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穏やかでとても可愛いとよ君 くまもりインターン生の感想(2)
- 2020-09-05 (土)
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とよ君ってどんなクマ?
とよ君は2014年6月19日大阪府豊能郡豊能町でイノシシ罠に誤捕獲された当時推定4歳のオスのツキノワグマです。
大阪府が殺処分しようとしたところを熊森協会が豊能町の高代寺に協力していただき、終生保護飼育をしています。
今回行ったお世話
まず、安全性のためとよ君を寝室に閉じ込めてから、運動場の掃除。糞の撤去。プール内の清掃や水入れをしました。
掃除が終わったらとよ君を運動場に出してあげて、ごはんをあげます。とても食欲旺盛で、いっぱい食べていました!
とよ君は赤のリンゴが好きなようで、青リンゴよりも先に全部食べていました(笑)
まだ、給水中なのに待ちきれずにプールに入ったとよ君
満腹になってベランダの上で寝ている幸せそうなとよ君
とよ君のお世話をして
当日はとても暑くて作業するのが大変でしたが、ボランティアの方たちのおかげで作業がスムーズに進みました。
まず思ったのは、とよ君がたくさんの人に愛されているんだなぁということです。
会いに来た時、ご飯をあげている時、掃除している時…。お世話係の方々は皆、「とよ君!」「とよ君!」と絶えず笑顔でとよ君に声をかけておられました。みんなのアイドルみたいだと思いました。
人間に殺処分されそうになって、人間を怖がり、必死で人間を威嚇していたクマが、こんなに人に懐くのかとびっくりするぐらいとよ君は穏やかでとても可愛いかったです。
でも、とよ君は様々な人々の必死の想いのおかげで運良く保護されて皆に可愛がってもらっていても、世の中には殺処分される「可哀想なクマ」がたくさんいることを考えると、心が痛くなりました。
僕はもっと多くの人たちにとよ君を通してクマの生態や現状を知ってもらい、クマに対して正しい理解をしてほしいと思いました。
皆さんはどう思われますか?もし、少しでも何か思うことがあればクマの正しい知識と現状を周りの人に広めていってほしいです。
そして声を上げてほしいです。
僕は、可哀想だなぁだけで終わらせず世の中から少しでも命を奪われる動物ををなくしていきたいと思いました。そのためにも様々な知識を得て、経験を積んで、保護の仕事に携わりたいと思いました。
(21才男性)