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尾根筋に巨大建造物を建てるとどうなるか

どういうわけか、宮城県の森は、再エネ事業で儲けようとする国内外の投資家たちの草刈り場になっており、業者が殺到しています。

 

中でも㈱グリーンパワーインベストメント(アメリカ系資本)によって、60階建てのビルに相当する高さ200mもの巨大風車を、奥羽山脈の山の尾根筋に数十基建てられようとしている加美町は大変なことになりそうです。

 

業者はすでに経産省からFIT認定を受けており、只今環境アセスの最中です。

日本では、環境アセスは業者がすることになっているので、業者寄りの結論しか出ないことは目に見えています。

森林伐採や道路造り、工事着工の日が着々と近づいています。

林野庁は奥羽山脈の尾根筋国有林を差し出す予定です。

町は風力発電業者からの固定資産税が入ることを期待して、反対しようとしていないようです。

風力発電の事故例、人や山の生き物たちへの被害などをいろいろ調べてみた地元の人たちは、危機感でいっぱいです。

何としても、尾根への風車建設を止めたいと言われています。

 

巨大建造物を山の尾根に建てることは大変危険です。

・地震や台風で倒れた時、大事故になる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2020年10月1日長崎県風車倒壊(デイリー新潮より)

 

地震、台風もなしに、高さ20mの中国製小型風車、ボルトが折れ、根元から倒壊。
この中国製風車は日本に400基導入されているとのことです。

その他にも、日本で風車の倒壊例や羽が落ちた例などがいくつかあります。

部品はいつか必ず劣化するし、人間のすることには必ずミスがあります。

倒れたのが200mの巨大風車だったら大惨事になっていたでしょう。

 

・雷が落ちるなどして発電部分が火を噴きだし、山火事になる恐れがある。

(尾根での火事の消火は不可能)

 

 

 

 

 

 

 

2017年8月21日佐賀県唐津 高さ60mの風車が燃えた(朝日新聞より)

 

佐賀県で原因不明の発火。羽が落ちる恐れがあるため、放水できなかったとのこと。他にも火災発生例いくつかあり。

冬の山に燃える風車の火が落ちたら、山火事になるでしょう。

 

・宮城県加美町は豪雪地帯なので、風車に雪が積もり固まることがあります。凍った巨大な氷塊が落下してくると、大事故になります。(他地域で事故例あり)

 

<結論>

尾根に巨大建造物は絶対にやめるべきです。

人間のすることにいつか事故はつきもの。

野生動物も人間も、危険でめぐみの山に入れなくなります。

風車の様々な事故が相次いでいるのに、なぜかマスコミ報道は小さくてすぐ消えてしまいます。

尾根に風車が国策であっても、国民が尾根に巨大建造物を造ってはならないとわかるよう、真実を報道すべきでしょう。

阪神大震災の後、貝原俊民兵庫県知事が、「これからは巨大建造物を造ってはならない。地震があった時、巨大建造物だと助けられない」と、しみじみ言われたことを思い出しました。

阪神大震災の教訓を、もう国民は忘れてしまったのでしょうか。

 

しかも、風力発電は二酸化炭素削減に役立っているのかどうか、製造、運搬、廃棄過程などで使う大量の化石燃料を考えるとあやしい限りです。

20年後廃棄物となった時の処理法がありません。トイレのない原発と同様、トイレのない風力発電なのです。

廃棄物は地中に埋めるしかないのですが、日本にはこんな巨大物を大量に埋めておく場所などありません。

山に放置しておくのも危険。

撤去費用は1基につき億単位です。

どちらにしても、次世代に負の遺産を残すだけです。

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