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4月20日午前6時 札幌市の山林で山菜を食べていたヒグマが射殺される

(ニュース) 20日午前6時ごろ、札幌市南区藻岩下の山林で、地元の猟友会がヒグマ1頭を射殺した。住宅街から20~30メートルの場所で、付近では19日午後から 目撃情報が相次ぎ、猟友会が警戒していた。札幌市によると、体長約1・5メートルの雄グマで、推定4、5歳。人を恐れるような気配がなく、人を襲う危険が あるため殺した。市は19日から付近の遊歩道を閉鎖するなどして警戒、猟友会に出動を要請していた。

<熊森から>

●北海道では、ヒグマの駆除許可権限は、道庁が持っていることになっています。しかし、道庁自然環境課動物管理グループによると、実質権限は市町村に投げられており、道庁は関与していないそうです。今回の射殺で、道庁には多くの抗議電話がいったようで、お気の毒に担当者はお疲れのようでした。

●札幌市の担当者に電話すると、ヒグマが出ているのでよろしくと、猟友会に頼んだということです。これでは行政不在です。

北海道では、わずかに知床財団だけが、知床のヒグマに対してゴム弾で追い払うなどのノウハウや人員を持っているそうで、他の所では、そのようなものは皆無なのだそうです。まして北海道には、いまだにクマの放獣体制などありません。

●なぜ海外と比べてヒグマ保護がこんなに遅れているのか、残念でなりません。ひとつでもいいから、北海道にヒグマの保護団体が誕生することが急務です。住宅の近くに来たといっても、そこは元々クマのいたところで、人間の方が入ってきただけです。

●午前6時に夢中になってクマが山菜を食べていたら、人を襲う恐れがあると勝手に判断されて射殺されてしまう。恐ろしいことです。空砲で逃がすなどの試みは一切取られていません。初めから殺すありき、これが北海道の現状です。

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