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食性を変えて生き抜こうとする野生動物たち

人間活動や環境の変化によって食べ物を失い、生きられなくなってしまう動物もいれば、食性を変えて何とか生き抜こうとがんばる動物たちもいます。

クマ・サル・シカ・イノシシなどの人間により近い動物ほど、後者の傾向が強いかもしれません。そのような変化を見て、野生動物たちが食性を変えたと批判する権利は、人間にはないと思います。原因を作ったのは人間だからです。動物たちはみんな、必死で生き抜こうとしています。

 

1、まだ青い実の柿の木にできたクマ棚(8月下旬)

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まだ青い柿ですが、食べられるのでしょうか。味見をしてみたら、ほんのり柿の香りがして食べられなくもなかったです。もちろん、熟してからのおいしさには及びもしません。

 

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2010年の夏には、夜こっそり集落近くの青い柿を食べに来て、たくさんのクマたちが罠にかかり、殺処分されました。どうしてまだ実が青いのに食べに来たのか、よほど食べ物がなかったんだろうと思います。今年も、地域によっては、青い柿を食べに来ているクマがいます。

 

 

2、山に捨てられたシカの死体を食べるクマ

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最近は、大量のシカが有害獣として駆除されています。シカの死体を焼却処分にするのは大変ですから、山に捨てられたままになっているのも結構あるようです。

数年ぐらい前から、クマがシカの死体を食べているのを見つけたとして、問題視されていますが、これまで植物食に頼って生きてきたクマでも、本来は雑食性ですから、シカの死体が放置されていれば、食べます。人間が、シカの死体をきちんと焼却処置すれば起きないことです。人間側の責任が全てだと思います。

何とか、シカの死体を焼却処置にしていただけないものでしょうか。

 

熊森は、野生動物保護の観点から、クマを中心とする野生動物たちのさまざまな生態を、生活痕跡の調査や自動撮影装置など野生動物たちに負担をかけない方法で調べ続けています。私たちと一緒に調査してみようと思われる方がおられたら、どうぞご連絡ください。(中学生以上) 特に地元の方、大歓迎です。

 

 

 

 

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