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7月16日 兵庫県庁に幼獣グマ殺処分決定の撤回願いに行くが拒否される⑤

兵庫県では、クマの有害捕殺許可権限は今も県が握っており、市町に降ろされていません。これは、本来希望です。

市町行政に降ろされると、しばしばクマ捕獲隊(=猟友会員)が、クマの捕殺許可権限を実質にぎってしまい、クマ保護の気持ちが弱い捕獲隊員が担当すると、クマ捕殺が暴走する例を、これまでくまもりは見てきました。

 

私たちは、今回の件について、現地を何度も見に行ったり、住民の方々の声を聞いたり、全国におられるクマの専門家の方々にも電話で相談したりして、今回、ドラム缶檻で捕獲するのは良いが、かかった幼獣グマをいきなり殺処分するのではなく、捕獲の恐怖を味わわせたのち、1回は奥山に放獣して、また出てくるか、もう出て来ないか、ようすを見るべきであると、ますます確信するようになりました。

 

7月16日、長年クマに専門的にかかわってきた自然保護団体の声として、会長・副会長2名・スタッフ4名で本庁に出向き、殺処分は妥当でないと上層部に訴えに行きました。

県庁担当者は具体的な理由は言われず、殺処分が妥当であるといきなり返してこられました。地元行政の判断を信頼しているということだろうと思われます。くまもりとしては、このクマの殺処分の不要性を一生懸命説明しましたが、聞き入れられませんでした。地元行政も人間ですから、判断を間違えることもあるでしょう。その時、今のシステムでは、市民団体が訴えても、検証してくださる部署が全くないことがよくわかりました。

 

兵庫県農政環境部環境創造局自然環境課

電話:078-341-7711 FAX:078-362-3069

 

他の都道府県ではどうなっているのか、全都道府県で調べてみたいです。

 

 

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