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コロナ禍でまず一番に不要となった国家巨大プロジェクト

今回のコロナ禍で多くの人たちが立ち止まって、今後の社会のことを考える機会を得たのではないでしょうか。

今春、テレワーク、リモートワークということばが突然現実のものとなりました。

熊森も一気に、会議はズームで、スタッフ間のホウレンソウ(報告、連絡、相談)は、ラインに変わりました。

 

この時、一番に頭に浮かんだのは、もうこれで完全にリニア中央新幹線は終わったなということです。

東京-大阪間を67分で移動する必要など、もうありません。

それでもまだ、リニア中央新幹線の建設を進めようと躍起になっている偉い人たちがいる。誰よりも賢いはずの人たちなのに、信じられません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今となっては過去の夢 山梨日日新聞2015年3月24日

 

人間はお互い、自分が犯しているまちがいには気づきにくいのだと思います。

気づいた周りの人が勇気を出して忠告してあげる、これが本当の愛だと思います。

リニア中央新幹線は総工費9兆円のプロジェクトですが、9兆円を使い切ってから、不要なものを作ってしまった、大切な国土に穴をあけ続けて地下水脈をずたずたにし、取り返しのつかないことをしてしまったと気づくのではなく、今、気づいて建設を中止することが、真の聡明さというものでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

山梨のリニア中央新幹線建設現場を熊森スタッフ総出で視察 2015年5月8日

 

 

 

 

 

 

 

 

リニアトンネル工事によって、地下水脈がズタズタに 2015年5月8日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

野生生物と次世代の子供たちに残すべき南アルプスの森 2015年5月8日大鹿村

 

2027年の開業延期が避けられない状況となっているリニア中央新幹線。

 

静岡県の川勝知事は「リニアは国策」というが、一方、南アルプスのユネスコエコパークや大井川流域の農業、生活用水、発電事業も国策だとし、国土交通省鉄道局とJRに対し「リニアだけを国策とするのは思い上がりだ」と主張されています。

 

リニアをめぐる静岡県と国土交通省鉄道局・JRとの対立を巡っては、大井川の水問題ばかりが報道されていますが、川勝知事は水と同様に人命に関わる重大問題を指摘され、記者会見で資料まで配付されています。「しかし、それ以降、突っ込んだ取材や調査報道が行われた形跡が全く見られない。なぜこちらの報道はなされないのか。マスコミの取材力の低下について、ますます絶望的な思いを抱かざるを得ない」と嘆いておられる方もいます。

 

人命に関わるリニアの大問題とは

 

川勝知事「緊急停車したリニア中央新幹線から3キロの斜坑を徒歩で上り、非常口までたどり着いたとしても、非常口の標高は千石1,330メートル、西俣1,530メートル。

南海トラフ地震などの場合、既に静岡県内では県民、来訪者、東海道新幹線乗客等の救助に手一杯なことは確実で、リニア中央新幹線乗客の保護と下山を優先することはできません。

そこに冬場という条件が重なると、東京や名古屋の服装のままの乗客が低体温症で死亡する恐れがあります。

しかも、非常口から徒歩で10〜15キロ行かないと建物もないし、最寄りの集落は30〜40キロも離れている。

緊急時の避難については、スイスのゴッタルドベーストンネル(57キロ)や青函トンネルではきちんと対応策がとられているが、リニア新幹線の非常口の位置、設計などを見れば、考慮されていないことが一目瞭然です。」

 

ここはひとつ、マスコミの皆さんにジャーナリストとしての使命感を今一度思い起こしていただき、しっかりと、連日、取材、報道をしていただいて、毎日の生活に追われている国民に、東京大阪間の時短が不要になったこと、水や南アルプスの自然は守るべきこと、事故時の人命救助が不可能なことなど、リニアの大きな問題点を伝え続けていただきたいです。

 

コロナ禍によってリニア建設がが中止となり、南アルプスの森が守られれば、これこそ災い転じて福となすです。マスコミの皆さんの力量にかかっています。ぜひ、がんばってください!(完)

 

 

 

 

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