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2月21日  大阪「ストップ・ リニア!訴訟」集会に70名  その2

 <行政訴訟で市民が負ける訳>

裁判になったところで、日本では、市民が行政を訴えた裁判は、負け続けるのが常です。リニアも裁判だけでは止められません。なぜなら、日本では、いくら市民側に理があっても、学者たちも裁判官も、ほとんどみんなが行政側つまり権力側についてしまうからです。(強い者についておくと、自分が有利になる)それでもわたしたちは、リニア工事を認可した国交省を行政訴訟で訴えるしかないのです。

市民が負けるしくみ

①圧倒的な情報量の差・・・行政は、見せたくない教えたくない情報は、市民が情報公開を請求しても、黒塗りでしか出してきません。情報が不足し過ぎて市民は勝てないのです。

 

②圧倒的なエネルギーの差・・・市民は、本業の傍ら手弁当でお金を出し合って自由時間を使い果たし、社会正義を訴えるためにふらふらになるまで戦います。しかし、行政側は、市民の訴えをつぶすことが仕事で、それがすなわち収入であり自分のお金を使うこともありません。自由時間は休息してエネルギーを貯えます。

 

③第一、そもそも日本には自然を守る法律がないので、勝てません。開発許可後、市民から異論が出て10年たっても着工できない事業は許可を取り消しますというような法律が1本でもあれば、どれだけの無茶な開発がこの国で止まるかしれません。

 

要するに、日本はいまだ、市民社会でも民主主義国家でもないのです。

 

 

<唯一、市民が勝てる道=首長を動かす>

こんな日本ですが、田中康夫長野県知事や嘉田由紀子滋賀県知事の例からもわかるように、自然を守ることの大切さがわかる首長が選挙で選ばれて動いてくれれば、自然を守ろうとする市民の声が直ちに実現します。

 

くまもりから

川村先生、長時間いろいろと教えてくださってありがとうございました。

今後、首長さんに「環境破壊の超特急リニア」の実態を伝えていかねばならないと思います。また、工事は始まりましたが、まだまだ止められるということなので、リニアについて知るだけでなく、多くの国民にリニア問題を伝えられるような運動を起こしていかねばならないと思いました。

●いつも思うのですが、もっともっと多くの方に聞いていただきたかったです。

 

参考資料

●2011年5月27日、大畠章宏国土交通相(民主党)は、東海旅客鉄道(JR東海)が計画しているリニア中央新幹線(東京―大阪間)の建設を同社に指示した。(日経新聞より)

 

●2014年10月17日太田昭宏国土交通大臣(公明党)は、JR東海が申請したリニア中央新幹線(品川―名古屋間、総事業費5兆5235億円)の工事実施計画を認可した。

 

●2016年、石井 啓一現国土交通省大臣(公明党)

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