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4月1日くまもり神奈川講演会に参加者84名!熊森の輪がさらに大きく! 於:横浜市

2023年4月1日(土)、横浜市のかながわ県民センターで神奈川県支部主催のくまもり講演会が開催されました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

支部長作成のポスター

 

神奈川県・東京都支部のボランティア計13名が会場の準備・片付け等をお手伝いしてくださいました。

当日の参加者はなんとスタッフ寄せて84名!

みなさん、お忙しい中、足をお運びくださってありがとうございました。

 

神奈川県支部の高野支部長は、以前から個人でツキノワグマの調査をしていました。誰か一緒に調査してくれる人はいないかなと探していて、熊森を見つけたそうです。今も仕事を兼ねて毎日山に入っています。今回初めて熊森講演会を企画しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

高野支部長

 

まず、神奈川県出身の本部研究員羽田が、クマの特性や熊森が行っている被害対策、都市の人々に知っておいてもらいたいことなどを30分間話しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

本部研究員羽田

 

次に、室谷悠子会長が熊森の成り立ちや歴史、再生可能エネルギーによる森林破壊に対する熊森の取り組みについて90分間講演しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

室谷悠子会長

 

 

 

 

 

 

 

 

 

会場風景

 

参加者の皆さんには質問事項を用紙に記入してもらい、休憩後、室谷会長と羽田が約20分間、お答えさせていただきました。

 

<主な質問内容>

・野生動物が山で生きてけるようにするにはどうしたらいいのか?

・クマの個体数が急増しているというニュースをよく見るが実際どうなのか?

・人工林はどうやって伐り出すのか?

・国は荒れた人工林に対してどのような対策をとっているのか?

・人工林を天然林に戻す場合、山は購入しなくてはならないのか?

などなど

 

 

皆さん最後まで熱心に聞いてくださり、「今日は勉強になりました」という喜びの感想を何人もいただきました。

帰る前に物販コーナーに立ち寄ってくださる方も大勢いました。

熊森協会の活動を多くの方に知っていただくことができて、とても良かったと思います。

高野支部長のリーダーシップでさらに神奈川県での熊森の輪が大きく広がり、大型野生動物と彼らの棲む豊かな森を守ろうという流れが関東でも大きくなることを願います。(完)

 

新潟県クマ目撃地点痕跡調査

クマの痕跡を追う

3月19日、新潟県村上市内のクマ目撃地点でクマの痕跡調査を行いました。場所は高速道路の法面と河川敷の2か所です。

どのような場所でクマが目撃されたのかを調べることによって、移動経路や行動範囲を予測し、被害対策で役立てることができます。

 

高速道路法面が夜間の移動経路になっている?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

高速道路の法面

 

昨年、この高速道路付近で実際にクマが目撃されました。3月の時点では植物が枯れているので見通しが効きますが、暖かくなって葉が生い茂ってくると動物が隠れやすくなると考えられます。藪のように植物が繁茂している箇所もあったので、動物が隠れて移動するにはもってこいです。

街灯は車線の脇にしかないので、夜になると法面側は非常に暗くなります。夜間に法面を動物が移動していてもほとんど気づかないでしょう。

対策としては、草刈りを入念に行うことが挙げられます。また、野生動物が法面を伝って市街地へ入ってくる可能性があるので、生ゴミなど誘引に繋がるものを放置しないなどの人間側の対策を強化する必要があります。

 

河川敷には大雨による増水の痕が

昨年クマの目撃があった河川敷も調査しました。村上市では昨年水害があり、浸水の深さは最大で成人男性の背丈に迫るほどだったそうです。川岸には流されてきたであろう枯れ枝が大量に残されていました。

川から離れた場所に水溜まりが数か所できていて、小さな魚が取り残されていました。今でも短期間のうちに水かさが増減しているのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

川岸に残された大量の枯れ枝

 

驚いたことにオニグルミの実が無数に落ちていて、そのほぼ全てがネズミに食べられたあとでした。実の両脇に穴を開けて中身を食べるのはネズミの特徴です。ネズミを含めたげっ歯類は頑丈な歯を持っているので、硬いクルミをかじって器用に中身を食べます。

これほど大量のクルミが落ちているのは初めて見ました。川が増水した後で一斉に実が落下したのでしょうか。村上市の水害は昨年8月、オニグルミの実が熟すのは10月頃なので、だいぶ時間が経っており確かなことはわかりませんが、これをクマが知ったなら、クルミを食べに来ていてもおかしくはないほどでした(今回クマが食べた痕は見つかりませんでした)。

 

 

 

 

ネズミに食べられた大量のクルミ

 

 

 

 

 

 

クマの足跡は見つかりませんでしたが、中型哺乳類やサギなどの鳥類のものと思われる足跡が散見されました。様々な生物がいるということは食料の生産性があるのだと考えられます。

 

迫る春の足音

枯れ枝ばかりの川岸ですが、その片隅でフキノトウを見つけました。春がやってきたのを感じて嬉しくなりました。これからクマを含め様々な生き物たちが活発に動き出すでしょう。

 

 

 

 

 

フキノトウ

 

 

 

 

 

熊森協会は今年も被害対策をどんどん実践して、より良い成果を上げられるように、ボランティアの方々や地元の方々と共に頑張っていきます!

熊森協会の水見主任研究員が新潟県村上市で講演

日本熊森協会が新潟県で学習会を実施

3月21日新潟県村上市で、熊森協会本部主任研究員水見によるクマ学習会を開催しました。

新潟県会員の佐藤さんをはじめ県内の会員さんがチラシを配って参加を呼び掛けてくださり、当日は26名(会員5名、非会員19名、新入会2名)と多くの方がお集まりくださいました。

参加者の中には、ハンターの方、県の環境委員の方、野鳥の会の方もおられました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まず、水見が「鳥獣被害対策の現場から見えた人間社会の課題」というテーマで60分講演し、

その後質疑応答・意見交換会を行いました。

 

質疑応答では、「クマと出会わないためにはどんな対策が必要なのか?出会ってしまったらどうしたらいいのか?」といった質問を頂き、水見が実演を交えて回答しました。

クマが向かってきてしまった際の防衛ポイントは、頭と首を確実に守ることです。荷物か手のひらで後頭部を覆い、うつ伏せになって腹を絶対に出さないようにします。こうして体の弱い部位を守ることができれば致命傷は避けられます。

他にも「再生可能エネルギーに関する問題に、熊森協会はどのように取り組んでいるのか?」という質問も頂き、再エネ開発の現状と課題や、どのように地元の方と協力して行き過ぎた開発を止めようとしているかなどの事例をお話ししました。

 

意見交換会では、

・村上市には、クマ、サルがよくいる。サルの被害が多い。

・シカやイノシシはこの3年間で増加している。

・クマは他の獣種より捕獲数が少ない、頭数制限があるなどの理由で有害駆除費が0円である。

・外国資本が山を買わないように、新潟県は規制をかけようとしている。

・村上市にも柿の木がたくさんある。クマが来るので、山裾の柿はクマが食べてもいいように残して、平野部の民家の柿はしっかりと対策すべき。

などのご意見を頂きました。

 

皆さん終始真剣に聞いてくださり、地元への思い入れの強さを感じました。

会が終わった後、地域振興や循環型社会を目指す会の方が、「また村上市に来て、うちの会でも話をしてほしい」と仰ってくださいました。

 

会終了後、佐藤さんと、今後村上市や新発田市でクマカフェのような会や原生林ツアーのようなイベントをしたいと意見交換しました。今後も、新潟県で熊森が活動の輪を広げていけるような道筋を作ることができました。

 

青山繁晴参議院議員が、「緑の回廊」を巨大風車に提供しないよう国会で質問

2023年3月17日 参議院経済産業委員会

(以下、発言要旨文責は、熊森)7m37s

 

 

青山繁晴参議院議員

一般にはあまり知られていないと思うんですが、日本には野生動物が動くルートを確保するために林野庁が定めた「緑の回廊」が国有林内にあります。そこに、大型の巨大風車を設置して良しという林野庁課長レベルの通達が(令和3年3月31日)に出ています。(この件)、国会審議が行われていないですよね。

例えば宮城の奥羽山脈の尾根筋には、150基です。尾根筋というのは一番大事な部分なんですよ。このような自然破壊を助長するようなことに対して、西村大臣のお考えをお聞きします。

 

西村経済産業大臣

現在、認定済みの事業の中に、緑の回廊の活用を求めるものが4件あります。事業者が環境影響評価手続を行い、適切な環境配慮措置を講じているかを林野庁は確認した上で、当該区域のその貸し付けを行うということとされております。

現時点では、緑の回廊の再エネ事業への貸し付け許可が出た案件はまだありません。国有林野法などの関係法令に基づく手続状況をしっかりと把握した上で、厳格に対応していきたいというふうに考えております。

 

青山繁晴参議院議員

(西村大臣の答弁から)おかしなことの前には経産省が立ちはだかるというふうに理解しましたので、そこは正しくお願いしたいと思います。

 

熊森から

熊森は、広大な森林伐採を伴う再エネ事業から森を守るために、日々、奔走しています。

今回、国会で尾根筋に巨大風車を並べる風力発電事業の問題点が明らかにされたので、今後は、このような事業は推進しにくくなってくると思います。

青山議員、質問していただきありがとうございました!

くまもり顧問 和田先生が 衆議院予算委員会第七分科会 で 再エネ開発について質疑

 

2月21日 衆議院予算委員会第七分科会にてくまもり顧問 和田有一朗先生が再生可能エネルギーによる開発に関する質問をしてくださいました。

特に島の1/4がメガソーラーに埋め尽くされる長崎県の離島「宇久島」の再エネ開発問題を取り上げてくださいました。

 

「やはり違反行為があれば取り締まりや指導を厳格に、認定を取り消すということもしっかりとやっていただきたいと思う。協定書が出来ていないということは大きな問題だと思う。監督官庁としてはしっかり働きかけてほしい。」

 

くまもり青森県支部が活動スタート! ! 豊かで美しい青森の森を次世代へ

奥羽山脈の北端 八甲田山に最大150基(事業者は現在は半数にすると言っています)の風力発電を建設する計画がある青森県で、
熊森会員による支部活動がスタートしました。
豊かな自然がたくさん残っている青森県ですが、豊かな森を大規模に破壊する風力発電計画が次々と出てくることを受けて、」
危機感をもった会員が集まりました。
3月11日、青森県支部の初会合があり、本部から室谷会長もオンラインで参加しました。
「青森の豊かな自然が大好きだ、私たちの世代で壊してはいけないと思い動こうと思った」
「人は自然の一部のはずなのに、おかしな方向へ行ってしまっていることに強い危機感がある」
「これだけ大規模な自然破壊をつきつけられて、いくら青森県民だって黙っていられない。私たちらしい、青森らしい、声のあげ方があるのではないか」
熱い思いを持って、集まってくださったみなさんに感激です。さっそく、勉強会を行い、今後の動き方も相談しました。
1人の力には限界はあっても、みんなで集まり、声をあげ、知恵を出して動いて行くことで、変えられることがあります。
たくさんの方々と、協力して、青森県で、豊かな森を守ってという大きな声を作って来ましょう。
青森県支部長 石戸谷滋より】
3月11日、会員12名が参加して、青森県支部の最初の集まりがあり、支部が正式に発足しました。
まずは、「みちのく風力発電」の白紙撤回を求めて、会員たちの力を結集して運動を進めて参ります。

くまもり 務台顧問が衆議院予算委員会第三分科会で日本のクマの現状に言及!

2月20日、くまもり顧問の務台俊介議員が、衆議院予算委員会第三分科会で日本のクマの現状について質疑をされました。

「残念ながらクマが里に出てくると多くの人が怖がって射殺されてしまう。”射殺するのではなく、追い返す”そいういう取り組みをしてほしい」と熱く訴えてくださいました。

https://youtu.be/8bl2TzRr8Q8

2月14日 とよくんまだまだ冬ごもり中!

 

2月14日、雪がちらつく中、ボランティアさんが

豊能町の高代寺にとよくんの安否確認に行ってくださいました。

 

とよくんはボランティアさんたちに気づき、こちらを向いてくれました。

「まだ起きないよ」と言わんばかりの表情です。

今年もとよくんの冬ごもりは、お彼岸頃まで続きそうです。

【開催中止】再生可能エネルギー問題の解決に向けた4省庁・議員・国民の公開シンポジウム

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今、再エネ問題解決に必要な法改正は何か 
~国土保全・生態保全・住民の命と健康を守る~

 

■詳細■ ※開催は中止になりました

日時:2023年3月15日(水)午後2時半~5時
場所:衆議院第二議員会館 多目的会議室  定員150名
地域住民と再エネ事業者との紛争が各地で噴出し、住民から悲鳴が上がっています。昨年4月、政府は「再生可能エネルギー発電設備の適正な導入及び管理のあり方に関する検討会」を立ち上げ、再エネに関する“横串での対応不足”を解消するため、経済産業省、農林水産省、国土交通省、環境省の4省庁が合同で、地域と共生する再生可能エネルギーの導入となるために何が必要か、環境・安全・防災・廃棄などについて検討を重ね、昨年10月に、法制度の改正を含めた今後の取り組みについての提言を公表しました。
今大会では4省庁から、太陽光発電事業や風力発電事業に対する制度改正検討状況の説明を受け、国会議員や地方議員、有識者、地元住民や団体から、質問や意見を述べます。会場からの質疑もお受けします。議員連盟からの提言の説明もあります。皆様、どうぞ、ふるってご参加ください!
問合せ:全国再エネ問題連絡会事務局(日本熊森協会内)
    電話:0798-22-4190

箕面自由学園幼稚園で楽しくくまもり環境教育

1月30日、大阪府箕面市にある箕面自由学園幼稚園で、くまもり環境教育を行いました!

園児の数はなんと90人!

今回はツキノワグマの「ツッキン」とお姉さんの対話を聞きながら、クマってどんな生き物なんだろう?クマたちの棲んでいるところはどんなところかな?と一緒に考えてもらいながら、森と野生動物の関りを知り、動物の視点でも物事を考えてみる、という授業を行いました。

なかなかこれだけの人数の子どもたちを前にお話をする機会がなかったので、前日からどうなるのかなとドキドキしておりました。しかし、行ってみてびっくり、皆さん本当にお利口さんで、お話を聞く時は静かになり、発表するときはたくさんお話をしてくれました。

ツッキンが「お腹すいたなぁ」と言うと「(ホワイトボードに貼ってある)魚を食べさせてあげてよ!」という声が方々から上がり、優しい児童たちにツッキンも喜んで魚を食べました。

 

 

 

 

 

 

 

 

集中してお話を聞く園児たち

 

 

 

 

 

 

 

 

元気に手を挙げて発言する児童たち

 

お話の途中で、ツキノワグマの親子の紙芝居「どんぐりのもりをまもって」を上演しました。

子供たちは紙芝居の中のクマたちと一緒に「あれなんだろう?」と言ったり、「そっち行っちゃだめだよ」と声をかけるなど、夢中になって参加してくれました。

おかげでとても楽しく授業することができました。

みなさんありがとうございました。

 

 

くまもりではいつでもどこでも、環境教育や講演に出向きます。

うちでもやってほしいなと思われた方、ぜひご一報ください!

 

 

 

 

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