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3月31日 オランダ・ハーグの国際司法裁判所の判決により、 日本の南極海での調査捕鯨は今後中止に

日本の南極海での調査捕鯨は、科学的調査にあたらないとする判決がおりました。日本政府は、すぐさま、「深く失望しているが、判決に従う」と、発表しました。

これにより、1930年代から日本が南極海で始めてきた捕鯨に、終止符が打たれました。

北西大西洋で行っている調査捕鯨については、今回の判決の対象ではないため、我が国としては、今後も予定通り調査名目の捕鯨を続けるそうです。

 

クジラやイルカなど、海の大型哺乳動物たちの生態が明らかになるにつれて、西洋の人たちの、彼らに対する同じく生きとし生けるものとしての共感や愛情が、大きくなってきているのを感じます。

 

人間が、命をつなぐために、殺して食べてもいいのはどんな生き物までなのかという問題は、本当に微妙で難しい問題です。しかし、人間として考え続けなければならない、避けて通れない問題だと思います。

 

人間が人間を殺して食べることを認める人はいないと思いますが、人間とほとんど違わない、喜びも悲しみも、親子の愛情も、人間と同じようにあり、人間と深い心の交流も持てる高等動物を殺して食べることには抵抗を感じるのは、人間としてごく自然な感情である気がします。

 

森の生態系を調べている熊森ですが、海の生態系の方も、無関心ではおれません。

 

追伸:日本政府は、今回の判決で、本当はほっとしているという情報がありました。調査捕鯨名目で獲ったクジラを持ち帰っても売れ行きが悪く、国内倉庫にクジラ肉があふれ、新たな保管場所もなく、すでに調査捕鯨は経営破たんしている現実があるのだそうです。赤字だから、本当はやめたかったのか?それなら、判決をすぐに受け入れた訳がわかります。

 

 

 

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