くまもりNews
秋田県八幡平熊牧場に残されたヒグマたちの、阿仁熊牧場への移送準備
- 2013-10-15 (火)
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北秋田市の阿仁熊牧場隣に、今、新ヒグマ園の建設が急ピッチで進められています。建物部分は、ヒグマたちの個室や展示場の部分です。
この度、早々と、ヒグマ移送用檻が完成しました。移送中に、万一の事故が起きないように、また、ヒグマたちが少しでも安心感を持って移動できるように、4面を鉄板で囲ってあります。特注なので、2個で約90万円もかかりました。
また、移送時の3トントラックのスノータイヤ代なども、高いものですが、いずれも、八幡平熊牧場クマ基金から出させていただきました。
そもそも、八幡平熊牧場に残されたクマたちの終生保護飼育を願って集めた基金ですから、終生保護飼育に向かって使わせていただくことには、寄付してくださったみなさまにも、納得していただけるだろうと思っています。
移送は11月末から12月にかけて、行われる予定です。
現在残された19頭のヒグマは、飼育員さんたちの愛情に包まれて、元気に暮らしています。
この、平成の、大切なのは人間の命だけというせちがらい世の中で、秋田県の方々によって、経営破たんした熊牧場のクマたちが、全頭終生保護飼育される方向に進んでいるという、心温まる実話を、どなたか本にして、日本中、いや世界中に発信していただきたいと願う、今日この頃です。
秋田のみなさまの生き物達に対する優しさに、常日頃より感謝すると共に、敬服致しております。