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11月16日、増える人身事故とクマ捕殺を食い止めるため、本部と支部が初のテレビ電話使用会議

クマの人身事故と捕殺に歯止めがかかりません。熊森としても何とか手を打とうと連日奮闘しています。

この度初めて、テレビ電話を使って、本部・支部合同クマ部会を実施しました。

11月16日夜、熊森事務所3階で行った拡大クマ部会。会場には京都府支部と本部が出席。クマ生息地の支部はテレビ電話で参加。

 

 

まず、室谷会長が、今年、全国各地で山の実りが凶作で、クマは今、冬ごもり前の食い込みに必死の状況であることを話しました。

今の日本はえさを求めて出てきたクマを撃ち殺すニュースばかりです。

その一方で、人身事故が多発です。

人間がクマに対する正しい対処法を身につけない限り、いくらクマを殺しても、1頭でもクマがいる限り、人身事故は起きます。

 

マスコミの皆さんには、クマが出てきたので、こんな風に対処したら殺さなくても済みましたというニュースを、どんどん報道してもらいたいです。

 

狩猟は罠禁止なのに、大量罠常設で有害が認められるのはおかしいと室谷会長

 

続いて、本部クマ保全担当の水見より、全国のクマ捕殺数の推移と、西日本のクマ捕殺数の推移が提示され、過去最多、こんなに捕殺してもクマによる人身事故が減らないことが指摘されました。

 

 

27年間民間としてクマ問題に取り組んできた熊森としては、クマが人里に出て来る原因や、人里に出てきたクマへの対応法など、地元の人たちに伝えたいことがいっぱいです。

 

マスコミが現象を報道するだけで、原因や対策を報道しない今、どのようにして原因や対策を地元に伝えれば良いのかが課題です。みんなで知恵を絞りました。

 

(1)新たな人身事故を起こさない対策

これまでしてきたように、事故現場の検証と、けがをされた方からの聴き取りを行い、その地域での事故例の原因と対策をまとめてチラシを作る。そのチラシを使って、以下のことをする。

 

・学校で、人身事故が起きないコツを熊森が授業して、帰宅後、家の人たちに伝えてもらう。

・地元町内会でチラシを回覧板にして回してもらったり、町内掲示板に掲示させてもらったりする。

・新聞に折り込みチラシを入れてもらう。

・新聞広告を出す。

・警察や地元行政にチラシを送る。

 

クマが出ていることがわかれば、人間はすばやく家に入り、戸締りをすることを行政が指導すべき。

夕方・夜・・明け方など、クマの活動時間には当分出歩かないか、音のするものを持つなど熊対策。又は車を使うこと。

?最近ガラスを割るクマが続けて出たが、クマはケガをしないのか。なぜ、ガラスを割ろうとしたのか。この問題について熊森は情報不足です。

 

(2)大量捕殺を止める対策

クマ狩猟で罠使用が認められていないのは、獲り過ぎてしまう恐れがあるからである。
ならば、クマ用捕獲罠を半年間も常設している問題はどうなる。こちらこそ獲り過ぎてしまう。

不特定グマを常設罠で捕獲することを禁止する署名を集める

住民監査請求。

環境省に頼んで、クマ捕殺が暴走している都道府県に助言・勧告してもらう。

人々の、クマに対する誤解を解く。クマが水源の森を造ってくれていることを知り、クマに感謝できる人づくり。

熊止め林造り

 

(3)シカ・イノシシ用常設罠にかかった誤捕獲動物を殺処分している件

「鳥獣保護管理法」に違反しているため、絶対に認められない。

情報公開で、データ集め。

住民監査請求。

 

石川県支部からは、クマが連日出ている。先週はカキもぎに現地へ馳せ参じたが、そこの地域はすでに実施済みだった。しかし、地域の方も手が回っておらず、クマ対策が不十分なので、支部として地元をどう支援していけるか考えていきたいという声が出ました。その他支部からも積極的な発言が相次ぎました。

 

熊森本部から

テレビ電話はこれまでのスカイプと違って、発言者のお顔が自動的にアップ動画で出るなど、優れもの。共に会議している感じがする。

こんな便利なものができているのなら今後も利用すべきだ。

テレビ電話で会議を実施するにあたって、本部は利用料金を払う必要があるが、支部側は無料。

支部側はスマホがあれば誰でも参加できる。

今後も機会を見つけて使っていきたい。

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