くまもりNews
<祝>石川県小松市のクマ止め林づくりクラウド・ファンディング、早々と目標額500万円達成
石川県小松市×かが森林組合プロジェクト
・ふるさと納税で応援(ガバメントクラウドファンディング)
<以下、中日新聞12月2日記事より>
食べ物を求めて人里に現れるクマの出没を減らそうと、小松市とかが森林組合(同市)は、豊かな餌場をつくる森林整備のため、ふるさと納税を活用したクラウドファンディングで寄付を募っている。クヌギやコナラなどドングリの実をつける広葉樹を植栽する。目標金額は500万円。
小松市岡山晃宏市議の質問
1.有害鳥獣対策について
今年も集中豪雨により、球磨川の氾濫など天候による災害はありましたが、それ以外に新型コロナウィルス、感染症、クマの出没と、生き物が絡む災害ともいうべき被害で日本中が大混乱した年になりました。
本市においてもクマによる人身被害が出てしまったことは残念ではありますが、消防署や消防団、警察、市の職員や関係者の皆様には、昼夜を問わず、監視の強化や、薮払いなど今できる最大限の対策をとっていただいたことに、心より感謝申し上げます。
・緩衝帯の整備について
クマが人里に降りて来る原因もいろいろあるようですが、長い目で見るとクマ対策、有害鳥獣対策は、野生獣と人との棲み分けをめざす里山の整備が必要だと考えます。一昔前は里山では、畑で多くの人が仕事をし、薪炭材として木が伐採され、移動しやすいように道が造られることにより、自然と緩衝帯ができ、里山には実のなる広葉樹が多くあり、野生獣との棲み分け・共生が成り立っていたこと、それが、過疎化や林業の後継者不足などで管理ができず、耕作放棄地や里山が荒れて行ったことを聞いたことがあります。これまで野生獣の出没抑制の緩衝帯整備は、県の石川森林環境税を使って整備され、昨年から交付が始まった国の森林環境譲与税は、本市では県の事業と重複しないよう、森林管理者や境界の調査、森林管理に必要な人材育成、木材利用の普及の促進、森林状況調査などに使われてきました。根本的な鳥獣対策は、里山の再生につながります。そのような意味で里山の再生をめざす国の森林環境譲与税の使途を、人工林の伐採や緩衝帯整備に迄広げることはできないでしょうか。本市の見解をお聞かせください。
・エサ不足への対応について
次に餌の確保についてでございます。熊が人里に降りて来る原因の一つが山林のえさ不足と言われています。えさとなる木の実の豊作凶作だけでなく、気候変動や酸性雨により木が枯れていることも懸念されています。今年捕獲されたクマは、胃の中が空っぽでやせ細っていたとお聞きしました。クマは本来、落ちた木の実は食べないと言われていますが、ドングリを集めて獣道に置いたら、夜食べに来たり、糞の中に普段は絶対に食べないギンナンが確認されたりと、クマも生きるために必死で食料を探していたと思われます。そのような意味で実のなる木を里山に植樹することが必要と考えます。樹種としてクヌギ、アベマキ、ナラガシワ、クリ、サルナシ、コバノガマズミや春から初夏にかけて実がなるサクラなどがよいと聞きました。これらの実のなる木は広葉樹であり、人工林を広葉樹林化することは森林環境譲与税の目的のひとつでもあります。森林環境譲与税で植樹を行うようにすることはできないのでしょうか。本市の見解をお聞かせください。
・
<以下、石川県かほく市塚本佐和子市議のブログより>
小松市でのクマの出没 人身事故は深刻
今年は例年の5倍を超えるクマの出没
人身事故も多発
市民の方は 不安を抱える日々を送られてこられたと思う
・・
クマは本来
人目を避けて暮らす動物でありますが
主食であるドングリの実が不作で
食べ物を求めて人里に下りてきたものと考えられておりますが
この度 小松市では
長いスパンを見て(おそらく持続可能にするために)
豊かな森の生活者クマが棲みやすい
環境づくりと循環型の森林づくりを進めるため
人の野生動物の共存をテーマにしたプロジェクトとして
ふるさと納税で応援していただこうと募集を開始しました
プロジェクトは
ドングリの実を付ける広葉樹(クヌギ、コナラなど)を植栽し
クマの餌場と豊かな森をつくることで
クマが人里に降りてこなくても冬を越せるよう取り組みです
小松市!すばらしい
本市としては
今年はクマの出没はございましたが
人身事故はございません
しかしながら
森林が荒れていることや
人と野生動物のすみわけがわかる境界線がなくなっている現状もあり
今後のことも踏まえ
クマ対策についてお考えいただく必要はございます
(ということで 12月8日の一般質問ではクマ対策について質問いたします)
自然
森林の復興まで長い時間がかかりますが
何もしないよりまし
時間をかけて 森を取り戻そうとする動き
参考にさせていただきます