くまもりNews
冬ごもりから覚めた「とよ」の近況
- 2017-04-06 (木)
- _クマ保全 | 大阪府 | 豊能町誤捕獲クマ「とよ」
4月6日の「とよ」です。
昨年秋にため込んだ脂肪が、まだ幾分残っている感じ
お世話隊のみなさんから、思わず「かっわいー」の声があがります。
本当にかわいいです。みなさん会いに来てやってください。
去年京都府では、70頭のクマが有害であるとして捕殺されました。
「とよ」を獣舎に入れて飼うのはかわいそうなのですが、野生でいたら里の柿やドングリを食べに来て、罠に掛けられ、殺されていた確率が高いです。生息地の広葉樹林の復元が進まない限り、クマと人の軋轢問題は解決せず、殺されるのはいつでも罠や銃の前に絶対弱者であるクマです。
3月23日、冬籠りから覚めた「とよ」は、最初、運動場をゆっくり歩いていました。
2か月も歩いていなかったから、無理もないですね。
しかしこの日の「とよ」は、もうすっかり元にもどって、運動場を元気に走りまわっていました。
寝室をのぞいてみてびっくりしました。
この間まで、藁には大きな穴があけてあり、そこに潜って冬ごもりをしていましたが、もう穴は不要となったのでしょうか。
穴が埋めてありました。
「とよ」が、藁の穴を埋めた。
去年、餌として与えた麦が残っていたらしく、運動場が麦畑のようになってきました。
とよの麦踏み効果はあったのでしょうか。
お世話が終わって、みんなであたたかいコーヒーを入れて飲んでいたら、「とよ」がそばに寄ってきました。
鼻を上に向けて一生懸命においをかいでいます。
りんごを与えたら、これじゃないという感じで無視。
どうも昨年から、「とよ」は、コーヒーの香りに魅せられているようです。
クマさんがうっとりと匂いを嗅いでいる横で、コーヒーを飲む。
これぞまさに、クマカフェですね。
お世話隊は今年も毎週木曜日、しっかりお世話をします。
いっしょに「とよ」のお世話をして下さる方は、本部までお電話ください。