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宮城県と山形県の県境、奥羽山脈の尾根筋(国有林)に高さ200mの風車70~90基の計画

2019年から、「宮城山形北部風力発電事業」という事業の構想が持ち上がっているのを、最近知りました。

またか・・・東北の山が次々と狙われていると思いました。

 

 

完成イメージ図(熊森作成)注:地図は下が北になっている Wクリックで拡大

 

 

こんな巨大開発がなぜ問題になっていないのかというと、計画地が国有林だからだと思います。

 

宮城県と山形県の県境付近の尾根筋が55kmにわたって巨大風車建設によって開発される計画です。

このうち、39km(全体の70%)は、ブナ、ミズナラ、コナラなどの広葉樹林です。

これらの山は、宮城県を流れる鳴瀬川、山形県を流れる最上川の水源となっています。

 

林野庁に問い合わせると、国有林の尾根筋を風力発電に提供する計画は、北海道、東北、関東を中心に100か所強、上がっているそうです。

国有林ですから林野庁としては土地を売ることはできませんが、土地を貸すことはできるそうで、賃料は林野庁に入るそうです。

 

ちょっと待ってください。

風車の高さは200メートルです。

3,000~4,000kW 級風力発電機を 70~90 基設置する予定です。

ここはクマを初めとする野生動物たちの生息地です。

こんなところで大工事をしたり尾根筋で風力発電の風車を回したりしたら、野生動物たちは生きていけなくなります。

そのうち、山が崩れてくることでしょう。

山からの湧水に、コンクリートからのあくがしみだします。

 

林野庁は、野生動物や国民のことを考えないで、勝手にこのようなことを進めてもらったら困ります。

 

事業者は、株式会社グリーンパワーインベストメント という日本の投資会社(代表取締役社長 坂木 満)ですが、この会社の代表取締役副社長と専務執行役員は外国人です。

主要株主は以下です。

 

Pattern Energy Group LP(アメリカ・カナダ)
株式会社日本政策投資銀行
堀 俊夫
幸村 展人

 

とにかく今回の開発計画は、規模が大きすぎます。

 

熊森は、この計画をもっと多くの方に知ってもらいたいです。

 

この度、熊森協会宮城県支部が立ち上がろうとしています。

支部役員の皆さんは、早速この計画について調べ始めました。

 

今を生きる大人たちは、他生物や次世代の子供たちに責任を持たねばなりません。

宮城県民の皆さんで、この問題について一緒に考えようと思ってくださる方は、熊森本部まで至急、ご連絡くください。

7月11日(日)に富谷町で支部結成準備会が予定されており、その時にこの問題についても話し合います。

 

自然再生エネルギー推進の名目で、とんでもない自然破壊が次々と我が国で計画されています。

国民の皆さん、麻痺してしまわないできちんと声を上げていきませんか。

 

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