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山の実り並作

春から、今年の山の実りがどうなるか見続けてきましたが、まずは順調に生育して秋を迎えたように思います。

 

9月2日の兵庫県クマ生息地の調査報告です。

道中、2004年の台風で各地の放置人工林が山崩れを起こしました。その跡地に、先駆種であるタラの木が大きく育ち、この時期、白い花を咲かせているのが目立ちました。自然にこうなったそうですが、まるで人が植えたようですね。30年もすれば、タラは、自然に消えていく運命にあるそうです。

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クマたちの大好物である秋の木の実の成り具合を、報告させていただきます。

①ミズキ

道中、実がたくさんついていました。これから完熟していくことでしょう。ミズキは15年に1回は大凶作になると言われていますが、それが去年だったそうです。(注:ミズキとクマノミズキは別です。)

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②シバグリ

よくなっていました。このあたりでは、低標高地のシバグリは、軒並みクリタマバチにやられて、たくさん枯れそうになっていましたが、高標高地のシバグリは元気でした。中国から入ってきたクリタマバチは、寒さに弱いそうです。

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③ミズナラ

ハイイロチョッキリなどの虫に枝を落とされることもなく、実っていました。ただし、木によって個体差があります。ミズナラの実は、8月中旬から、休眠が解除され、グングンと大きく成長し始めます。

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④ブナ

たくさん殻とがついていました。今年の夏も2010年に次いで異常な暑さでした。殻とがついてくれているのはいいのですが、中の実が受精できなかったシイナになっていないか、シイナ率が心配です。今後調べていこうと思います。

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このほかにも、ヤブデマリ、ヤマボウシ、ゴマギ、クロモジなど、いろいろな木に実がついていました。今年の山の秋は、それなりに実があるようでほっとしました。

昆虫、鳥、小動物が激減している状況は変わりません。夏に集落周辺に来ていた大型動物たちが、奥山に帰って、駆除用の銃や罠が使用されることなく、平和な秋が迎えられますように。

 

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