くまもりNews
10/30 北海道初緊急くまもり集会(札幌)に25人集う
- 2011-11-03 (木)
- _クマ保全
北海道会員らからの強い要望もあり、北海道で会員のつどいを持たねばならないと、ずっと思っていました。しかし、本部は連日超多忙。なかなか実現できずにいました。しかし、今年ヒグマがすでに585頭も殺されているというのを知って、突然でしたが、ついに急遽、初集会を持つことにしました。
会場となった厚別南会館には、急な連絡にもかかわらず、札幌を中心に25名の方々がお集まりくださいました。うち、約3分の2は会員で、あとは会員が誘ってくださった方や、ネットで見て門崎先生のお話を聞きたいから来ただけという方々でした。
熊森主催「第1回 ヒグマを守るつどい」
ヒグマ研究第一人者で、日本熊森協会顧問でもある北海道野生動物研究所 所長 門崎允昭 博士が、最近のヒグマや北海道の森の現状について、約1時間語ってくださいました。この内容は衝撃的で、北海道民全員に聞いていただきたい内容でした。今も絶えず現場に急行し、痕跡などを調査し続けておられる門崎先生の証言は、本当に貴重だと思いました。講演部分をDVDにしますので、北海道各地で、どなたかが呼びかけ人になって、DVDを見て語り合う会をセットしていただきたいです。近々、くまもりHPにもアップする予定です。
今回とりあえず、25名の方々に、門崎先生のお話を聞いて頂けて、ほんとうに良かったです。参加者のみなさんは、いろんなことを知れてよかったという自己満足に終わらず、聞いたことを周りに広め、さらにみんなで勉強して、北海道各地で実践自然保護活動が展開できるように進めていってください。さっそく、今回出席された会員の中から、世話役が誕生し、札幌で今後も会員が集っていけるように動いてくださることになりました。
<門崎先生のお話の概要>
・この大地は人間だけのものではないはずだ。
・ヒグマは人間と共存できる動物である。
・ヒグマは増えてなどいない。
・札幌などの町で、ヒグマの目撃が多発しているとして騒ぎになっているが、好奇心の強い同一グマだ。母から別れたばかりの若グマで、どこを生活場所にしようかとあちこちさぐっているところだ。この手のクマは、昔から時々誕生しており、人を襲う気などさらさらない。人はしばらく深夜~明け方にかけて出歩かないようにして、そっとしておくのが一番いい。そのうち山に帰る。学校の集団下校など、過剰反応過ぎる。全くする必要はない。
・今、北海道で殺されているヒグマは、どれも殺す必要のないものばかりだ。
・ワイルドライフマネジメントを新分野の仕事として広げ、学生を就職させたい大学教授などが、行政が専門知識がないのをいいことに、いい加減なことを行政に伝えるので、行政が大混乱している。
・ドングリ類が凶作でも、北海道の山には、(本州と違い)ヒグマの食べ物が他にたくさんある。
・人間がクマを殺さなくなっても、自然界はバランスをとっていくので、クマが増え過ぎたりすることはない。
追伸 出席者名簿に登録されていた方々で、千歳市からの会員とそのお友達が、会場のそばまで来ながら会場が分からず、帰ってしまわれていたことが、後日分かりました。参加出来なかったことを、大変残念がっておられました。当方の携帯に電話して下さっていたのですが、マナーモードになっていたため気づきませんでした。申込者は全員出席されていると思い込んでしまっていました。申し訳ございませんでした。