くまもりNews
植樹地調査 兵庫県豊岡市・宍粟市
- 2016-09-18 (日)
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くまもり植樹地の実り調査に行きました。
兵庫県豊岡市の植樹地です。
9月3日 カキ
うれしいことに、2002年に植樹した柿に3年ぶりにクマが来ていました。まだ実が青いうちから食べてしまったようです。これだけ枝を折られたら、次回実を付けるのはまた3年後になると思われます。
クリ
2012年に植樹したクリの大苗に、たくさん実がついていました。なぜか、クリはまだクマが食べていませんでした。
以下は、いずれも、スギの皆伐跡地に、大阪のライオンズクラブさんが苗木を植えてくださった植樹地です。
2012年植樹地 兵庫県宍粟市
シカよけ網の中では、小鳥やテンなどが種を運んできたと思われる芽生えがたくさん出てきて、とてもにぎやかになってきました。研究者に、何の芽か、ひとつずつチェックしていただきました。実に種類が多くてびっくりするほどです。そのうちまとめようと思います。本数で多いのは、サルトリイバラでした。
残念ながら、たくさん植えた甘柿の木は、上がほとんどが枯れていました。この地は気温が低すぎて、甘柿は育たないことがわかりました。
不思議なことに、根元の柿の葉だけは元気です。これは、甘柿の苗木は、渋柿の台に接ぎ木したしたものであり、渋柿は寒さに強いから、その部分だけが生き残っているのだそうです。
2014年植樹
上の写真は、少し離れた所の植樹地です。パッチディフェンスの網を外して中に入ろうとしましたが、植えた覚えもないクマイチゴなどのイバラ類がびっしり生えており、トゲが服に引っかかって入れません。もったいないのですが、クマイチゴをかなり除伐しました。この場所では、自然に生えた草や木も多かったのですが、ヤマグワやサクラ、クルミなど、植樹した木も良く育っていました。
同じような場所に植えたのに、苗木の成長が2012年分と、全く違います。植えてみなければわからないと思いました。何がどう育っているのか。こちらの植樹地もまとめてみたいです。
2014年植樹
この日の調査は、木に名札を付けて終わりました。写真の右端にある1本切らずに残しておいたスギの木に、何度もムササビが来た跡がありました。1本残しておいてよかったです。夜の森は夜行性動物の出番でおもしろいそうですが、少し怖いです。
この日、山で、かわいそうに羽が1枚ボロボロになった大きなガを見つけました。
幼虫の時、落葉広葉樹の葉を食べるヤママユガ(天蚕)です。このガの成虫には口が無くて、成虫になってからは何も食べないそうです。この蚕から取れる絹糸は、普通の絹糸の100倍も高価なのだそうです。