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兵庫県井戸知事、それはないでしょう?!

今回の大誤算、兵庫県の大恥に終わった兵庫県クマ狩猟再開結果に対する井戸知事のコメントを読んで、信じられない思いです。

 

井戸知事の発言要旨:

一定数のクマを狩猟できなかった場合、次なる対応を検討する。ハンターの方々に、クマ特別捕獲班を結成して協力いただく。クマが冬眠に入ってしまうので、その辺を検討した上で対応。

目標の140頭に対して4頭しか狩猟できなかったが、クマ狩猟を再開したおかげで、クマの目撃数が減ったから、一定の効果はあった。

 

井戸知事は、本来、やさしくて非常に賢明な方です。

失敗した政策にここまでむきになってこだわっておられるなど、誰かの入れ知恵でもない限り、考えられません。トップに立つ者にはあらゆる情報が入って来るので、いちいち真偽を確かめる暇はありません。取り巻く人達の人選には、厳しい審査が必要でしょう。

 

「知事、兵庫のクマが爆発増加して940頭になっています。狩猟を再開して140頭獲りましょう。そうすれば、環境省が決めている、安定個体群(注)800頭になってちょうどいいです。」

知事にこんなことを垂れ込んでその気にさせたのは誰なんですか。生き物への愛情が全くないおかしな人たちのいうことをまだ聞かれるのですか。クマの被害軽減のために必要なのは、生息地復元、被害防除、共存教育です。クマを殺すよりこちらの方が効果があります。今年起きた2件の人身事故でも、被害者が鈴をつけて歩いていたら、もうそれだけで起きなかった事故なのです。生息地の全戸に熊鈴を配っていただいたらどうでしょうか。

 

毎年11月15日に狩猟が開始されたら、クマの目撃数はどんと減っています。当然のことです。

担当者に、10月15日~11月15日までと、11月15日~12月15日までの、クマの目撃数の増減を過去にさかのぼって提出させてみてください。

今年、11月になって目撃数が減ったのは、クマ狩猟を再開したからでは決してありません。

こんな嘘を知事の耳のタレ込んで、自分たちの予測ミスをごまかそうだなんて、人間として恥ずかしいことだと思います。

 

(注)環境省は、成獣800頭と決めてちゃんとそう書いてあるのに、兵庫県にクマ狩猟再開の入れ知恵をした人は、どうも成獣という文字を見落として、兵庫県に伝えたようです。

熊森が、兵庫県クマ狩猟再開にあたって、成獣クマは800頭もいないので狩猟再開はおかしいと県に訴えたので、県は困ってしまわれたと思います。この件については環境省からも、兵庫県に質問が入っているはずなので、次回お会いした時に、県から説明していただこうと思っています。

県は、11月2日3日のクマ狩猟安全講習会において、「来年もクマ狩猟をおこないます」と宣言されたようですが、協議会や審議会無視の勇み足だと思います。この点も今後お会いした時にたずねようと思います。

ハンターたちがクマ狩猟をしたくないと言っているのに、殺生を勧めるなど大問題です。

 

 

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