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8月6日  守るべきは、あと十数頭の四国のクマでしょ! 愛媛県支部立ち上げ準備会(於:松山市)

 守るべきはパンダじゃなくて四国のクマでしょ!

愛媛県会員たちの中から、四国のクマを絶滅から救うためにくまもり愛媛県支部を結成しようという、うれしい動きが出てきました。

すでに、支部立ち上げ準備が始まっています。

8月6日の松山市での集まりに、本部から森山会長と本部スタッフも参加させていただきました。

本部は、神戸三宮から神姫バスハーバーライナーに乗って、4時間かけて松山に向かいます。

今や、島々は全部橋でつながっています。すごい技術です。

 

四国山地の人工林率は高率なので、山の動物たちは山で暮らせなくなって悲鳴を上げているはずです。

<四国人工林率>

香川県34%、徳島県63%、高知県66%、愛媛県64%

戦後、見渡す限りスギ・ヒノキが植えられました。

結果、その材は使われているのだろうかと、バスの窓から山々を眺めていました。

しかし、あちこちで人工林が皆伐されていた宮崎県と違って、松山に着くまでの間、1か所の伐採地も見つけられませんでした。

ハーバーライナー沿いでない所で、伐採されているのでしょうか。

四国の山の13%は、国有林です。そのうちの7割が、スギ・ヒノキの人工林にされてしまっています。

国有林を自然林にもどしていただくだけで、クマの絶滅は止められるのではないでしょうか。

注:国有林は、我が国の奥地脊梁山地や水源の森に広く分布しています。戦後、林野庁は、拡大造林政策を展開し、特別会計として林業を企業的に運営してきましたが、海外から安い材が入ってくるようになって経営が行き詰りました。平成24年に成立した法律によって、平成25年から国有林野事業は一般会計に移行されました。(もう、林野庁は、林業で儲けなくても国民の税金で食べていけることに!)

 

 

松山に到着して、初めてお会いする会員さんやその友人とすぐに打ち解けました。

お集まりくださった元気なみなさん (松山市)

 

「守るべきはパンダじゃなくて四国のクマでしょ!」と言われて、おもしろいと思いました。

四国のクマが絶滅寸前といわれて久しく、これまでいろいろな研究者や団体が調査研究に入られています。

ネット検索で「四国のクマ」と入れると、各団体や研究者の膨大なデータが出てきます。敬意を表します。

熊森もずっと気になっていましたが、なかなか手が回りませんでした。

しかし、四国のクマがいよいよ危ないと聞いて、絶滅は何としても止めたい。いてもたってもおれなくなってきました。

 

熊森に何ができるでしょうか。

愛媛のみなさんが言われるには、「四国の者は、四国にクマがいることを知らない」のだそうです。

四国のみなさんに四国のクマのことを知らせ、みんなで守ろうという流れを市民レベルで作って大きくしていく。

これなら、熊森の得意分野ですからできそうです。すでに熊森紙芝居も2回上演されたそうです。

 

四国のクマが増えられない最大の原因は、生息地となる落葉広葉樹林があまりにもわずかしか残っていないことです。

国有林を民間が買うことはできませんが、民有林なら熊森も借りたり買い取ったりできます。

スギやヒノキで埋まっている人工林を買い取って自然林に戻していく。これは、熊森が各地で取り組んでいることです。

人工林の自然林化によって、野生動物たちは守られ、人間は水源の森と災害に強い森を手に入れることができます。

 

熊森に出来ることを何とかしていきたいです。

わたしたちの、四国のクマの絶滅を止めたい気持ちは、誰にも負けません。

 

愛媛県支部結成は、11月5日(日)午後1時から3時 松山市男女参画推進センターで予定されています。

愛媛県の皆さんはもちろん、高知、徳島、香川の皆さんも、ぜひご家族やご友人を誘ってお集まりください。

 

赤丸内が今もクマが残っている所(WWFJより)

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