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4月20日  山菜採りは登山より危険! 福井県警など警鐘

山菜採りの入山禁止を呼び掛ける小矢谷区の看板=勝山市平泉寺町で

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 県内は山菜採りの本格的なシーズンを迎える。ゼンマイ、タラノメ、コシアブラなど新鮮な山菜が食卓に彩りを加えるが、懸念されるのが山岳遭難事故。県警などは対策に万全を期すように注意を促し、山林所有者とのトラブル防止も呼び掛けている。

 県警地域課によると、昨年一年間に警察官が捜索活動をした山岳遭難事故十一件のうち、春の山菜採りに絡む事故は二件。ただ、道に迷いながら自力で下山しているケースもかなりあり、実態はもっと深刻とみている。

 このため県警は、遭難やけがに備え、知っている山に複数の人と入ることを推奨。携帯電話の電波が届かないことも想定し、家族に行き先と帰宅時間を伝えることも大切、とアドバイスする。

 

大野市の荒島愛山会の高松誠会長も「道なき道を登るので、山菜採りは登山より危険」と警鐘を鳴らす。山菜採りに夢中になって急な斜面を登り、気づ いたときには下山できないケースや、山菜で重くなった荷物で疲れが増す危険性も指摘。事故に遭わないためには「まず全景を見てルートを決めてほしい。疲れ たら休憩し、もし夜を迎えたら動かずに雨がっぱなどを着て朝を待って」と話す。

 

山菜採りでは、マナーの順守も重要。勝山市平泉寺町小矢谷区では、無断で入山した人のたばこの不始末で山火事が発生するなどのトラブルが続き、現在は看板を設置し、区民以外の入山を禁止している。

 それでも無断入山者は後を絶たず、同区の中山茂治区長(63)は「家庭で楽しむために管理している山菜を無断で採っていく人がいる。注意すると開き直る人もいる」と憤る。「見知らぬ車や人を見かけ、治安に不安を覚える区民もいる」とも語る。

 

県奥越農林総合事務所林業部は「山菜採りは所有者に断って山に入るのがマナー」と訴え、たばこの不始末は厳禁としている。これからの時期は子連れ のクマに遭遇する危険もある。荒島愛山会の高松会長は「子グマの近くに必ず親がいる。見かけたらすぐに離れて」と注意を求める。

(山内道朗)

 

<熊森から>

とても共感できる記事です。

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