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本部、「佐古井の森植樹地」のシカよけ全金網柵撤去(兵庫県千種町)この地での森再生を断念

熊森本部は、兵庫県千種町で2000年に皆伐された官行造林地跡(=林野庁による分収造林地)に広葉樹の森を再生させようと決意し、千種町にお願いして1ヘクタールの急斜面を貸していただき、実のなる木を植樹してきました。

しかし、この場所は、豪雪地域であり、春先に雪の塊が恐ろしい力でずりおちてくるらしく、鉄でできたシカよけ金網柵の支柱が、そのたびにアメのように折れ曲がってしまいます。

金網が倒れると、さっそくシカが入ってきて苗木を食べてしまいます。

何度もボランティアを募って、みんなで金網柵の建て直しをはかりましたが、一度折れ曲がった鉄の支柱を立て直すのは至難の業です。

何度か再植樹に取り組みましたが、この場所では苗木が育たず、森再生に至りませんでした。

残念ではありますが、熊森はこの植樹地から撤退することになりました。

これまで、ここでの植樹や育樹作業に参加してくださった皆さんは、延べ数百名を超えると思います。

ご協力に、心からお礼申し上げます。

苗木を成長させられなかったことを、熊森本部として、心からお詫び申し上げます。

 

 

2013年から、植樹地を囲んでいたシカよけ金網柵の撤去作業に取りかかりました。ボランティアには大変な作業です。

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2013年金網柵撤去作業の様子

 

 

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2015年3月29日の現地の様子

 

この度、4月の18日、19日、20日の3日間かけて、専門業者にお願いして、山中のシカよけ金網柵を完全に撤去し、道路まで持って降りていただいて廃棄を完了しました。ここに、ご報告させていただきます。

 

なぜか現在、熊森が金網で囲ってあった場所は、人間の背丈よりも高いササ原となり、それ以外の場所は、ススキが原になっています。木本としては、シカが食べないコハクウンボクの木が、あちこちで自然に育ってきています。

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中央の緑の色が少し茶色っぽい逆三角形の所が、金網で囲まれていた1ヘクタールの熊森植樹地

 

豪雪地帯の急斜面、しかもシカが多いという所では、長い年月をかけて自然遷移を繰り返し、自然の力で森がよみがえるのを待つしかないと思うようになりました。

 

 

 

 

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