くまもりNews
多くの事を教えてくれた「トヨ君」 くまもりインターン生の感想(1)
- 2020-09-04 (金)
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8月23日、大阪にある高代寺で飼育されているツキノワグマのトヨ君のお世話にインターン生として参加させて頂きました。
お世話隊が来てくれた 寝室から顔を出したトヨ君
私自身、動物系の専門学校に通っていて、学校ではアルパカやカピバラ、その他小動物のお世話はしたことはあるのですが、ツキノワグマのお世話は経験がなかったので、期待や不安を抱えて挑みました。
ボランティアの方々と5~6人で行ったので、作業内容としてはとても簡単で新鮮な体験を楽しくできました。
学んだ事も多く、やはり一番印象が大きかったのはクマへの認識が変わった事です。
この文章を読んでくださっている方でもクマ=人を襲う、怖い動物 と思っている人が大半だと思います。
かく言う私もクマには怖いイメージが少しありました。それをガラっと変えてくれたのがトヨ君でした。
トヨ君はとてもおとなしく、穏やかでエサを与える時やデッキブラシを用いてブラッシングをする時でも暴れることなく、むしろ甘えてきて、まるで大きめな甘えん坊の大型犬のようでした。
トヨ君を見ればクマを怖がっている市民や行政の方の印象を大きく変えることが出来るかも知れない、そんな可能性を感じました。
住宅街から近く、交通のアクセスが良い所にある大阪府豊能町のお寺で飼育されているにも関わらず、訪れる人が少ないのは、とよ君の存在を知らない人が多いからだと思います。
新聞やテレビなどのメディアでもっと取り上げて欲しいです。
個人で簡単に情報発信できるTwitterやInstagramなどのSNSで呼びかけることも大事だと思います。
この文章を読んでくださっているいる方は、是非、高代寺を訪れてトヨ君の事をSNSで情報発信して下さい。
人間は知らない物に恐怖を覚えます。故にクマを良く知らない市民や行政はクマを怖がり駆除しようとします。
皆さん、クマについて向き合ってください。よく学んでください。
クマは生態系においてとても貴重で重要な存在なのです。
機会があれば是非またトヨ君の飼育のお手伝いに参加したいと思える貴重な体験でした。
(19才男性)