くまもりNews
これはひどい!雨で崩れ続ける太陽光発電造成現場 新青森太陽光発電事業(青森市新城山田)
- 2022-10-12 (水)
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9月21日、「青い森を次世代につなぐ会」の中村美津緒青森市議から全国再エネ問題連絡会に、青森市新城山田に建設中のメガソーラー事業地が大変な土砂災害を引き起こしているという話が届きました。
事業主は青森新城山田発電所合同会社(東京都港区)で、造成面積は105ヘクタールもある広大な山林です。
中村市議はこのメガソーラー事業をずっと問題視されてきた方です。
この事業計画があまりにもひどいので、熊森は2021年9月末に発行した会報の表紙に、この事業の造成工事写真を取り上げた経緯があります。
今、この造成地がどうなっているのか。
今年8月の雨で、造成地から泥水と泥がどんどん流れ出て来て、田んぼが埋まってしまったそうです。
中村市議のフェイスブックから
大災害です。一体何が起きたのでしょうか。
業者側が敷地内に入ることを認めてくれないので、ドローンで撮影されたそうです。
びっくりです。造成地がどんどん崩れ出しているのです。
晴れた日でも、泥水が流れ出している
地質学者に動画を見てもらいました。
以下が、その専門家のコメントです。
「この山は火山砕屑物からできているので、全ての盛り土が流れ出るまで土砂流出が続きます。
火山砕屑物の比重は軽いので、液状化も懸念されます。
防災調整池などすぐに土砂で埋まってしまうでしょう。
そもそも開発してはならない山でした。
切土の部分も直ぐに風化して洗掘が始まるでしょう。」
地元の一般住民は、こんな知識を持ち合わせていなかったと思います。
知っていたら、何が何でも建設を阻止しなければならなかったケースです。
林地開発許可を出した青森県は、専門家を呼んでこの山のこの場所を造成していいかどうか、審議したのでしょうか。
この造成地ではすでに太陽光パネルがどんどん設置されつつありますが、せっかく設置しても次々と崩れ落ちてくるのではないでしょうか。
太陽光パネルには、ヒ素などの有毒物質が使われています。
泥が流れ込む土筆川では魚を初め、いろいろな生き物たちが命を失うという大変な目に遭っていると思われます。
そもそもこの山に住んでいた多くの生き物たちも生息地を奪われ、微生物たちも死に絶えたと思われます。
もうけることしか頭にない人たちの甘言に乗って、自然界が作り上げてきた完璧なバランスを、今、全国各地で人間がどんどん壊しています。
人間、愚か過ぎませんか。
人間、勝手過ぎませんか。
青森県や青森市はこの開発に認可を下ろした責任をとって、すぐに対策委員会を設置し、この事態に対処してあげて下さい。
もう、山林を開発しての再生可能エネルギーを禁止しませんか。
こんな開発を許していたら、日本の国土に人が棲めなくなってしまうと思います。
東京のぜいたくな電化生活を支えるために、東北地方の地元が犠牲になる。これでは、まるで植民地です。(完)