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クマが来ないように、人家近くの美濃柿の巨木を強度剪定しました <現地活動>

美濃柿は、渋柿です。柿の木に新しい爪痕があるため、クマが最近来ていることがわかりました。

地面の上にはあちこちに、クマがかじって捨てた柿の実が落ちています。かじってみると、ひどい渋柿でした。

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クマは、この柿の木に付く実全部が渋いということがわかっていないのだろうかと思ったのですが、美濃柿でも赤く熟しているのはめちゃくちゃ甘くておいしかったです。(下写真) クマは甘くなったのだけを食べていることがわかりました。それにしても、いちいちかじってみないと甘いかまだ渋いかわからないのは、夜、暗闇の中でこっそり食べているからでしょうか。

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こわいので、クマが近くに来ないようにしてほしいという地元の方の要望を受けて、熊森が、この柿の木を強度剪定しました。

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美濃柿の遠景

 

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美濃柿の近景。最初の枝分かれのところまで2mはあるという巨木です。

 

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枝落とし開始。柿の木の枝は折れやすいので、要注意。

 

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チェンソーを樹上に持ち上げるのは危険なので、のこぎりで伐ろうと思いましたが、足場となる木の股がしっかりしていたので、やはりチェンソーで伐っていきました。

 

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林業従事経験はありますが、地上でまっすぐの木を伐っていただけです。樹上でのこんな伐採は初めてでした。

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完了。柿の木は剪定すると、来年いっそう元気に枝を伸ばすそうです。

 

この巨木の柿の根は、急斜面を支えているため、木そのものを伐採してしまうことはできません。

 

地上に落とした枝についているたくさんの柿の実を、明日、ボランティアの皆さんに来てもらって、もいで山に持っていこうと思います。

他にも同様の活動を行っているグループがありますが、もいだ柿の実を、人がジャムにしたり持って帰ったりします。山奥に持って行って、動物たちにあげるという処理法は、クマたちとの共存をめざしている熊森独自のものです。さらに、この柿の木の代替となるような柿の苗木を奥地に植えようと思います。これも熊森独自の柿伐採活動と言えるでしょう。

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