くまもりHOMEへ

くまもりNews

クラウドファンディングで子ども参加費を無料にしてみたら 第24回本部くまもり原生林ツアー

ひとりでも多くの人達に、原生林を体験していただきたい。

2019年8月4日(日)実施の本部原生林ツアーは、子ども無料、大人のみなさんも格安な費用でご参加いただけるように、初めてクラウドファンディングを使わせていただきました。

おかげさまで、参加申し込み者には非会員の方が多く、短期間で定員を超えました。

 

8月4日(日)当日

朝7:30に阪急電車西宮北口駅近くに集合し、大型観光バスで出発。スタッフを含め総勢50名のツアーです。

室谷悠子会長からのごあいさつ

 

バス内では、くまもりスタッフたちが次々と奥山生態系に関するミニ講座を展開。定番のくまもり紙芝居「どんぐりの森をまもって」も上映。「わたしはだれでしょう?」クイズでは盛り上がりました。

熊森スタッフによるバス内レクチャー

 

たつの公園で1回目の途中下車。飼育されている1頭の老齢グマに会いに行きました。熊森のシンボルであるクマさんを見れる場所は、道中ではここしかありません。しかし、かわいそうで胸がつぶれそうになった、見たくなかったなどの声もでました。

 

2回目の途中下車は、宍粟市千種町の山間地。ここでは、地元の自然保護団体「千種川源流を守る会」の代表阿曽茂夫さんに、人工林皆伐跡地を天然林に復元するための大苗植樹中の現場を見せていただきました。

森林環境税をどう使うか、全国市町村行政のみなさんに参考にしていただきたい場所です。(阿曽さん、差し入れのトマト、ありがとうございました。後で皆でおいしくいただきました)

シカ多、豪雪、急斜面での広葉樹植樹法は大苗植え

地元町民である阿曽さんの説明を聞く参加者たち

 

3回目の途中下車は、放置人工林の中を見ていただきました。戦後大量に造林された人工林の3分の2が、現在このように放置されて、内部が大荒廃しています。人工林を初めて知ったという方が多くおられました。

人工林内を観察 昔、植林された方々を思いやる

 

お昼には、この日の目的地である岡山県西粟倉村にある環境省指定若杉天然林86ヘクタールの入口駐車場に到着。

ここで、各班に分かれて、地元のお弁当屋さんがつくってくれたおいしいお弁当を食べた後、トイレを済ませました。

 

いざ、若杉天然林の中へ!

 

入山前に記念写真

 

若杉天然林の中は、先ほど見た暗くて砂漠化した放置人工林の中とは大違い。上から地面まで、緑色で覆われた美しい景色が続きます。岩は苔むしており、保水力抜群の森であることが体感できます。

 

<大人チーム>

 

大人チームは森林浴を楽しむ一方、実物を見ながらそれぞれの班のくまもりスタッフから、奥山生態系に関するレクチャーを受けていきます。

 

原生林を観察中の大人チーム

 

以前、崖崩れを起こした場所は、今ではコケに覆われた岩の間から木が生え、その隙間から日光がさして、絶好の撮影ポイント。記念撮影も楽しみながら、頂上まで登っていきました。

 

<こどもチーム>

 

子どもチームはネイチャーゲームをしながら、林内を散策して歩きました。

谷川の水温を測る

 

今回みんなにチャレンジしてもらったのは、「みつけよう!いきもののくらし」。

若杉天然林で、どんな動物が暮らせるか?みんなで考えていきます。

「この木は穴があって、お花が咲くから、ミツバチが暮らせそう!」

「倒れた木が虫に食われている!キツツキの餌場になるかも!」

など、子どもたちは、たくさんの発見をしてくれました。

姿は見えなくても、この森にはたくさんの生きものたちが暮らしている。

地球には、人間だけではなくたくさんの生き物たちが暮らしているんだ、こんなことをを知るきっかけとなってくれたらうれしいです。

 

見つけたものを、最後に発表しあう

 

感想(参加者のアンケートから)

また来たいという感想をたくさんいただきました。ぜひ、また来てください。

・森林に、天然林と人工林があるなんて知らなかった。

・人間活動によって野生動物の生存が脅かされていることに改めて胸が痛んだ。

・天然林の中がとても気持ち良かった!

・内容が濃くてとても楽しかった。

・子どもが大変楽しんでいた。すばらしい子どもプログラムだと思った。

 

また来年もいろいろと工夫して、たくさんの方々をわずかに残された原生林にお連れしたいです!

 

クラウドファンディングにご協力くださったみなさま、広報してくださった銀のステッキ旅行様、本当にありがとうございました。

本部だけではなく、各支部でも、このような企画を実施していけるようにしていきたいです。(y)

フィード

Return to page top