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2022年 九州遠征その1 熊本県
- 2022-08-16 (火)
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4月16日、垂見和子(一財)ネイチャー生活クラブ理事長が主催する「くまもと地球会議2022」で森山名誉会長が40分間の講演をさせていただきました。
九州の自然に関する話題として、鹿児島県馬毛島のマゲシカの話や、長崎県五島列島宇久島のメガソーラー事業計画の危機的な話も入れさせていただきました。
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とても豪華な会場でした。熊本各界から、参加者140名。
会場風景 於: ANAクラウンプラザホテル
懇親会 蒲島郁夫知事のご挨拶は、参加者の心をつかむすばらしいお話でした。
蒲島知事と森山名誉会長
子供時代、大変貧乏で苦労されたという蒲島知事は、全く偉ぶらない優しい感じの方でした。
阿蘇にもメガソーラーの業者が殺到したが、阿蘇はダメとすべて断られたそうです。
困っている県民がいたら、県庁に呼ぶのではなく自分から出向いて行ってじっくり話を聞かせていただきます。それが知事の仕事ですと言われていました。
こんな知事さんがおられるのかと感動しました。
知事と親しくお話させていただき、いい思い出になりました。
木村副知事は、十数年前、鳥取県庁にいた時、当時の熊森鳥取県片山支部長(片山知事の奥様)主催の熊森講演を聞いてくださったということで、よく覚えていてくださっており、話が弾みました。
「くまもと地球会議2022」のスタッフたちは皆ものすごく元気で美しく、熊本の女性パワーに圧倒されました。
スタッフの皆さん
上田支部長を初め、熊森熊本県支部の皆さんも参加してくださいました。
地元林業会社を初めこの日、新たに熊森会員になってくださったみなさん、ありがとうございました。
翌日の4月17日、支部員のみなさんと、長年、環境教育を担当されてきた熊本県玉名郡南関町の会員のお宅を訪ね、所有している山や棚田を見せてもらいました。同行くださった会員の皆さんは、農薬も肥料も使わない自然農です。(さすが、熊森です)
自然がいっぱいで、本当にいいところです。代々林業や棚田をされてきた方の自然に対する知識はすごいです。これまで、多くの子供たちにも環境教育をされてきたということです。
林田さん宅で会員のみなさんと (中央が林田さん)
山のいたるところに、神様が祀られています。
その度に、いちいち手を合わせて進みます。
「今日もこの山に入らせていただきます。」「ありがとうございました。」
この謙虚さと感謝が、自然を守ってきた日本の心だと思いました。
山神様に手を合わせる
山上から、南関町の山を見おろしました。すばらしい景色です。
左端のはげ山のようなところは、業者がメガソーラーを作ろうとして皆伐したら山が崩れてしまった場所だそうです。
業者は撤退してしまったらしいですが、この後どうなるのでしょうか。
南関町の雄大な眺め この時期、緑の濃さで自然林と人工林の分布がわかります。
現代人はあまりにも山のこと自然農法のことに無知です。
林田さんがお元気なうちに、山の事、棚田の事をしっかり聞いて、文字に残しておきたいものです。
追記:熊森から
今回の記事に対して、ダム建設復活など、熊本県蒲島知事の県政には問題もあるというご意見を2件いただきました。しかし、個々の熊本県政に言及するだけの力を私たちは現時点では持っておりませんので、申し訳ございませんが、回答は差し控えさせていただきます。今回は、私たちから見た知事の一面をご紹介させていただいただけということでお願いします。