くまもりNews
第2代会長就任のご報告
- 2018-04-02 (月)
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平成30年4月1日より、当財団の会長が森山まり子より室谷悠子に代わりましたので、ご報告いたします。
森山まり子は、今後も役員(名誉会長)として、当財団の活動に従事し続けます。日本熊森協会は新しい会長のもと、森を守り全ての生きものと共存できる社会をめざして、ますます力強く活動を展開していきますので、変わらぬご支援をいただきますようお願いいたします。
第2代会長就任のごあいさつ
「未来の子どもたちのためにも、奥山再生の流れを全国に」
室谷 悠子
中学生の時から、私の「理科の先生」であった初代会長の森山まり子とともに、ツキノワグマの絶滅を回避し、豊かな森を守ろうと、26年間、自然保護活動を進めてまいりました。この度、第2代会長に就任いたしましたので、ごあいさつ申し上げます。
奥山の広大なスギ・ヒノキの人工林が荒廃したまま放置され、日本は豊かな森を失っています。生きられなくなった野生動物たちは里に出て来るようになり、地元の人達も困っています。しかし、社会は目の前のことに必死で、奥山の問題は忘れ去られています。
中学生の時、日本の森が危機的な状況にあり、森を失えば島国である日本は水源を失うことを知り、大きなショックを受けました。未来の社会を担う自分たちが先頭にたって森再生に取り組まなければと、大学生の時、日本熊森協会を立ち上げて以来、会の中心で自然保護活動を実践し続けてきました。
母親になった今は、100年先、1000年先に、子どもたちが豊かに生きていける自然環境を遺すためにも、奥山再生に人生をかけようと思うようになりました。
初代会長の「本当に自然や野生動物を守ることのできる、市民に支えられた100万人の大自然保護団体を日本にもつくろう」という大きな夢を引継ぎ、思いを同じくするたくさんの方々と手をつないで、大型野生動物の棲める奥山の豊かな森再生の流れを全国に広めてまいります。
平成30年4月1日
室谷悠子(むろたにゆうこ)略歴
1992年、尼崎市立武庫東中学校在学時、理科教諭であった森山まり子(当財団の初代会長)や同級生たちと、絶滅寸前のクマの保護運動に取り組む。兵庫県立尼崎北高校から京都大学文学部に進学し、1997年の日本熊森協会の設立に参加。以来、最前線で熊森活動に従事。その後、京都大学文学部大学院に進むも、大きな自然保護団体を育てるには中心に法律の専門家が必要と気がつき、修士課程修了後、大阪大学法科大学院に進学し、弁護士資格を取得。現在、1児の母で、大阪のあすなろ法律事務所に所属する弁護士。