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ツキノワグマ:「大量出没」なしか 餌の実り良く−−県見通し /福井

毎日新聞 2013年09月06日 地方版

 クマの出没シーズンを前に、県は5日、県内市町の担当者を集めた「ツキノワグマ出没対策連絡会」を開き、今年の出没見通しを説明した。餌となるブナなどの実が比較的良く実ったため、大量出没はしないとみられる。

県自然環境課によると、クマが大量出没する年は、奥山に分布するブナやミズナラの実(ドングリ)の実りがいずれも悪い傾向がある。奥山に餌のドングリが少ないと、クマは6、7月の活動のピークを過ぎても、頻繁に人里に出没するという。

今年のブナは並作、ミズナラは不作だったが、過去に大量出没した年よりも良好という。クリは豊作で、クマが山から人里に下りて餌を探さなければならないような深刻な状況ではないという。

今年4〜8月の県内のツキノワグマの出没は141件。2009〜12年の同時期の出没数(47〜116件)より多かったが、7月は53件、8月は15件と減少している。

大量出没の可能性は低いものの、近年は里山に放置された柿やクリを目当てにクマが来ることが多く、同課の担当者は「クマを呼び寄せないよう、餌となる作物の取り残しに注意し、残飯や生ゴミの除去を徹底してほしい」と話している。

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