くまもりNews
ヒグマの駆除をやめるよう、北海道クマ研究会と北海道庁に申し入れ(7月10日)
- 2013-07-28 (日)
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北海道のヒグマの有害駆除数の多さには、毎年、胸を痛めています。平成23年度714頭、平成24年度629頭、今年である平成25年度は6月末現在ですでに109頭です。(注:これ以外にも、狩猟などでもヒグマは殺されています)
これまでも、年に何例かは、マスコミ報道でヒグマの有害駆除を知り、「どうしてこのヒグマは殺されねばならなかったのですか」と、行政担当者に電話で聞き取りをしてきました。ほとんどの場合は、「それだけのことで殺すのですか?!」とあきれるくらい安易な駆除でした。ヒグマの国に、人間が後から入らせてもらったというような感覚は、人間側にないんだなあと、感じました。
北海道といっても場所によってずいぶん状況は違うようですが、これまで聞いてきたところでは、農協が捕獲檻を持っており、畑などにヒグマが出てきたら捕獲して、猟友会に檻の外から銃で撃ち殺してもらうことが多いようです。もちろん、射殺したクマの遺体は、熊の胆を筆頭に、肉はペットフード会社へなどと、人が利用します。
行政担当者は、電話で話を聞いて駆除の許可を降ろすだけで、現場を見に行っていないことも多く、安易な駆除や過剰な駆除が行われないように行政指導を期待することは難しいと感じてきました。(行政担当者が、必ず現場に飛んでいっているという、例外町もありましたが)
しかし、なんといっても、北海道の実態は、北海道でヒグマを調べている人にしかわかりません。今回の日本熊森協会の北海道庁への申し入れは、顧問の北海道野生動物研究所の所長である門崎允昭博士と、昨年できた北海道熊研究会の研究者の方々との合同で行いました。