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12月2日 盛況だった今本博健先生によるくまもり冬の講演会 

2012年12月2日 日曜日、西宮市民会館にて、熊森協会顧問の今本博健先生による90分講演会、「ダムが国を滅ぼす」が行なわれました。

 

急に冷え込んだ師走の時期、朝からの講演会であるにもかかわらず、満席御礼にて、講演会を開催することができました。皆様、ありがとうございました。

 

ダムで川の流れを止めることによって、川は死に、取り返しのつかないさまざまな弊害が発生します。今本先生は、淀川流域委員会の委員長となられて、研究者以外のいろんな方々と意見交換をされるうち、ダム以外の治水を考えるべきだという思いに駆られるようになられます。

 

そうして到達されたのが、ダムを撤去し、大雨時、人のいない所では、わざと川を氾濫させる、人のいる所では堤防を鋼矢板で強固にし、堤防が切れないようにするという、<強い堤防による治水法>です。

 

参加者のみなさんが熱心に耳を傾けておられたのが印象的でした。

 

 

 

 

<講演の内容> ダムの歴史から始まり、ダムや堤防についてはもちろんのこと、ダム問題にしても、何故正しいことが行なわれないのか、正しい方向にいかないのか、といったことも語られ、ダムの仕組みなど難かしい部分もあったかもしれませんが、わかりやすく話をされ、多くの方に笑顔で帰っていただけました。

 

 ●感想

旧建設省のある河川部長が、かつて職員に、「詐欺ともいえる説明は、国民を困惑させる。①隠さない、②ごまかさない、③逃げない、④嘘をつかない。この当たり前 のことをきちんと守っていこう」と呼びかけられたという話は、胸を打ちました。内部からこのような声が出たというのは、このようなことが日常茶飯事に行わ れているからであって、国民として市民として、全ての分野で、省庁内部からこのような声があがることをのぞみます。

 

今回の講演を、入門編として、この後は自分達でも、もっと勉強していかねばならないと思いました。

 

午後、熊森協会の事務所で行われた今本先生を囲む懇談会には、20名の方が参加してくださいました。とても充実したものでした。ダム建設によって政治家に動くお金は、3%が相場だということです。

 

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