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熊森顧問 宮下正次氏 ご逝去

群馬県在住の宮下正次氏がご病気で入院されたと聞いて、11月18日に本部からお見舞いに行くと、昨晩亡くなられたとのことで、驚きました。

まだ、72才。早すぎます。最後まで、青年のような方でした。

 

2007年9月くまもり東京シンポジウム会場前にて宮下氏0分20秒より(撮影Green TV Japan)
http://kumamori.org/kumamori_broadcast/greentvkumanosumu/

 

宮下氏は、前橋森林管理署に勤めながら、林野庁の森林政策や独立採算制に内部から異を唱えた方で、その勇気、正義感は並のものではなかったはずです。上司やまわりから随分と圧力を受けたと思われますが、あまりにも突出しており正論だったため、ある意味認められていたそうです。

 

10月末には大好きなブータンに5回目の訪問。ブータンの森林保全に貢献されたことで、王様から金の時計を頂いたそうです。一級の登山家として地球規模で大活躍されていたし、ご自身の作られた「森林の会」の事務局長としても、重責を担っておられました。熊森の顧問として、群馬県支部をはじめ、いくつかの支部や本部を指導してくださいました。

 

ご著書もたくさんあります。今回群馬県に行く新幹線の中で、初めて読んだ時の衝撃が忘れられない「消える森甦る森」を、久し振りに読み直してみました。改めて、宮下さんは、やはりただものではない。歴史に残る偉大な人物だと確信しました。お会いして、この本のことを話題にお話ししようと思ったのに、かないませんでした。

 

まだお読みになっておられない方がおられましたら、是非お読みください。永遠に熊森の課題図書です。宮下顧問のご冥福を、心からお祈りします。

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