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太郎と花子のファンクラブ(兵庫本部編)5月25日

●太郎と花子のファンクラブに初めて参加しました。

兵庫本部は毎月第4日曜日に太郎と花子のお世話に和歌山県生石高原に行っています。

 

5 月25日は、西宮市の阪急夙川駅に午前8時30分に集合し、生石高原をめざしました。この日の参加者は兵庫から6名、大阪から2名です。阪神高速道路は渋滞もなくスムーズに流れていました。阪和自動車道路海南東インターチェンジを降り、買い物です。太郎と花子に魚、野菜、果物、ヨーグ ルト、パンなどを買い、生石高原へ上がります。

 

11時半ごろ到着。私たちが獣舎のカギを開けると、花子はもう背中を檻に押し付けて、早く掻いてほしいと待っていました。とりあえずクマ達にまぜご飯を与え、人間も昼食です。

 

昼食を済ませ、長靴、軍手をはめて、獣舎の掃除に取り掛かりました。この日の参加者はみんなリピーターなので、手分けしてどんどん作業が進み ます。今回は冬ごもりに使っていた獣舎の奥の部屋から藁を取り出し、風を通してやりました。藁には冬ごもり中の糞と尿がまざり、ずっしりと重くなっていま した。これを一輪車で何回も往復して運び出しました。

(注:ここでは冬籠り中も絶えず水と食料を与えています。野生のクマのように、飲まず食わずではありません)

 

 

獣舎の藁は糞と尿でミルフィーユ状態

獣舎の屋根に取り付けられていた、プールへの送水パイプが1本が破損していたため取り外しました。ずっとお世話に通ってくれている大学生会員が、長さを測っていました。次回に新しいパイプを取り付けてくれるそうです。山から水を引いてきてクマ達に給水しているのですが、この日は湧水の水量が少なく、プールの水を入れ替えることはできませんでした。

屋根までクマ達の手が届くので、クマは獣舎に閉じ込めてあります。

 

斜めになった天井は歩きにくい

掃除が終わり、クマたちを檻に戻し、いよいよエサやりです。何種類ものご馳走の中から、好きなものを選んで食べていきます。太郎はメロンが大好き、花子はそれほどでもありません。二頭とも大好物はイチゴとヨーグルトだということがわかりました。

 

 

今日はクマたちの機嫌がよいそうで、花子だけでなく太郎も背中を掻かせてくれました。初めて触ったクマの背中は、雪深い長野県生まれの花子は剛毛で長く、雪のない和歌山県生まれの太郎は細めで短く、生まれ故郷の環境への対応なのかと思いました。クマは表情がわかりにくい動物と思っていましたが、背中を掻いてやると様々な表情を見せてくれました。

(注:檻は二重になっており、清掃をしているときしかクマに触れることはできません)

 

痒いのはそこではないと目で合図する花子

餌をやっていると、次々に車がやってきます。中には野菜やお菓子を持参する人もいて、ここが隠れた観光スポットになっていることがわかりました。私たちが背中を掻いているのを見て、クマの背中に触ることにチャレンジする人もいます。

 

一人檻の中にいるのは誰でしょうか

午後3時前に、太郎と花子に別れをつげ、一路兵庫へと戻りました。

初めて参加して、クマ達のお世話が想像以上に力仕事であることがわかりました。今回は作業の様子を主に紹介しました。

参加してくださったボランティアの皆様、お疲れさまでした。(U)

 

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