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イケア 使い捨てプラスチック一掃へ 店舗とレストランで全廃
- 2018-09-01 (土)
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以下、ロンドン(CNNMoney)より
スウェーデンの家具大手イケアは7日、傘下の店舗やレストランで2020年までに、使い捨てプラスチック製品を全廃する計画を発表した。
店舗では段階的に、使い捨てのプラスチック製ストローや皿、コップ、冷凍用ポリ袋、ゴミ袋、プラスチックでコーティングした紙皿や紙コップの販売を中止する。
レストランでも、プラスチック製の食器やストロー、カップ、マドラー、調理済み食品容器の使用を取りやめる。
使い捨てプラスチックの一掃は、2030年までに人と地球にポジティブな影響を与えることを目指す同社の持続可能性戦略の一環として打ち出した。
2020年までには、調達するエネルギーの100%を再生可能エネルギーとし、製品には再生可能素材やリサイクル素材のみを使うことを目指す。
プラスチックは低コストで幅広い用途に利用できることから、過去50年で利用が20倍に増え、今後20年でさらに倍増する見通しとなっている。
しかし環境に対する負担も増大し、世界の海に存在するプラスチックの重量は、2050年までに魚の重量を上回るという予想もある。
世界的にみると、リサイクル用に回収されるプラスチックはわずか14%のみ。紙の58%や鉄鋼の90%に比べると著しく低い。
欧州連合(EU)は先日、プラスチック製ストローや食器類などの使い捨て製品10品目を禁止する提案を発表した。
熊森から
まず、イケアの英断に、心から拍手を送りたいです。ストローだけではなく、食器も容器もみんな、プラスチックをやめるべきです。
また、欧州連合(EU)の提案にも、意を強くしました。
日本でも、もう26年前ぐらいになると思いますが、ザ・スクープというテレビ番組で、プラスチックやビニールが、魚やカメ、クジラなどのほとんどの海洋生物の体内に餌と間違って取り込まれており、彼らの命を奪う大変な事態となっていることが報道されました。
熊森もプラスチックの問題はずっと気になっていましたが、森の問題で手がいっぱいで、残念ながら海の問題まで手が回りませんでした。
プラスチックは確かに便利ですが、便利さと、母なる地球の生態系を破壊してしまうのと、どっちが大切かわからないようなら、人類は愚かの一言に尽きます。
海洋生物がクラゲと間違えて食べて死んでいくのを知っても、使用をやめないのなら、人類は残酷の一言に尽きます。
みんな、テレビニュースを見て、これはいけないと思ったはずですが、なかなかひとりでは声を挙げられないし、どうしたらいいのかもわからないものです。
オウムの事件などがあったからでしょうか。日本人は団体に属することに警戒心が強く、その団体がいいことをしていると思っても、ほとんどだれも入会しないという傾向が強いです。
しかし、みんなで声を挙げないと、世の中はよくなりません。プラスチック問題がテレビで放映されてから26年もなるのに、いまだに日本から使用禁止の声が上がらないのは、自然保護団体が全くと言っていいほど育っていない国だからだと思います。
確かに、問題のある団体もあるでしょうが、良く調べていただいて、いいなと思う団体には積極的に入会すべきだと思います。一人では無理でも、会としてなら声を挙げやすくなります。世の中を変えていける力を発揮できます。
日本熊森協会にも、もっともっとたくさんの方がご入会いただき、どこかのひも付きのお金ではなく、ひとりひとりの利権のない会費で協会を支えていただきたいです。