くまもりNews
クマの食料供給調査1:今年からクルミを食べ始めた (於:兵庫県豊岡市)
10月6日、くまもり本部は、今年の野生グマの食料供給状況を現地調査しました。
地元の方が、クルミの木を指さして、今年初めてクマがクルミを食べに来たと教えてくれました。
これらのクルミの木は野生のオニグルミではなく、栽培種のクルミです。殻が固いので、これまでは、さすがのクマも食べに来たことがなかったそうです。
そばに行ってみました。枝が見事にボキボキです。
幹には爪痕がくっきりと残っています。クマです。
食べ跡が落ちていました。
左の2つはリスがクルミを食べた跡です。リスは、クルミの割り方を知っているので、きれいに殻が2つに分かれています。
右の一つは、クマが食べたクルミです。力任せに割っているので、われ口がギザギザです。
こんな固いものに挑戦しなければならないほど、食べ物に困っているのでしょうか。
今年、福島で撮影された「春よこい」という映画の中で、会津のマタギの方が、「クマがクルミを食べ始めた。今までなかったことだ」と驚いておられる場面がありました。クマの食性に変化が生じたのでしょうか。
以前、富山県のくまもり支部長が、富山のクマは、クルミの実がまだ緑色で殻が固くなっていないときに、丸ごとクルミを食べていると教えてくださいました。
みなさんの地方ではどうですか。調べてみてください。