くまもりNews
本部 太朗と花子のファンクラブ
- 2011-05-27 (金)
- 太郎と花子のファンクラブ
2011年5月22日(日)、あいにくの大粒の雨の中、3頭の大好きな食べ物を用意して、太郎と花子とイノシシのちーちゃんのお世話に向かいます。
獣舎に着くと早速3頭からのおねだり攻撃!花子とちいちゃんに会員さんの特製ごはんを、太郎には大好きな人参を10本あげました。
そして、私たち人間も大雨からの避難をかねて先にご飯を頂きました。そうしているうちに小雨になり、早速掃除を始めます。寝床のワラの汚れた所を取りだし、プールもピカピカに磨きます。小さな草原のようになった花子の庭は、草を刈ってスッキリ綺麗に。
掃除の後はお待ちかねのふれあいタイム。参加者からおいしいイチゴやサクランボ、イワシをたっぷり貰ってご満悦です。
そこへ、小指ほどの太さのミミズを見つけた一人が、当然喜ぶだろうと太郎の獣舎に持って行きました。太郎は鼻を近づけクンクンと臭いをかいで観察しています。そして、ミミズがニョロッと動くたびにビクビクっ!!「何これ~!?」と世にも不思議なものを見たという様子で、目をまんまるにしてただ見ているだけです。
そこで花子の方へ持って行くと、太郎と同じくまずクンクン…。そしてミミズがニョロニョロ動き出した途端、ビックリして飛び上がり、部屋へ走って行ってしまいました。 会員たちはその様子に大笑い。
でも、本来野生では、重要なタンパク源であるミミズはクマの大好物のはずです。そんな事も母グマから教わる間もなく、人間に親を殺され、その人間に育てられた2頭の境遇を思うと、改めて「太郎と花子のようなクマが増える事のないよう祈り、活動しなければ。」という思いが強くなります。
この日は獣舎の前の藤の花が満開で、雨上がりに紫が美しく映えていました。