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近代科学の盲点

以下、新潟大学大学院医学部安保徹教授著:「免疫革命」より

医学も科学も今、分析的な研究が主流になっています。医学の最先端と言えば、ゲノム、分子の研究です。わたしの見るところ、研究者たちは、どんどん微細な方向へと分析を進めていけば、いつか全体像が明らかになってくるのではないかという希望的観測を胸に、分析的研究に熱中しているのではないかと思います。

ところが、現実はといえば、分析を続ければ続けるほど、さらにもっと細かい分析が必要な研究に進むばかりで、全体が見えるということがありません。つまり、そこが、近代科学の盲点だったのだとも思えるのです。

医学も含めた科学の進歩は、常に微細なものを求めて進んできました。組織が細胞になり、細胞が分子になり、分子から原子や電子となり、さらには原子を構成している素粒子に移って行ったわけですが、だんだん全体像とかけ離れていくばかりです。

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