くまもりHOMEへ

くまもりNews

ヒグマ冬眠穴の横にハンターが立ちチェンソー伐採、飛び出してきた母熊を射殺、穴に新生児熊3頭

以下、1月30日テレ朝ニュースより

 

北海道の新冠町で生後一月に満たないとみられるクマの赤ちゃんが3頭見つかり、保護されました。

 

 

 

 

 

 

 

1月28日、新冠町の山林で木の伐採をしていた男性が近くの穴から出てきたクマを見つけて駆除しました。

その後、穴の中から鳴き声がしたため、穴の中を探したところ、3頭の子グマが見つかりました。

いずれも生後1カ月未満の生まれたばかりの個体とみられます。

子グマは「のぼりべつクマ牧場」が引き取ることに決まり、育児経験のある雌グマに育てさせるか人工での飼育も検討しているということです。

http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000093266.html

以上。

 

 

ひどい事件です。熊森本部や支部が役場に電話をして、詳細を聞いてみました。

 

熊森本部の聞き取り報告

(電話をしたところ) 新冠町役場 産業課 林務班

新冠町の山中で6~7人で木をチェンソーで伐採する作業をしていた。

作業員のひとりが、現場近くにヒグマの冬ごもり穴を発見。

作業員の中のハンターが、穴からクマが出てこないか監視していると、穴から母グマが飛び出してきたので危険と判断し、銃で射殺した(有害捕獲ではなく狩猟として対応)。

その後、冬眠穴から鳴き声が聞こえてきたのでのぞいてみると、生まれたばかりのコグマが3頭いた。

ハンターが連れ帰って、警察や振興局に相談しにいった。

登別クマ牧場が引き取ってくれることになった。

 

熊森から

これはもはや事件というより、犯罪です。

母グマは、外界で人間が立てるチェンソーの大きな音に恐怖を感じ、穴から飛び出したのです。

飛び出してくることが予測されるから、ハンターは穴の前で銃を持って構えていたのでしょう。

ヒグマの冬眠穴があることがわかったら、そこでは伐採作業をすべきではないなど、小学生でもわかる人の道です。

ヒグマの冬ごもり期間中に木を伐採するなら、秋の時点でそのあたりでヒグマが冬眠しないように忌避剤をまいておくなど、人道的な準備が必要です。

新冠町担当者に、クマの冬ごもり穴を発見した時点で、作業を中止すべきであったと、山林伐採業者に指導していただけるようお願いしました。

狩猟は全て残酷ですが、その中でも穴熊を撃つのは、特に卑劣だと思います。

新生児グマを見て見殺しにできなかったハンターの心に、少しはホッとするものを感じましたが、それにしても後味の悪いひどい話でした。

 

 

 

 

フィード

Return to page top