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高井崇志衆議院議員が、森林環境譲与税を用いた奥山広葉樹林化の取り組みについて国会で質問

本日2020年2月13日、衆議院本会議で高井崇志議員(岡山県選出)が安倍晋三首相への質問の中で、野生動物との共存・防災・水源確保の観点から、森林環境譲与税などを用いた奥山広葉樹林化の取り組みについて質問しました。

衆議院本会議で森林環境譲与税の現状について言及する、高井崇志議員(衆議院インターネット中継より)

以下、高井議員の質問と安倍首相の答弁です

高井議員:

岡山から参りました、高井崇志です。

<中略>

森林環境譲与税については、昨年その成立に際し、放置人工林の広葉樹林化を進めるために、必要な支援や取り組みを行う旨の付帯決議がなされました。しかし、ほとんどの自治体はこの付帯決議はもちろん、森林環境譲与税を広葉樹林化に用いることができることも知りません。

野生動物たちとの共存のためにも、災害防止や水源確保のためにも、奥山広葉樹林化を国として重点的に取り組むべきと考えますが、総理の見解をうかがいます。

 

安倍首相:

高井議員にお答えします。森林環境譲与税と広葉樹林化についてお尋ねがありました。

我が国の森林は戦後植林されたものが本格的な利用期をむかえていますが、十分に利用されず、また適切な森林管理もおこなわれていないという課題に直面しています。

このため、政府においては森林バンクを活用し意欲と能力のある経営者に森林を集積・集約化するとともに、奥山に立地しているなど、林業経営に適さない森林については広葉樹も活用しつつ公的管理による森づくりを積極的にすすめているところです。

その一環として、地方公共団体に対し190回のキャラバンを実施し森林環境譲与税を活用した広葉樹林化を働きかけるとともに、森林整備事業において、広葉樹の導入に対し予算措置による後押しをおこなっているところです。

引き続きこうした政策を推し進め、次世代へ豊かな森林を築いてまいります。

 

熊森から

すでに政府としても森林環境譲与税を活用した広葉樹林化の働きかける進めているという答弁でした。本部や支部で、市町村担当者に聞き取ったところ、広葉樹林化推進の附帯決議や林野庁が広葉樹林化を推進しているというようなことは、ほとんど誰も知りませんでした。

(注:熊森は、群馬県、東京都、岐阜県、愛知県、大阪府、兵庫県に関しては、全市町村担当者への聞き取りを終えています。)

私たちは、野生動物や水源の森再生を進めている森づくりの現場でも、広葉樹林再生のための補助金が拡充されたという話はまだ聞きません。

安部首相が答えてくださったように、もし政府が積極的に広葉樹林化を進めようとしているのなら、熊森としてももっとこれを広めたいと思います。

林野庁が190回実施したキャラバンの中身等がどのようなものであったのか、林野庁の約1490億の森林整備予算の中に、奥山の広葉樹林再生に使えるものはどの程度あるのか、私たちも確認したいと思います。

 

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