くまもりNews
8月4日 捕獲罠が4基に増やされ、周囲にまで蜂の巣がばらまかれている 兵庫県○○市やり過ぎ ⑥
心配になって、7月24日と7月29日、8月4日にも、がんばって現地調査に行ってみました。
この幼獣グマ用捕獲罠の設置期限は3度目の延長となり、罠も4基に増やされていました。かかれば殺処分です。
しかも罠の近くには、クマを誘引するための蜂の巣の一斗缶が空っぽになって転がっており、蜂の巣が、罠の中だけではなく、周りのいろんなところにばらまかれていました。(これにより、遠くのクマまで引き寄せて、有害捕殺が拡大される恐れ)罠の外に、魚の頭が置かれていた時もありました。
何が何でもクマを捕殺しようとむきになっている人達の様子が伝わってきました。
空になってころがっていた国産ハチミツ一斗缶
捕獲檻の中だけでなく、周囲何か所にも蜂の巣がばらまかれていた(写真中央の白い物)
上の写真中央の白い物(蜂の巣)の拡大写真
罠の外側にも蜂の巣が振り掛けてあった。もうやり過ぎでは? 実際、成獣の目撃も出て来ている。
(発想の転換を)・・・そもそも旅館街にクマが出て来なければいいのです。ここまでするのなら、むしろ罠をやめて、山奥に蜂蜜の一斗缶を置いてやればどうでしょうか。クマは山奥に向かいます。殺さない解決法が一番すぐれているのです。
このように集落の横にクマの誘引物を大量にばらまいておくことは、集落にクマを引き寄せ続けていることにもなります。観光地の風評被害を恐れて、住民の為に幼獣グマを捕殺したい一心から出た行政行為でしょうが、これでは本末転倒です。本当に地元の人たちはここまでして、多くが殺処分を望んでおられるのでしょうか。
行政のこの様な行為によって幼獣グマが集落をいつまでも離れなくなったり、無関係だった成獣グマまでやってきて、それこそ人身事故が発生したら、行政の責任はどうなるのでしょうか。
熊森としては、この観光地のお客が減ることがあってはならないので、今回の問題において具体的な町の名は差し控えるなど、最大限配慮しました。
熊森は、観光地の特殊性は認めます。よって、クマの早期捕獲には賛成します。
しかし、この罠のかけ方はひどすぎます。
兵庫県では、クマは絶滅危惧種であり、保護対象動物なのです。