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森林環境税・譲与税の学習会 in 東京

首都・東京で放置人工林を豊かな天然林へ 8月24日

森林環境税・譲与税法が成立し、各自治体に森林整備のため、森林環境譲与税が配られ、予算化されています。

森林環境税の導入をきっかけに、首都・東京で、豊かな森再生の流れを広めたいと急遽学、学習会を開催し、室谷会長が講師をしました。7名の議員の皆様を含む25名が参加してくださいました。

ツキノワグマは人工林率40%を超えると絶滅へ向かう。

東京都のクマ生息地である多摩地域の人工林率は60%を超えており、その多くが放置され荒廃しています。

関東の人工林マップ(オレンジが人工林)

首都圏全体を見ても、水源地の森が人工林になってしまっていることがわかります。

水源確保、土砂崩れによる災害防止、東京で絶滅寸前となっているツキノワグマの生息地確保(生物多様性保全)、花粉症軽減のためにも、放置人工林の天然林化が必要です。

 

放置人工林の天然林化はほぼ計画されていない

勉強会に、先立ち、熊森本部と東京都支部で、東京都の全自治体に今年の森林環境譲与税に使途について聞き取り調査をしました。聞き取りの結果、森林を持つ自治体でも、都市部でも、森林環境譲与税を天然林化(広葉樹林化)に使うという自治体はほとんどありませんでした。

東京都も水源地域の間伐は実施していますが、自然の森に戻していくという事業はなく取組みが全く進んでいません。

東京都自治体への聞き取り結果

 

市民が声をあげ、水源の森再生の流れを

森林環境譲与税の使途を決めるのは、自治体です。市民が声をあげ、要望することで、税を豊かな森再生のために本当に必要なことに使ってもらうことができます。

参加された議員の皆様から「森林環境税や譲与税について、詳しく知ることができたので、自分の自治体で動いてみたい」「各自治体を指導する立場にある都や県に働きかける必要があるのでは」と言った声が上がりました。

学習会の後、参加者で意見交換をし、東京都支部でも取り組んでもらえそうな自治体を探して、要望をしていこうことになりました。

【熊森の提案する森林環境譲与税の使途】

1 森林がある自治体

 放置人工林の天然林化(広葉樹林化)を進めるための事業(予算)をつくってほしい

2 都市部の自治体

①自治体の水源地にあたる地域の放置人工林の天然林化を応援してほしい

②子どもたちの森林の大切さを伝える環境教育の実施

森林環境税・森林環境譲与税についてたくさんの人に知ってもらい、大切な税金を本当に必要なことに使ってもらうために、これからも全国で学習会を開いていきたいす。

ぜひ、日本熊森協会本部事務所までご連絡ください。

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