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【東北6県でクマ大量捕殺】今年8月末までに計1193頭、昨年の2~3倍

今年の東北地方では、8月末現在、すでに大量のクマが捕殺されています。

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捕殺数を月別に見てみると、下表のようになります。

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注:山形県の4月の大量補殺は、熊の胆めあての春グマ狩りが認められていることによるものです。

 

東北地方では、毎年夏季に有害捕獲数が多くなる傾向がありますが、それにしても、今年、なぜこんなにも多くのクマが殺されねばならなかったのでしょうか。

特に秋田県では、昨年のクマ捕殺数は、年間で106頭でしたから、今年8月だけで184頭捕殺は大変な数です。

 

熊森本部では、東北各県の担当者に大量駆除の背景を電話で聞き取りました。

・青森県「出没数が例年よりもかなり多くなっているから」

・岩手県「今年は春先早くからクマの目撃が多く、農業被害も例年より多くなったため」

・宮城県「今年は集落付近や、都市への出没が多く、農作物被害も相次いだため」

・山形県「例年よりも、民家近くでの出没が多かったから」

・福島県「7月、8月に果樹・農作物被害が相次いだから」

・秋田県「目撃数が例年よりも多い。農作物被害や人身事故が相次いだから」

 

【熊森から】

今年6月、秋田県鹿角市でタケノコ採りに山に入った人4名がクマによって死亡するという前代未聞の事故がありました。

原因はすべて人間側にありましたが、「人食いグマ誕生!」などと、一方的にクマを凶悪動物に仕立てたマスコミのセンセーショナルな虚偽報道が目立ちました。「人食いグマ」など、誕生しておりません。

このような無責任な報道が、クマが出たらすぐに「殺しておこう」という間違った流れを生んでいるのではないかと危惧します。

 

本当のクマは、争いを好まず、人間が見習わねばならないほど平和的な動物です。

クマによる人身事故が起きたとき、正確な検証報道がなされることが必要です。

 

今年の東北地方の山の実りは、どこもブナ0の大凶作です。

このまま捕殺が暴走しないか心配です。

 

この大地は、人間だけのものではありません。

 

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