されないスギはたくさんあります。

特に、搬出が難しい急斜面のスギ植林地が売れ残ることになるので、今後、土砂災害や洪水はますます大きくなることがはっきりしています。
私たちが自然保護のために購入したスギ伐採地においては、急斜面の沢沿いの木や道路沿いの木は伐採するとき危険が伴うので残されているところがありました。

 

植えるときは小さな木なので何ということもないのですが、30年も経つと、人間の手に負えなくなるのがスギやヒノキなど木材用途で植林された木です。
簡単に伐ることも出来ず、動かすこともできません。
分収造林で入札不調になるのは、急斜面の山に植林されたスギです。

 

平坦地で出しのいい山は高値がつきます。
だからこそ平坦地での林業を私は勧めています。
売れない木を植える必要はないからです。

 

公務員は毎年税金で植林しているので、売れなくても損はしないので続けていますが、国民は豪雨災害や流木災害の犠牲となって生命と財産、インフラなどを失って大損をしています。
公務員が林業をやめることが一番国民のためになる選択です。

 

熊森から

なぜ、伐り出しやすい場所以外のスギ・ヒノキの人工林が大量に放置されているのか、平野さんのブログを読むとよくわかります。

国が言うように、山主に経営意欲がないからではありません。

 

来年から、放置人工林は、地方自治体や林業企業体が山主に変わって50年契約で管理していくことになります。

平野さんは、林業に使える山以外は、放置すること。人間が管理してはならないと言われます。

人間が管理すると、野生鳥獣は全て害とされてしまうからです。

 

奥過ぎたり急斜面すぎたりして材を搬出する手段がない人工林、無理に搬出しても赤字になるだけの人工林、こういう山の人工林を伐採したら、後は管理しないでひたすら放置する。放置することで豊かな自然がやがて必ず甦る。

管理しようと思う人は、中途半端に賢い人。自然が何なのか知らない人。

 

やはり、平野さんが言われるように、日本の林業が壊滅状態に陥ったのは、市場原理を無視して公務員が林業をしたことが原因かもしれません。

 

林野庁には、林業ではなく、国有林の自然を守る仕事をしていただきたいです。

 

7月22日森林環境税全国一斉街頭署名を実施しました!

森林環境税で、放置人工林を天然林に再生しよう

 

くまもり本部では兵庫県のJR元町駅前で10:00~16:00まで前半と後半に分かれて、総勢13名で署名活動を実施しました。この日だけで332筆の署名が集まりました。

ボランティアさんも頑張ってくださり、一人で75筆集めた方もいらっしゃいました。募金もいただいたり、中にはご入会下さる方もいて、とても充実した街頭署名活動でした。

署名をしてもらっているボランティアさん

室谷会長も炎天下で声を張り上げました

 

本日は東京都支部、神奈川県支部、石川県支部、岐阜県支部、熊本県支部も街頭に立ってくださいましたので、結果が楽しみです。

石川県支部はさっそく街頭署名の様子を送って下さいました。

石川県支部は浴衣で街頭署名を実施したようです。今日は暑い一日でしたが、なんとも涼しげでナイスアイデアですね!

浴衣で街頭署名をする石川県支部

本日街頭に立ってくださった、支部やボランティアの皆様、本当にお疲れ様でした!

7月29日は以下の4支部が街頭署名をしてくださいます。ご参加できる方は少しでも良いのでご協力いただけると助かります。

  • 山口県 7月29日11:00~14:00 山口駅近くの井筒屋付近
  • 福岡県 7月29日10:00~16:00 天神コア前のパルコの宝くじ売り場付近
  • 愛媛県 7月29日13:00~15:00 松山市駅
  • 宮崎県 7月29日10:00~15:00 宮崎市
  •     8月26日10:00~15:00 延岡市

(宮崎県支部は具体的な場所がまだ確定していないので、上記日程で参加できそうな方は宮崎県支部か本部までご確認ください)

 

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