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平成のクマ止め林が見事に機能 (2002年植樹分)

写真の場所は、2002年に地元の行政の方と話し合って、クマ止め林復活のために、柿の3年苗を植えたところです。もう、実が付くようになっているのですが、クマが来た気配が例年ありませんでした。ところが、今春、調べてみると、なんと10本の柿の木にクマが来た跡がありました。集落まで行かずに、ここの柿の実を食べて山へ帰っていてくれていたらいいなと思いました。

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見事な熊棚ができていました。

 

日本は、自然との共存に成功してきた、歴史と知恵のある稀有な国です。祖先は、集落と奥山の間に緩衝帯を作って、大型野生動物と棲み分けていたのです。

今国会で、大型動物の大量補殺法案が通ろうとしていますが、殺すことばかり考えないで、奥山から人間が撤退し、自然林を復元する。里山に緩衝帯を復活させて、人と動物が棲み分ける。

里に出て来る動物を何とかしてやろうというばかりでなく、人間側も、戦後自分たちのしてきた奥山自然破壊を反省して、野生動物たちに譲るべきは譲らないと、この狭い国で人と動物が共存することなどできないと思います。

 

それにしても、ここまで折られた柿の木の枝、今年復活できるのでしょうか。

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以前、広島の山奥へ行ったとき、クマが柿の木の枝を折っても、来年いっそう元気に枝を伸ばすと、地元の方が教えてくださいました。本当に前より枝がたくさん出るのか、楽しみにして見ていきたいと思います。

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