くまもりNews
クマ駆除を止めるため・・・くまもりは、山の実り調査やクマ生息地の方々との対話を進めています
- 2012-10-13 (土)
- くまもりNEWS
野生動物が悪いわけではないのに、農作物被害問題などを、野生動物を殺処分することによってしか解決しようとしないわが国の現状に、わたしたちは 20年前、人間として胸を痛め、責任を感じ、異議を唱え、立ち上がりました。物言えぬ最弱者である野生鳥獣に心を寄せる生き方は、人間社会をもやさしく住 みよいものにすると信じます。
また、絶対的弱者に寄せる深い思いを失った文明は、目先の欲望だけで環境を破壊し続け、やがて滅びることを、私たちは知っています。生き物たちへの畏敬の念を取り戻そうというくまもり活動は、人類の破滅を回避するために私たちが起こした活動でもあります。
しかし、行政に訴えても訴えても、わが国では、野生鳥獣の命が、ますます軽くされていく一方です。
今 年も各地でクマをはじめとする野生鳥獣の駆除が暴走しており、どうしてこれを止めようかと考えた結果、地元会員の勧めや協力もあって、くまもりスタッフが、地元に短期間滞在して、山の 実り調査や住民の方々との対話をこれまで以上に拡大していくことになりました。(本当は、くまもりスタッフが地元に住むのが一番いいのですが、まだまだ小さなボランティ ア団体ですので、残念ながら、そこまでの力はまだありません)
9月の末から10月の初めにかけて、何度か、クマの目撃情報が多い地 域に出かけて、調査や聞き取りを行ってきました。夜には、地元会員たちが、くまもりスタッフの宿泊場所にお酒を持ってきてくれ、長時間語り合ったりもしました。
敬意を持って、現地 から学ぶ。これが、熊森発足以来の森山会長の指導であり、熊森活動の鉄則です。
地元会員のつどい 2012、7、15