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12月22日サンデースクランブル放映 「リニア新幹線が環境破壊?水源枯渇か」

<放映内容要旨>

「ももとぶどうの生産量が日本一の山梨県笛吹市 で、水の異変が起こっている」と、笛吹市の野澤今朝幸市議会議員は言う。本来、渇水期だと川の水が流れないは ずなのに、リニア新幹線のトンネルを建設しているためで、その影響で山の中では、 稲作が出来る程の豊富な水があったはずなのに、全部水が干上がってしまい、ほとん ど流れなくなってしまった。このため、JR東海はリニア沿線の水枯れ地域に簡易水道を建 設し生活用水や農業用水を供給したとのこと。

 

東海道新幹線の品川~名古屋間は86%がトンネルで一番大きなトンネルで南アルプスを横断するトンネルがあり、大井川を横切って行くため、リニア建設によって生き物が住めない川になってしまうと、水ジャーナリストの橋本淳司氏。

 

なお、JR東海は大井川で最大毎秒2トンの水が減少する可能性があると試算しており、 大井川広域水道企業団の管理課長は2トンの水を処理することは相当なダメージで、 掛川市と菊川市では生活用水を大井川の水に頼らざるおえないので、返して欲しいと 話していた。その事に関してJR東海はトンネル工事の手法や漏水を止める工事など で地元で利用する水に影響しないように対応するとのこと。

 

今回取材したのは上野原市と笛吹市間でそこでは、実験線がほとんど開通している。上野原市の川は、リニア中央新幹線のトンネル工事が始まった時期から川が枯れてしまい、山梨県笛吹市などでは、異常に水が出ている地域もあるという。
JR東海は、笛吹市の事例について渇水との因果関係を認め、出来る限りの対策・対応をとると話している。

 

 

くま森から

JR東海も国も、「夢のリニア新幹線」と華々しく広告するだけで、国民に、リニアのリスクについて、ほとんど情報公開をしていない。

新聞やテレビなどの大手メディアも、リニアのリスクについて、ほとんど報道していない。(東京電力と同様、JR東海も、マスコミの大スポンサー)

このような状態では、国民が、リニアについて、賛否の判断ができない。大変アンフェアである。

 

南アルプスの山々は、貴重な自然であり、今、多くの野生生物たちが棲む。リニアは人間のことしか考えていないようだが、水を失えば、野生動植物は大量死滅するしかない。森を劣化させれば、いずれ、人間生活に返ってくる。

 

どんなものにも、利点と共にリスクもある。リニア建設を始める前に、国民にすべて情報公開してほしい。全国の自然保護団体は、水脈をブチ切り、取り返しのつかない自然破壊をもたらすリニア建設について、一致団結して反対の声を上げてほしい。

どうしてもリニアを通すというのなら、むしろ、地上を走らせてほしい。我が国がこれ以上、森を失うことは、絶対に避けるべきだ。


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