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胸痛む札幌市旧定山渓熊牧場のヒグマの窮状

ハマノホテルズ(札幌)が閉園後も飼育を続けている定山渓熊牧場」(札幌市南区定山渓)のヒグマたち(1997年には100頭いたが、なぜか現在は雄4頭、雌9頭の計13頭)が、劣悪な環境で飼育されていると動物保護団体から指摘されていた件で、札幌市は8月25日午前、動物愛護法違反の恐れがあるとして、同牧場に立ち入り検査した。

このニュースがテレビで放映されると熊森会員たちから、何とかこのヒグマたちを助けてやれないかという問い合わせが相次いだ。動物保護団体によると、全国のクマ牧場はどこも多かれ少なかれ、クマたちにとっては地獄のような場所であるとのこと。ハマノホテルズの責任はもちろん追及されねばならないが、監督すべき行政庁は何をしていたのかと思う。

クマは「動物の愛護及び管理に関する法律」の特定動物に指定され、自治体は飼育の許可や飼育方法などの指導を行うことになっている。許可は5年ごとで、札幌市は07年に26頭の飼育を許可していた。今回の検査で以前から指摘されていた問題点が改善されていなかった場合は、札幌市は同牧場の管理者に対し、あらためて文書で改善指導を行う方針とのこと。

北海道には残念ながらまだ当協会の支部がないので、ただちに動ける状況ではないが、北海道会員のみなさんで行ける方は現地を見てきてほしい。ハマノホテルズ(札幌)や札幌市が今後どうしていくのか、全道民全国民で注視していきましょう。

それにしても、クマだけではなく生き物へのやさしさを日本人が失いつつある。恐ろしいことだ。このままでは、日本人がダメになってしまう。

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