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三重県支部 池ノ谷トラスト地調査第2弾 山の昆虫が激減という異常 池は満水

6月7日、研究者と共に、池ノ谷の崩落現場を再度調査に行きました。参

加者7名。

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1か月前とは打って変わって、池は水をたっぷりとたたえていました。

1昨年の大雨で上流から崩れた土砂が流れてきて、池にせりだして

いました。ちょうど、ウツギの白い花が満開で芳香を放っていましたが、

ハチが2匹いただけです。この少なさは異常です。

多くの生物種が消え、生命の息吹が感じられない山は、不気味でさ

えありました。

動物種の8割を占めるといわれる昆虫がいなくなると、生態系は支え

られません。そうなる日々が近づいているそうです。

 

 

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池にせり出した木々の枝には、モリアオガエルの泡のボールが、80

個ぐらい付いていました。

これだけでも、かなりのオタマジャクシが誕生することでしょう。

 

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オタマジャクシなどを食べに来たのでしょう。たくさんのイモリが山から出

てきて、池の中を、所狭しと泳いでいました。

 

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研究者の先生によると、崩れてきた礫(れき)の河原は、中部地方では

よくみられる光景なのだそうです。そしてそこには、そういう場所に適した

植物が生えるようになるそうです。しかし、紀伊半島では、これまで自然

の森に守られて、このような崩れが起きなかったためか、礫(れき)の河

原に生える植物が見当たらないということでした。

 

山の上の方に登っていくと、礫が動いていない所も多くありました。

とにかく雨の多い地域なので、自然の森が再生されて安定状態になる

まで、100年ほどかけて見守るしかないということになりました。

 

調査に参加してくださったおひとりが、熊森に入会したいと言ってくださ

いました。仲間が増えていくのはうれしいものですね。(三重県支部発)

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