くまもりNews
10月12日 四国のクマの絶滅回避をめざし 熊森が 第2弾!高知県香美市の山林22haを新たに取得
本日、熊森は、四国山地の剣山系にわずかに残されたクマの生息地圏内に、新たに22ヘクタールの山林を購入することに成功しました。
平成30年2月27日、当協会は四国のクマの生息地を確保するため、四国森林管理局が設定した緑の回廊が途切れる場所に、緑の回廊をつなぐ効果もねらって、高知県香美市物部町の自然林を22ha購入しました。
今回購入した山林は、前回と同じく緑の回廊が分断された場所にあり、第1弾のトラスト地から1㎞しか離れておりません。
分断されたみどりの回廊をさらにつなげることができる場所です。
現地を、拡大します。
今回購入した山林は、標高が830m~1044mで、ほぼ全域が人工林です。
熊森は、標高800m以上の山は、野生動物たちの生息地として野生動物たちに返すべきだと思っています。
事前の調査で、この山林の尾根付近で、ツキノワグマの今年の新しいスギの皮剥ぎの痕跡を確認しました。
山林内の数か所に、クマによる新しいカワハギが見つかりました
まちがいなく、クマが利用している山です。
今後は、実践自然保護団体として、人工林を伐採して自然林を再生し、クマたちの餌場拡大をめざします。
購入資金は、会員からの寄付金を充てさせていただきました。
室谷悠子会長や本部研究員、熊森高知県支部員らは、山林購入後、高知県のある国会議員事務所を訪れ、四国のクマの絶滅阻止や奥山人工林の天然林化に取り組んでいただけるよう、お願いしました。
また、午後2時からは、高知県庁記者クラブで記者会見を行いました。5名の熊森高知県支部員も参加してくれました。
報道機関としては、NHKテレビをはじめ、朝日、毎日、読売等の新聞記者が来てくださいました。
近いうちにテレビニュースで放映される予定です。
その時は、ぜひ、四国会員のみなさん、ご覧になって下さい。
私たちは、今後も、四国の貴重な自然を丸ごと完全な形で次世代に残していくためにも、クマの絶滅回避をめざして実際的に効果がある活動を続けてまいります。
みなさん、ぜひ、日本熊森協会を今後とも応援してください!
今回の新たなトラスト地購入にあたり、様々な方々にお世話になりました。
みなさん本当にありがとうございました。